秘密のミーニーズ
苗場に響く3声コーラスの歌声
ルーキー・ア・ゴーゴー3日目。2番手として登場したのは秘密のミーニーズ。菅野みち子(Vo. A.Gt)、渡辺たもつ(Vo. A/E.Gt)、淡路遼(Vo. Ba)、青木利文(Gt. Chor)、渡邉K太朗(Dr)の5人編成で、東京を活動拠点にしているバンドだ。60~70年代の西海岸ロックに影響を受け、男女混成の3声コーラスアンサンブルを軸に、ジャムセッションの要素も交えた独自のサウンドを展開している。
SEはなくゆっくりとメンバーが登場してくると、アコースティックギターの懐かしさを感じる音色から曲はスタート。3人で歌い始めたが、その3声コーラスがとにかく素晴らしい。それぞれ伸びのあるきれいで力強い歌声だ。フレーズごとに3人の声が絡み合っていくと、観客はその歌声とサウンドに聞き入っていた。菅野がステップを踏んで、腕を振りながら歌う姿も印象的だった。「本当にこのルーキー・ア・ゴーゴーのステージに立てて嬉しいです。こんな遅くまで残っていただきありがとうございます。よろしくお願いします」というMCと、ステージから漂う雰囲気からは、このバンドの純粋さと人柄の良さがでており、見ている者の警戒心をといていく。続いてはアップテンポの曲で、メロディーラインは日本のフォークソングを思わせた。初めて聞いても、どこか懐かしく親しみを覚えて心地よく、思わず体を左右に揺らしてしまう。「長尺の曲をやります」と言って始まった、“砂漠から誰か見ているような”は、ライヴの中で異質の存在感を放っていた。この曲は、これまで感じていた懐かしさやきれいなハーモニーとは一線を画している。幻想的なサウンドと壮大な構成、ヴォーカルとリードギターから発せられる激しいエネルギー。10分程度の演奏の中、観客はその世界観に引き込まれていった。
その後、“おはなフェスタ”ともう1曲を歌ってライヴは終了した。3月に自主制作のミニアルバムを発売したが、これから新しいアルバムを制作する予定で、出資してくれるレーベルを探しているとのこと。今後の活動と、音楽の方向性がどう進んでいくのかが楽しみだ。
posted on 2014.7.28 00:00
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