FUJIROCK EXPRESS '19

LIVE REPORTGYPSY AVALON7/28 SUN

近藤利樹

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Photo by MITCH IKEDA Text by 梶原綾乃

Posted on 2019.7.28 12:59

最年少出演者!ナニワの光速ウクレレ少年、見参!

あっという間の3日目、朝から今日はいい天気!アバロンの最初を飾るのは、「ナニワの光速ウクレレ少年」としておなじみ、大阪府枚方市出身のウクレレ奏者、近藤利樹だ。何度かTV番組に出演しているので知っている人も多いかもしれないが、彼はなんと12歳、中学1年生なのである。紛れもなく、フジロックの出演者で最年少!「あいうえ大阪出身の、かきくけ近藤利樹です」というお決まりの自己紹介はちょっぴり照れていてあどけない。それでもひとたび弦を揺らせば、ジェイク・シマブクロも認めるプロのウクレレプレイヤーに変身するのだ。

最初に、斎藤和義の“歩いて帰ろう”を始めると、早速会場からのあたたかい手拍子が。近藤の歯切れの良いスタッカートに、加藤聡(percussion)もカホンで応える。観客の方を向くだけではなく、お互いに向き合い息を合わせ、セッションを組み立てていくようだ。続いて、運動会のBGMとしておなじみ“クシコス・ポスト”、今日グリーンステージに出演するジェイソン・ムラーズの“I’m Yours”、懐かしのフィンガー5“学園天国”など、フジロックからお茶の間まで対応したバラエティ豊かなチョイスである。

特に素晴らしかったのは、ジェイク・シマブクロのカヴァー“Crazy G”。近藤がこちらに耳を澄ませたポーズをしたならば、観客は「もっと早く!」とコールすることになっているこの曲、加藤に「え、まだやれるの?」と聞かれてもチャレンジした早弾きが見事にハマって、一体感と盛り上がりは最高潮だった。荻野目洋子のカヴァー“ダンシング・ヒーロー”では、ひとりでも多くの観客をノらせた、近藤の煽りの上手さにも脱帽!最後はビールのCMでお馴染みジプシー・キングスの“Volare”をカヴァーして、楽しくみんなで歌いながらフィナーレ!

上半身を前後に振り乱しながら、終始笑顔でウクレレを奏でる近藤。ウクレレと楽曲と観客への愛に溢れた、幸せいっぱいのステージだった。次登場するときは、ジェイク・シマブクロとの共演を、ぜひ!

[写真:全10枚]

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