FUJIROCK EXPRESS '19

MOREFUNAREA REPORT7/25 THU (EVE)

JOE’S GARAGE @ スワロー苗場ロッジ

  • JOE’S GARAGE @ スワロー苗場ロッジ
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Photo by 三浦孝文 Text by 三浦孝文

Posted on 2019.7.25 17:47

ジョー・ストラマーの魂が宿る場所

パンクの伝説、ザ・クラッシュの故ジョー・ストラマーがフジロックに欠かせない人物だったことをご存じの方も多いことだろう。自分の出演はないにもかかわらず、第1回目のフジロックから参加している。フェスティバルが根付く前の97年のことだ。フェス慣れしていない装備不十分な中、台風襲来によって疲弊し切った観客の足を、ジョー自ら拭いていたというエピソードを聞く度に目頭が熱くなる。ジョーが亡くなる前、最後のフジロックとなってしまった2002年は(ジョー・ストラマー&ザ・メスカレロスとして出演している)、今年、2005年以来14年ぶりに苗場に帰還するバンダ・バソッティの面々が憧れのジョーに初めて出会ったそうで、子供のように喜んでいたという微笑ましいエピソードなどなど、多くの人たちがジョーとのフジロックにまつわる大切な思い出を共有している。

ジョーは今のパレス・オブ・ワンダーがある場所で、旗を作ったり、カラオケをしたりして遊んでいた。そのジョーの遊び場が冬季に雪で潰れたりしてしまうのを見かねた新潟は長岡市のフジロッカーが立ち上がり、廃品を基に場外エリアのスワロー苗場ロッジにジョーの記念館を立ち上げたのだ。これぞフジロックが掲げる「DIY(Do It Yourself)」の精神そのもの。ここに展示された写真の数々を見ていると、ジョーがいかにフジロックにとってかけがえのない人だったのかということがあらためて感じられる。ジョーやザ・クラッシュ、パンクロックのファンはもちろんのこと、フジロックの世界を愛する方はぜひ足を運んでほしい。フジロックの源を感じられるはずだ。DJブースもあって、ジョーを想起させるようなゴキゲンな音が流れている。この場所を作った長岡フジロッカーの代表的存在、太田哲二さんと、ビールを片手にジョーの話に花を咲かせるのもいいだろう。

[写真:全5枚]

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7/25 THU (EVE)場外