TRIM (吉田美奈子&河合代介DUO meets 村上”PONTA”秀一)
雲を突き抜ける声、歌姫が苗場に登場
最終日、最後の最後に無数の水滴が天から舞い降りていた。冷たい風も吹いていて、上着を着ても肌寒いくらいだ。昨日まであれだけ炎天下が続いたのだから、もう晴れを乞うのは野暮なのかもしれない。
雲がかった空のもと、シンガーソングライター吉田美奈子、ハモンドオルガンの河合代介DUOに村上”PONTA”秀一からなるTRIMが登場した。文句のつけようのないほどの凄腕で「レジェンダリー」なメンバーの演奏をオレンジコートで体験できるのは、ものすごく貴重なことだ。
”Town”に”Lighten’up”とライブでも定番の名曲を披露。透き通った伸びのある声量と深みのある辛口ドライな声が同居し、会場にいるお客さんたちの聴覚をがっちり掴んでいく。「みんな生きてる?晴れにしちゃいました」気づけば、雲の切れ間から青空がのぞいている。そして、ハモンドオルガンからのウォーキングベースに、頭だけでは追いつけないほど巧妙なドラミング、圧巻のステージを前に言葉が出ない。「うまい」とか「すごい」という褒め言葉が稚拙に思えてしまうくらいだ。お隣のフィールドオブヘブンから時折漏れてくるスカのノリノリに踊る雰囲気とは対照的に野外のブルーノートのようなアダルトな空間が漂っている。
repliche orologi
「シンガーソングライターとしてデビューはしましたが、国民的歌手になろうと宣言してます!」と吉田美奈子のMCに続いたのは、松本隆と細野晴臣の手がけた松田聖子”ガラスの林檎”のカバー。「私だとガラスを割っちゃうんだよね(笑)」との前置きの通り、しなやかながらも力強いボーカルが響き渡った。そしてラストの”雲の魚”では、村上”PONTA”秀一の圧巻のドラムソロが会場を魅了する。素晴らしい演奏はアンコールを誘い、ライブ終演後は余韻が会場にいつまでも漂っていた。
posted on 2014.7.27 15:10
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