odol
若さみなぎる衝動を、巧みに表現したロックバンド見参!
フジロックのオフィシャルサイトでのバンドのプロフィールでは「2014年活動開始、平均年齢20歳」といたってシンプルな紹介なので、ただただ若い人に抱きがちな「フレッシュ」、「爽やか」といった単純なイメージを持って彼らの登場を待っていたが、実際、odolのステージを目の当たりにすると、予想はあっさり裏切られた。
静かなアルペジオで始まる1曲目では、徐々に音の厚みが増して行き、たちまち溢れんばかりの激情で会場はいっぱいになる。メンバーはギター&ボーカル、ギター、ベース、ドラムにキーボードの5人編成。エネルギッシュにギターをかき鳴らす井上拓哉は、ステージ前の客を煽る煽る。重厚感あるサウンドに聴覚が持っていかれ、ハッと気づけば、odolの世界に入り込んでしまったようなそんな感覚がある。
曲間にMCを挟むのは、このバンドでボーカル&ギターを担当するミゾベリョウ。「夏はあんまり得意じゃないけど、花火やゆかたを着て、祭りに行くのもいいよね。」と唐突なゆるトークもご愛嬌。終盤には、バンドのオフィシャルサイトでも聞くことの出来る”欲しい”、直前のゆったりとした曲とはガラリと雰囲気が代わり、緊張感を呼ぶ。
一見、大人しそうなバンドの外見の中にも、静と動を巧みにに操る表現で、今しか持てない初期衝動を沸々と抱き、音で見事にスパークさせている。ラストは現在の彼らの代表曲”飾りすぎていた”を披露。浮遊感のあるイントロで始まり、ピアノの音色が終始美しく、切ないほどの情熱がルーキーの夜にビシビシと響き渡っていた。今年2月に結成したばかりだという彼らの活動はこれからも見逃せない。
posted on 2014.7.26 00:00
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