FUJIROCK EXPRESS '22

LIVE REPORTGREEN STAGE7/29 FRI

Original Love

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Photo by suguta Text by 若林修平

Posted on 2022.7.29 16:52

日本が誇るソウルマスター

夕方前のグリーンステージは多少雲があるものの、ほぼ快晴と言っていい状態。そんな中、なんとサウンドチェックに田島貴男、ご本人が登場!「自分でやるタイプなのか!」と驚いたお客さんも多いだろう。という自分も、グリーンに向かっている途中で音に気付き「えっ!?まだ始まってないよね??」とビックリした口だ。サクッとチェックして、サクッと去っていったとのことで、田島本人がチェックしているその姿は見られなかった。残念…。

それはさておき、オリジナル・ラブだ。おそらくお客さんの中にはオリジナル・ラブを「甘美なポップスを歌うユニット(“接吻”などの曲を指す)」と理解している人も多いのではないだろうか。そんなパブリックイメージをことごとく覆していくのがオリジナル・ラブのライブだ。

轟音レベルのギターノイズのなかバンドメンバーが登場。「ヘイ!フジロック!カモン!」オフホワイトカラーのスーツに身を包んだ田島のソウルフルな掛け声からライブはスタートした。ファンキーでソウルフルな“LET’S GO”から始まり、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの“Higher”を彷彿とさせるソウルチューン“ブロンコ”と続き、イントロのハモンドオルガンとグルーヴィーなギターリフが印象的な“スキャンダル”ではお客さんを圧倒。そして、ここでも田島のソウルが爆発する!「ヘイ!」「カモン!」「セイ!」「ハッ!」矢継ぎ早に叫ぶソウルフルな掛け声を受けて思わず熱いものが込み上げてくる。

ライブで初公開となった、7月27日に配信リリースされたばかりの新曲“優しい手”では、曲で共演しているTENDREがゲストで登場。2人のコーラスにはジャパニーズ・ブラック・ミュージックの明るい未来しか感じられなかった。そして満を持しての“接吻”。「Raise your hands!(手を掲げてくれ!)」の掛け声で一斉に手を上げるお客さんと一緒に手を振る田島の表情はとても幸せそうで、その顔を見て僕もまた幸せな気分になった。

ラスト“R&R”で再びソウルとロックを爆発させた田島はライブ終了後、袖へとはけながらジャケットを脱ぎ、ぶん回していた。その姿は最高に最高にソウルでロックだった。

[写真:全10枚]

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7/29 FRIGREEN STAGE