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7/25 FRIPYRAMID GARDEN

GOMA

昔と今がつながった奇跡のパフォーマンス

GOMAというアーティストを見たとき、人間ってすごいと思わざるを得ない。日本屈指のディジュリドゥ奏者でありながら、2009年に交通事故で脳に障害を負い、多くの記憶をなくしてしまった。想像を絶する困難を乗り越え、2011年にフジのフィールドオブへブンでプレイした感動の復活ステージは、いまだ記憶に新しい。今回GOMAはソロとしてピラミッドガーデンに登場する。キャンドルジュンがプロデュースするピラミッドガーデンの夜更けは静かで、椅子や芝生に腰を下ろしている観客を キャンドルの炎がやさしく照らし出している。夜のピラミッドガーデンは色とりどりにライトアップされていて、うっとりするくらいきれいだ。

短めのディジュリドゥとサンプラーのみがセッティングされたステージに、GOMAがさらっと入ってきて、観客から拍手が上がる。そこからボイスパーカッションを取り入れた演奏が始まり、GOMAワールドに引き込まれていった。ディジュリドゥの不思議な響きが山間にこだまし、空気を伝わってくる振動が疲れた体に心地いい。音色を描くかのように両手を泳がせるGOMAの動きを見ていると、トランス状態に入っていきそうだ。まったく人の口と木の筒だけでこれほど表情豊かな音が表現できるのだから驚きである。

続いてGOMAがサンプラーを操り、アンビエントな音色にトライバルなリズムが加わった。そこへディジュリドゥの音が芯を通すように響き、立ち上がって踊り出す観客が続出。座ったままの人たちも体を揺らして、GOMAが奏でるトライバルなダンスミュージックを楽しんでいる。民族音楽のようなボーカルがフィーチャーされた曲がかかると、そのトランシーなビートに踊り出す観客がまた増えた。終盤、徐々に音量が静かになり音が一度止まると、オーディエンスから拍手がわき起こった。それに応えてGOMAが最後の曲の演奏に入り、観客は深夜のピラミッドガーデンに響き渡るディジュの音を最後まで楽しんでいた。

曲が終わり、大きく両手を振りながら「ありがとう」と言うGOMA。その後彼が話した言葉には、誰もが鳥肌ものの深い感動を覚えただろう。「実はこのスタイルで演奏したのはこれが初めて。最近、パソコンを始めたんです。それで触っていたら事故直前に作っていたProToolsのデータが出てきて。今日はその事故直前の曲たちをここで今とつなげたいと思ってプレイしました。ここでみなさんとつながれて良かった。本当にありがとうございました。」
なんという特別なステージを体験させてくれたんだろう!彼の起こす奇跡はまだとどまることを知らない。GOMAに改めて言いたい。復活してくれてありがとう。

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