ピラミッドガーデン~Candle JUNEインタビュー~

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8/5 10:33  Twitterに投稿する

ピラミッドガーデンは、昨年までフィールド・オブ・ヘヴンのキャンドルアートをプロデュースしていたCandle JUNEが設営を担当しています。フジロックの熱気から少し離れた、ゆったりとした時間が心地よく流れていて、7月31日土曜日の昼下がりに、リラックスしたCandle JUNEさんにお話を伺った中からコメントを抜粋してお届けします。

>今回はフィールド・オブ・ヘヴンではなく新エリアのピラミッドガーデンを担当ということですが、どういった経緯があったのでしょうか?

Candle JUNE(以下JUNE):ヘブンをやめるから最後の挨拶をしにいった時、日高さんにこのサイトのプランを聞いて、「ここにピラミッドをたてたいんだ」その一言に応じて始まりました。そのためこのエリアはピラミッドがまずコンセプトとしてあり、全てをCandle JUNEのプロデュースと言われるとちょっと違うかな。

苗場プリンスホテル2号館(タワー)の脇に位置し、キャンプサイト利用者のみが遊べる新設のプレミアムエリアで、キャンプサイトの入口からも歩いて10分ほどかかるため、他のステージの音は聞こえません。メインの木製ピラミッドはボードウォークの廃材を利用して建設され、同じく廃材で作ったベンチ、ライブステージ、キャンドルドーム、古着屋や飲食店が芝生の上に並びます。

>素晴らしいピラミッドですが、設営にはどれくらいの期間がかかったのでしょうか?

JUNE:炎天下と豪雨の中1週間がかりで、かなり過酷な作業だったね…、今までのヘヴンは2日間くらいで制作をするんだけど。解体するのが惜しいよね、このままここに置いておけばいいのにとの声もある。

ピラミッドは中に入ることができ、内部には2m近くある巨大なきのこ型ランプを中心に、キャンドルや草、果物が配置され、厳かな雰囲気の中にも遊び心が感じられます。

>巨大なきのこがかわいいですね。

JUNE:ランプになる色のついたのと、白いのと2つあって、川口(※)の業者に作ってもらったんだ。ボードウォークやヘヴンの森の中にも合う感じだよね。当初ピラミッドは雨が入らないように天井を覆っていたんだけど、イメージに合わなかったので外して中をツタや草で飾ったんだ。
(※2004年の中越大地震の震源地、新潟県川口町(2010年3月に長岡市と合併)。Candle JUNEが震災後からサポートし、復興のキャンドルを灯し続けている。昨年は震災後5周年の式典Song Of The Earthを行い、今秋も開催予定。)

>ライブについては関わっているのですか?

JUNE:いや、関わってない。けど、トム・ヨークとかがこのステージで突然、弾き語りをしてくれたら面白いよね。来年とかはみんながキャンプサイトにいる時間、朝と夜に力をいれるといいんじゃないかな。フジロックの会場は金曜の夜にオールナイトフジへちょっと行ったくらいだけど、チルアウトエリアから出たみたいで面白かったよ。

お話を伺っているうちに雨が降り始め、通常は夕方からしか入れないピラミッド内部を特別に見せていただけることになりました。ピラミッド入口には階段があります。
JUNEさんは「来年はバリアフリーにしないとだな」と笑いながら、車いすの私を持ち上げて中を案内してくれました。 ぽろっと口から出た来年の話に、今から期待してしまいます。
キャンパーのみなさま、来年も最高のキャンドルアートで遊びましょう!

 

 

文・写真:伊部勝俊