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7/25 FRI苗場食堂

HUUN HUUR TU

人と自然との結びつきが深く滲む喉歌

ホーメイとは、いわゆる喉歌(喉を締め付けて楽器のような音を出す歌唱法)のことを示すのだけど、これはロシア連邦トゥバの伝統的な歌唱法と言われている。その継承者として最も広く知られているのが、1992年の結成以降、伝統を守りながら新しい音楽要素も織り込んだスタイルが定評となっている、フーン・フール・トゥという4人組のアンサンブル・グループだ。ホーメイ自体はメンバー4人全員が担当(楽曲によってソロとして1人で歌う場合もあれば、4人全員で、という時もある)、他、トゥバの民族楽器である、イギル(擦弦楽器)やケンギルゲ(大太鼓)、ショール(笛)などを複数の楽器をそれぞれが曲によって使い分けていく。

苗場食堂でおこなわれたライブの初っぱなは、そのホーメイのみで始まるナンバーから。続くのは、”Oske Cherde”、“Barlky River”、”Chiraa-Khoo”。ホーメイの特徴としてもう1つ挙げられるのが、自然の中に存在する音を出す、ということ。だから、例えば、これが馬の近くで生活していたであろう人が聴いていた音なのだろうかとか、これがいつかの土の匂いをイメージされたものだろうかとか、これは水の音だろうかなど、人と自然との結びつきを深く感じる。いつの時代からこのホーメイがあって、どのような方法で数種類もの数が生まれたかまでは分からないけれど、その部分も含め、どんどん想像力が沸いてくる感じがあるのがこの音楽の魅力の1つだな、と思う。そして、同時に声って、こうも自由自在なんだなとも、しみじみ感じた次第だ。

後半には、ショールの音色が美しく鳴り響く、”Kongurei”を。苗場食堂という場所的に、他の会場からの音ももれ伝わってきていたのだけど、ひとたび演奏が始まると、ピタリと他の音が気にならなくなるくらい、ググッと引き込まれるところがある。自然の中に存在する音を出すだけに、おのずと周りの光景も彼らの音の手助けをしているということだろうか。そんなことを考えていた。

うなり声のような声をメインとしたものから、少し軽快な楽曲などが展開した今回のライブ。座りながらを観ていた人が大半で、ほんの少し身を彼らの楽曲に任せ体を揺らしていた、というぐらいの感触だったのだけど、最後は本当に嬉しそうな歓声があがっていたのが印象的だった。2日目の朝一、オレンジコートにて再度ライブをするので、ぜひとも観てほしいものだ。喉歌って知らないしなという人も、初見の人も、何の情報を持たずとも、ただただ想像を掻き立てられる何かがあるはず。

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