SBTRKT
マルチな才能に踊らされて
ジェイムズ・ブレイクやブリアルといったアーティストと同じく、ダブステップやイギリスのベース・ミュージックの遺伝子を継ぐアーティストとして21世紀の音楽業界を牽引する存在となった、 SBTRKT(サブトラクト)ことアーロン・ジェローム。
フジに出演するのは2011年の深夜レッドマーキーから実に三年振り。さらに今回は、レッドマーキーのヘッドライナーであるロードにバトンを渡すという重大な役目を担っての登場となる。かねてより、ロードも好きなアーティストとしてサブトラクトの名前をあげており、こんな素敵な流れをつくるなんてフジロックは相変わらず心憎い演出をしてくれる。
レッドマーキーに入ると、ステージの上手を覆い隠すほどに巨大な動物のバルーンが目に飛び込んでくる。こんな仕掛けが施されたレッドマーキーははじめてだ。もっと驚いたのは、注目のアーティストが並んでいる時間帯なのにもかかわらず、会場からわんさかと人が溢れかえっているということ。定刻通りに暗転し、“Paper Cuts”の重厚なビートが流れ出す。ブレイクを挟み、二曲目はライヴ時のパートナーであるヴォーカル、サムファの歌声がレッドマーキーに響き渡った“Temporary View”。序盤なのに、1stアルバムからではなくEPの『TRANSITIONS』からの楽曲と言うのは、なかなかコアファン向けのライヴだなあと思うけれど(苦笑)
オーディエンスがお待ちかねの“Wildfire”を投下してからは、レッドマーキーはダンスフロアへと姿を変える。終盤の“War Drums”〜“Hold On / Migration”〜“Right Thing To Do”の流れは圧巻。ロックバンドもたまげるほどに縦ノリの曲があるし、歌い手も驚くほどに歌を聴かせる曲もある。やはり、21世紀を牽引するためには、なんでもできるハイブリッドなアーティストでなくてはならないのだろう。サブトラクトのマルチな才能を存分に知らしめた60分だった。
posted on 2014.7.27 18:20
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