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TheTaupe

LIVE REPORT

ポケモン?いやいや。4匹の妖怪、苗場に出現!

不思議なサウンドと「ブルドーザー ブルドーザー」という謎過ぎる歌詞のSEと共に登場するは、トープ。一見彼らは人間のようなに見えるけれど、自らをバンドではなく妖怪と称してる東京の男女4人組オルタナティブ集団、らしい。

「妖怪の曲を聴いてください!」というかわもトゆうき(Vo&Gt)の合図で始められた”GORILLA GORILLA GORILLA ”。その曲名や「ゴリラ」というサビの歌詞も大きすぎるインパクトなのだが、まさに妖怪らしく、深夜2時の時間帯にぴったりの奇奇怪怪なメロディーは癖になってしまう。初見が多いであろう、観客へのつかみもばっちり!ニール・パティ・パティ・パティ(Gt)が天高くギターを突き上げ、放り投げ、爆発的な音と共に演奏をほとんど放棄してステージを自由に暴れ回る。

次に演奏されるは、“アイダホで見たUFO”と”FICTION”。不思議な浮遊感の漂うサウンドに、おのてらえみ(Ba&cho)のコーラスが活きる。抜け感のある歌声、女性コーラス、そして予測不可能なメロディライン。その3つがダイナミックな音で鳴らされ、思わず会場全体が上下に揺れる。

最後に演奏された“産まれたての国”では、妖怪に似つかわしく苗場をダークで怪しげな雰囲気に包みこむ。会場を照らす赤と青のスポットライトもまさにぴったり。曲が進むにつれて、爆音轟音のギターとベース。そして、また演奏を放棄してステージを暴れ回るニール・パティ・パティ・パティ。ギターをちゃんと弾いてくれ!

変幻自在、唯一無二のサウンドをかき鳴らし、ステージを縦横無人に暴れ回る、4匹の妖怪たち。いつまでも耳に残って離れない、癖になるメロディーは必ず人間達を虜にしてしまうだろう。

Text by あたそ Posted on 2016.7.23 09:00