FUJIROCK EXPRESS'10 » bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10 フジロック会場から最新レポートをお届け Mon, 13 Sep 2010 16:31:08 +0000 ja hourly 1 http://wordpress.org/?v=3.0 難波章浩 -AKIHIRO NAMBA- http://fujirockexpress.net/10/?p=4231 http://fujirockexpress.net/10/?p=4231#comments Sun, 08 Aug 2010 14:45:19 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=4231

ライブの始まるほんの10分前のことだ。灰色の空が、青空に変わった。同時にホワイトステージの気温も上がっていく。難波章浩の11年ぶりのフジロックのステージを山の神様も待ちわびていたようだ。
ステージにはマイクスタンドが一本。楽器もきゅっとタイトにまとめてある。3ピースのシンプルなバンドセットが設置してあるだけであった。

ステージに姿を見せた難波はこう言った。
「人生一度しかないから楽しもうぜ。俺の話を聞いてくれよ。」
輝く日々からライブは始まった。のっけからCDで聞いていた音とは全く違う曲を聞いているような印象であった。難波のボーカルは力強く響き渡る。ああこの瞬間をどれだけ待ちわびただろうか。

難波さんお帰り!というオーディエンスの声が上がると自然と拍手が起こった。「俺はロックしていくよ、俺はロックを鳴らし続けるよ。6月9日生まれの難波章浩の告白でした!」と私たちに決意を告白してくれた。難波のステージングは大きいステージでもライブハウスで見ているような距離感の近いものであった。

そして難波もSTAY GOLDをフジロックのステージで演奏した。少しアレンジが加えられてはいるが、この曲を難波のボーカルで聞くと笑いながらも泣きそうになった。この曲の特別感は一体なんなのだろうか。イントロを聞きつけた多くのキッズがフロントエリアめがけて押し寄せてくる。途中に柵のないホワイトステージではその勢いが尋常ではなかった。

個人的な感想にはなるが、私は今日このステージで初めて、ベースを持って歌っている難波を生で見た。活動休止をしているアーティストには思いを馳せることしかできない。形は違えども、再び難波の力強い伸びやかな歌声を聞くことが叶ったことが私は嬉しくてならない。これからもたくさんの感動を私たちに与え続けて欲しい、そう思えるステージであった。

写真:深野輝美
文:岡安いつ美

_TR27193 _TR27233 _TR27269 _TR14317 _TR27316 ]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=4231 2
FOALS http://fujirockexpress.net/10/?p=4406 http://fujirockexpress.net/10/?p=4406#comments Fri, 06 Aug 2010 13:57:40 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=4406
 予想を遥かに超える凄まじい爆発力だった。2年前にミッドナイト・ジャガーノーツとのツーマン・ライヴで目撃した時は、あどけないながらも性急なビートと緻密な構成力で踊れるロックを表現していたが、よもやここまでの進化を遂げているとは驚くほかない。踊れるロックよりも深遠なるスケールを広げた最新作『トータル・ライフ・フォーエヴァー』が飛躍的進化の伏線になっていることは確かだが、ライヴでは1stの踊れる要素と2ndのスケール観と深みが見事なまでに融合しあう、迫力のステージを披露してくれた。

 細かく丹念なギターワークが海のように深く広い世界観を編みこんでいく「Total Life Forever」からライヴはスタート。驚くほどにメランコリックな波動が紡がれる中で、そこに繊細に溶け込むVo&Gのヤニスの歌声が意識を妙に引っ張り出してくる。続けざまの「Cassius」では、快楽中枢を直に刺激する踊れるロックへとすぐさま仕様変更。2年前に体験したときとは、段違いの強靭なアンサンブルとグルーヴが強烈に襲いかかってくる。1stの曲では性急なビートで畳みかけ、2ndではじっくりと聴かせる、そういった構図が間違いなく存在したが、その相互補完によって昂揚と快感は一層増幅される仕組みになっていた。緻密な構成に基づきながらも、客席に向いたエネルギッシュな演奏もそれに拍車をかけていたように思う。「Red Socks Pugie」ではダイナミックなアレンジが施されていて、よりグルーヴィな演奏に昂揚感はさらに高まることに。ライヴ・バンドとしての進化/深化はこういったところからも伺えた。

 特に楽しみにしていた「Spanish Sahara」では、見事なまでのアンサンブルに鳥肌が立った。丁寧に紡がれた強く優しい音が触れ合い、密に融合しあって、美しいエモーションとミステリアスな光で覆われた奇跡のような世界を描いていく。この色鮮やかな音の波動がまた心を揺さぶる。徐々にカタルシスへと導くような大らかな空間がそこにはあった。

 終盤の「Electric Bloom」では、ヤニスがタムで加勢しての怒涛のリズム乱れ打ちが、以前見たときよりも遥かにパワーアップを遂げていたし、最後に演奏された「Two Step, Twice」ではテクニカルかつスリリングなバンド・サウンドがクライマックスで苗場の空に轟く爆音へと発展し、昂揚の臨界点を超えた。鳥肌が立つ圧巻のラストに、客席からは満足げな表情がこぼれていた。文句なしのライヴと言いたいぐらいの出来だったと思う。しかしながら、こんなスゲーことをやってる中で、ヤニスが5,6mはあるスピーカーによじ登って観客を煽るという、やんちゃな姿を見せていたのも印象深い。若くやんちゃな部分がまだまだ顔を出す辺りには、妙なうれしさを覚えたりもした。

 緻密な構成力とセンス、そして静・動と硬軟のコントラスト生かしながら、ホワイト・ステージに集まった人々の熱を最大限にまで高めたFoals。ライヴ・バンドとして予想を超える著しい成長を感じさせたライヴに出会わせてくれたことを本当に感激したい。個人的にもフジで見た数々のライヴの中でも強く思い出に残るステージのひとつだった。

KG010323 KG010334 KG010407 KG020291 KG020497

写真:古川喜隆
文:伊藤卓也

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=4406 0
SPENCER(a.k.a.大谷友介) http://fujirockexpress.net/10/?p=4564 http://fujirockexpress.net/10/?p=4564#comments Wed, 04 Aug 2010 14:50:23 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=4564

 悲しみを泳ぐ歌だとしても、どこか柔らかさを感じるSPENCER(a.k.a.大谷友介)の音楽。まさに人間が持つ光と影の部分を、鮮烈に描くことができる表現力を持ち合わせている。彼が奏でる曲が終わるたびに、とめどなく切ない感情が沸き上がるようだった。

 オオヤユウスケ。この名に聞き覚えがある人も、多くいるはずだろう。SPENCERこと大谷友介は、Polarisやohanaといったバンドでも知られるアーティスト。彼は今年の2月に活動拠点をベルリンに移し、ミニアルバム『My Wave』を完成させた。まるで心の隙間にそっと入り込むような作品で、開催ギリギリまで何度もリピートして聴いていたように思う。

 そして活動開始からあまり時間が経たないうちに、今年のフジロックの出演が決定。今回はCaravanやハナレグミなど、多数のアーティストと共演するドラマーのPeace-kとともに、ゆったりした雰囲気を醸し出しながらステージへ。

 まずは音を確かめ合うように、ふたりでセッションを行なっていく。ほどなくして、最新ミニアルバムにも収録されている「Free Bird」を。彼らの音がひとたび響き出すと、すぐさま幻想的な世界へと変わっていくよう。とくにアコースティックギターと、スティールパンの絡み具合が絶妙だ。また、歌詞に合わせて効果音のように音色が鳴り出す場面も。まるで物語でも見ているかのように、ライヴが進んでいく。

「今すごく気持ちよくて、Peace-k君とどの曲にしようかと話していたのですが。最後に長い楽曲を1曲やります」という言葉のあとにラスト曲へ。するとすぐさま夕暮れをイメージした、暖かな曲が辺り一面に広がっていく。彼の視点から見た日常は、なぜこんなにも優しさに包まれているのだろう。そう幾度も感じながら、最後の1音が消えるまで演奏に見とれてしまった。

 自身が持つ心情を隠すことなく、全面に押し出した彼の音楽。また早く日本でもライヴをしてほしいものだ。ただ彼の新プロジェクトは始動したばかり。焦らずゆっくり見続けていきたい。

_CH14340 _CH14371 _CH14375 _CH14381 _CH14419

写真:近澤幸司
文:松坂愛

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=4564 1
JJ Grey & Mofro http://fujirockexpress.net/10/?p=4533 http://fujirockexpress.net/10/?p=4533#comments Sun, 01 Aug 2010 14:55:19 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=4533

 ヴォーカルのJJ Greyを中心とした、JJ Grey&Mofro。今回が初来日にして、フジロック初出演を迎える。彼らは普段フロリダをベースに、4人組で活動しているバンドのひとつ。正直フジロックに出演が決定するまでは、自分にとって馴染みのないバンド名だった。けれど彼らのことを調べているうちに、一度はステージを体感したいと思ったのがレポートをするきっかけだ。

 ライヴはギターと鍵盤、ドラムとベースに加えて、トランペットとサックスも参加した7人編成でスタート。安定感のある力強いソウルフルなナンバーで、実力をまざまざと見せつけてくれる。そして正統派ロック・バンドかと思いきや、繊細でムードのあるナンバーも。まさにジャム・バンドのように、ジャンルを越えた表現スタイルを兼ね備えている。

 彼らはステージ上で激しく動くことはないけれど、見ているだけで充分に音楽のパワーをひしひしと感じることができる。だからこそ会場では、飛び上がったりするオーディエンスが集まるのだろう。また、落ち着いたナンバーでは、カップルが手を取り合い楽しむことも。1曲ずつ楽曲の雰囲気がガラリと変わるのも嬉しいところだ。

 そして8月7日には、アルバムを発売することが決定している彼ら。今作ではエリック・クラプトンのツアーにも同行した経験のある、ギターリストのデレク・トラックスが参加している曲もあるそう。きっと今後も何かと注目されるに違いない。そして再び来日するときには、さらに日本に浸透していることを願っている。

YS1_5443 YS1_5487 YS1_5489 YS2_0845 YS2_0861

写真:北村勇祐
文:松坂愛

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=4533 0
NARUYOSHI KIKUCHI DUB SEXTET http://fujirockexpress.net/10/?p=4815 http://fujirockexpress.net/10/?p=4815#comments Sun, 01 Aug 2010 14:06:48 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=4815

_SG11284 _SG11335 _SG11349 _SG22125 _SG22157

写真:直田亨

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=4815 0
THEATRE BROOK http://fujirockexpress.net/10/?p=2965 http://fujirockexpress.net/10/?p=2965#comments Sun, 01 Aug 2010 13:59:03 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=2965
遅ればせながら、シアターブルック初体験が今年4月のリキッドへブン。その時に感じたのは、まるでロックの神様が舞い降りたかのように軽やかにステージに佇み、そして情熱的なサウンドをかき鳴らす佐藤タイジの瑞々しい存在感。ロックが大大大好きな人なのだろうと一目で分かった。

ロックなジャムサウンド”ツァラトゥストラかく語りき”で会場は一気にシアター色に染まる。2003年以来のフジロックの登場を待ちわびていたが歓喜し、会場を埋め尽くしていた。「フジは最高。これは絶対最高なんだからね!」と2年ぶりの復活を遂げ、苗場に帰還した佐藤タイジは喜びを表し、続く新曲”イカロスの大地”。ヘビーなリフが印象的だ。アフロヘアとサングラスがとてもよく似合う。そしてファンキーでノリのいい”ドレッドライダー”や新譜からの”お尻をひっぱたけ”など鳴りのいいギター音に惹かれているとあっと言う間に終盤へ。1時間ってちょっと短すぎはしませんか・・・!?

最後は名曲「まばたき」。彼の大きな口からこぼれる生々しくも鮮明な言葉の数々は聴くごとに耳を刺激される。リキッド・ヘブン、ナチュラル・ハイ、そして今回のフジロック、フィールド・オブ・ヘブンと回を重ねるごとにシアターブルックのよさを堪能し、ますます佐藤タイジのセクシーさに惹かれるのであった。
1_OK11202 2_OK11117 3_OK20487 4_OK11131 5_OK11186

写真:岡村直昭
文:千葉原宏美

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=2965 0
Sandii featuring SandiiBunbun and Earth Conscious http://fujirockexpress.net/10/?p=4746 http://fujirockexpress.net/10/?p=4746#comments Sun, 01 Aug 2010 13:38:30 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=4746

_SG11165 _SG11228 _SG22051 _SG22110 _SG22121

写真:直田亨

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=4746 0
世武裕子 http://fujirockexpress.net/10/?p=4715 http://fujirockexpress.net/10/?p=4715#comments Sun, 01 Aug 2010 13:17:52 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=4715

FU1_0541 FU1_0589 FU2_3110 FU2_3181 FU2_3219

撮影:船橋岳大

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=4715 0
IAN BROWN http://fujirockexpress.net/10/?p=4658 http://fujirockexpress.net/10/?p=4658#comments Sun, 01 Aug 2010 12:44:17 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=4658
 両足を軽く開き、胸の前で両手を合わせ、軽くひと呼吸。そして軽く頭を垂れる。Ian Brownの登場に、沸き上がりながらもIan Brownに合わせて、ライヴの前の最後の深呼吸……そんな気持ちでふーっと一息つくと同時にとあるベース音が響き渡る。地の底から噴き出した大歓声。あぁあぁぁぁぁああぁあぁあぁぁ、たった一音ですべてを悟ったオーディエンスはきっと年齢層高めなはず。まさかの禁じ手、”I wanna be adore”。これがライヴが始まった数秒後とは思えない歓喜と情けなさとが入り交じるカオスと化した。

 これはなかったことに、そしてこれからこそがIan Brownのライヴなのよ、と心に言い聞かせやっとのことで平常心を取り戻すことに専念する。5回目のお祝いに専念する。ここからはやっとやっと太極拳、いやIan Brown拳とも言えるしなやかな動きに、スローな動きの一瞬一瞬にすべての神経を行き渡らせるようなサウンドと、期待を裏切らない、ざ☆イアン・ブラウン節を取り戻した。徹底的に太さと重さを極めたベースラインと、後ろ乗りの重たいドラムに支えられ、徹底的にぐだぐだな、でも本人に至っては気持ちよさこの上ないと意気揚々にIan Brown様のおなぁりぃ。まさに、Ian Brownのための、極上歌謡ショー。

 もうキーが外れたとか、そんなミリ単位のクオリティなんか求めていない。こんな下手○○な人がライヴなんてやっていいのかよ……はいはい、どうぞご自由に。Ian Brownに限っては、そんなミリ単位のクオリティにより歌われた日にゃあ、ね。あんなに気持ちよく堂々と、Ian Brown節を炸裂させられる人なんて他には絶対いないし、それを不快感ゼロ、むしろ、こちらの最高の高揚感へと変えさせてくれるのは、Ian Brownしかいない。もう随分と年を重ねてきているし、これからも着実に年を重ね、マンチェスターの永遠のならず者、極上の称号を手に入れても、このIan Brown節だけは磨きをかけていってほしいと切に願う。そしてもう最後はさらっと”Fools Gold”。もう驚きもしないよ。

KG010495 KG020544 KG020660 KG020679 KG010473

写真:古川喜隆
文:ヨシカワクニコ

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=4658 0
quasimode http://fujirockexpress.net/10/?p=4555 http://fujirockexpress.net/10/?p=4555#comments Sun, 01 Aug 2010 11:30:09 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=4555

_SG11037 _SG21965 _SG11067 _SG10996 _SG21994

写真:直田亨

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=4555 0
a-fank syndicate acoustic set http://fujirockexpress.net/10/?p=4547 http://fujirockexpress.net/10/?p=4547#comments Sun, 01 Aug 2010 11:21:29 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=4547
愛知県出身のジャムバンドa-funk syndicate。4月のリキッドへブンでは、そのツインギターから生まれるメタリックな音から、スペーシーで独特な世界観で会場を包んでいた。そんな彼らがアコースティックセットでフジロックに登場した。ステージは木道亭。エレキをアコギに持ちかえ、紡ぎ出す音楽は緑溢れる森の中に心地よく溶け込み、それに引き寄せられるかのように、ボードウォークを歩く人々の足を止めていた。フジロック中に完成したというニューアルバムのリリースが明らかにされ、今後の彼らの活動にますます目が離せない。

IMG_0767 IMG_0793 IMG_0805 IMG_0842 IMG_9649

写真:横山正人
文:千葉原宏美

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=4547 0
守屋純子 Special Big Band For Fuji Rock http://fujirockexpress.net/10/?p=4394 http://fujirockexpress.net/10/?p=4394#comments Sun, 01 Aug 2010 09:40:23 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=4394

100801_morino_5D2_147 100801_morino_5D2_115 100801_morino_5D2_086 100801_morino_5D2_011 100801_morino_5D2_118

写真:中島たくみ

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=4394 0
Upendra and friend plus Mr. Sunil and Babu http://fujirockexpress.net/10/?p=4283 http://fujirockexpress.net/10/?p=4283#comments Sun, 01 Aug 2010 08:34:36 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=4283

_MG_5656 _MG_5668 _MG_5677 _MG_5691 KKM_8172

写真:輪千希美

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=4283 0
EGO-WRAPPIN’ AND THE GOSSIP OF JAXX http://fujirockexpress.net/10/?p=3369 http://fujirockexpress.net/10/?p=3369#comments Sun, 01 Aug 2010 08:20:16 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=3369

 ともに活動するバンド、THE GOSSIP OF JAXXとのコラボ作『EGO-WRAPPIN’AND THE GOSSIP OF JAXX』でつい最近も話題を集めていたEGO-WRAPPIN。もちろん今夏も数多くのフェスに、EGO-WRAPPIN’AND THE GOSSIP OF JAXXとしての参加が決定に。他フェスよりも一足早くに、2日目のオレンジコートのトリを務める彼らを目撃することができた。

 メンバーと同時に、背中の開いた真っ赤なドレスで登場したヴォーカルの中納良恵。「フジロック、はじまるぞー!」という声の後、両A面シングルとして発表した「BRAND NEW DAY / love scene」から「love scene」を。のっけからオーディエンスを沸かせる、色気のある歌と激しいダンスを見せてくれる。ほんの一瞬にして、グイグイと彼らの世界に引っぱられてしまった。そして見渡す限り観客で埋め尽くされた会場に、メンバーたちのヴォルテージも一気に急上昇。

 その後もライヴというよりも、ショーのような魅せるステージを次々に披露。彼らが流す汗でさえ、一種のパフォーマンスのように思えてくれる。後半戦は、代表曲「くちばしにチェリー」や「GO ACTION」などを織り交ぜたセットを。メンバー自身の中にある音楽力を、すべて解放するようなパワフルさを感じられた。

 また、7月11日に開催されたワンマン・ライヴで、新作のアルバムを9月15日にリリースすることを発表した彼ら。しかも作品を引っさげて、全国18ヵ所(現時点)を巡るツアーも敢行する模様。彼らの熱い夏はまだ始まったばかりだ。

1_OK20752 2_OK12278 3_OK20693 4_OK20724 5_OK12288

写真:岡村直昭
文:松坂愛

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=3369 0
Rory McLeod http://fujirockexpress.net/10/?p=4251 http://fujirockexpress.net/10/?p=4251#comments Sun, 01 Aug 2010 08:17:08 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=4251

 森の中に吟遊詩人をみつけたという感じである。ホワイトステージからフィールド・オブ・へヴンに向かうボードウォークの途中にある木道亭というステージは、木々に囲まれて森林浴をしながら音楽を聴くことができるところである。お客さんたちは、次のステージへ向かう足を止めて、休憩、暇つぶしなどいろんな理由で木道亭の前で立ち止まってみる。もちろん、そのミュージシャンが目当ての人もいるだろう。

 ローリー・マクロードは、まさに森の中のステージにぴったりの人で、ハーモニカを吹き、ギターを弾き語り、タップダンスを刻んでリズムを取り、音楽を生みだす。フォーク、ブルースを基本に、世界各地を旅して回り民俗音楽的な要素も感じられる。

 ローリーは、客席からハーモニカを吹きながら登場する。フジロック3日目でお客さんたちの多くも疲れていることだろう。椅子に座ったまま眠ってしまう人も続出する中、そんな休息を妨げない優しい音楽を奏でる。といっても、歌詞の内容はシリアスなものもあるようで、ドイツにおけるトルコ移民のことを取り上げた曲もあるようだ。風邪気味で声が掠れたりすることもあったけど、食器(料理器具?)をパーカッション代わりにしたり、ハーモニカでパトカーのサイレンの音を再現したりと多芸多才なところもみせて午後のゆったりとしたひとときを、お客さんとともに過ごしたのであった。

KG010293 KG010301 KG020167 KG020191 KG020195

写真:古川喜隆
文:イケダノブユキ

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=4251 0
RIDDIM SAUNTER http://fujirockexpress.net/10/?p=4243 http://fujirockexpress.net/10/?p=4243#comments Sun, 01 Aug 2010 08:05:44 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=4243

一昨年のレッドマーキーから一段ステップアップ、リディムサウンター今年はホワイトに登場だ。オーケストラを率いてのステージで、登場のBGMは荘 厳だがメンバーはすでにはじける空気満タン。バンドの核弾頭タイチがいきなり客席をあおりながら配置に付いた。前夜祭にでたキュビズモグラフィコVの チャーベさんをパーカッションに迎えての布陣。この時点で何かすごいことがおきそうな予感がふつふつとわいてくる。

Vo.のケイシが現れ、”Sweet&Still”がスタートすると、オーディエンスはもちろんのこと、なによりメンバーがものすごい勢い で走り始めた。そうとうこの場にいられるのがうれしいらしい。広いホワイトステージを隅から隅までカヴァーするように全員で大暴れだ!担当楽器や持ち場がくるくると変わるのがこのバンドの特徴でもある のだが、今日は本当にめまぐるしい。この人たちはペース配分という言葉を知らんのか?というくらい。ちょっと油断すると決定的瞬間を見逃してしまう!バッ クのオーケストラチームが思わず笑ってしまうほどのやんちゃっぷり。気がつけば、タイチがドラムを飛び出しステージ前方も乗り越えて、お客さんのエリアに まで降りてきてしまった。何度もフジロックでライヴを観ているけれど、お客さんにまみれて歌った人を見たのは初めてだ。さらに「タイチ、交代」の声でケイ シまでも!なんて型破り。でも決して憎めない。「終わるのヤダけど、ラストです!」の声を聞いた時は、こっちも終わってほしくなくて涙が出そうになった。 このかわいくてカッコいいやんちゃ坊主たちをずっと観ていたかった。

ホワイトの上空には怪しい雲が立ちこめはじめていたけれど、ライヴ中に雨は降らなかった。リディムサウンターの勢いが雨雲を押し返したに違いない。

_TR14444 _TR14465 _TR27445 _TR27510 _TR27552

写真:深野輝美
文:輪千希美

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=4243 1
ONE SHOT http://fujirockexpress.net/10/?p=3657 http://fujirockexpress.net/10/?p=3657#comments Sun, 01 Aug 2010 02:23:03 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=3657
 Flogging Mollyのライヴ帰り、苗場食堂から聞こえてくる音に導かれそのままライヴを覗いてみたら、予想以上にかっこいいので、そのまま全部見てしまった。演奏していたのはOne Shotという4人組のバンドで、初日のオレンジコートに小宇宙を映し出したMAGMAのメンバーを中心としたバンドだそうだ。

 音楽的にも本家・MAGMAの影響でプログレシッヴ・ロックの血をすすっているが、反復の多用やガラっと予想不可能な展開へと向かっていく辺りからは、最近のミニマル・ミュージックやマスロックと親和性があるようにも思える。それを可能にしてしまう職人と呼ぶべき卓越したテクニックには目が釘付けにさせられた人も多いだろう。高音から低音まで自由自在に、またジャンルを幅広く横断する堅牢な構築力にもまた惹かれるものがある。軽くのつもりで見ていたら、まさか最後まで見てしまうとは思いもよらなかった。それもこれも彼等の音楽に予想以上に惹きつけられたからだが。その引力の大きさはMAGMA譲りということのなのかもしれない。ギター、ベース、ドラムが火花を散らすように音符を乱れ打つ様子には驚かされたし、そこにジャズっぽいニュアンスの電子オルガンが絡み、独特のニュアンスを持ったプログレへと昇華。確実に新たな視界をこじ開ける、そんな力を秘めた世界がOne Shotの音楽からは創造されるのだ。

 音に誘われるままに覗いてみたライヴで、まさかここまで興奮できるとは思っていなかった。こういった楽しみを感じられるのも、そこら中で音楽を楽しめる環境があるフジロックならではだろう。ちなみに彼等は8月1日~3日まで東京でライヴを行う予定。気になった方々はぜひとも足を運んでみて、この独特のニュアンスを持った音世界を堪能してほしいものだ。

_CH13753 _CH13792 _CH13801 _CH13826 _CH13841

写真:近澤幸司
文:伊藤卓也

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=3657 0
MORIARTY http://fujirockexpress.net/10/?p=3646 http://fujirockexpress.net/10/?p=3646#comments Sun, 01 Aug 2010 02:07:57 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=3646 _CH13908 _CH13918 _CH13935 _CH14084 _CH14094
写真:近澤幸司

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=3646 0
児玉奈央 http://fujirockexpress.net/10/?p=3125 http://fujirockexpress.net/10/?p=3125#comments Sat, 31 Jul 2010 18:00:53 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=3125

 変わることを否定することのない、前向きな言葉の数々。まるで人も世界もいずれ変化するということを、改めて教えてくれるようだった。そんなライヴを繰り広げたのは、ギターとマンドリンからなるユニットのYoLe YoLeでも活動する児玉奈央である。

 フジロックには、2回ほど他のバンド名義で出演している彼女。個人で呼ばれるのは初めてとのこと。今回はグッドラックヘイワの伊藤大地など、サポートメンバーを3人迎えて登場した。

 堂々とした彼女の暖かな声が会場に響き渡ると、どこか安心感に包まれていくのが分かる。きっと目の前に暗闇があったとしても、一筋の光になってくれるような歌声だ。そして中盤には、母校の先輩でもあるハナレグミが書き下ろしたという「SPARK」を。“普段は恥ずかしがりやだけれど、スパークできる時間を大切にしよう”という気持ちを込めて歌っているそう。彼女にとって音楽とは、生きる活力なのかもしれない。

 彼女は8月18日に、セカンド・アルバム『SPARK』を発表予定。Coccoなどのバックバンドでも活躍する椎野恭一や、グッドラックヘイワなどのミュージシャンを迎えたとのこと。きっと彼女らしい柔らかな音世界を、感じさせてくれるに違いない。伸び伸びと表現された楽曲を、ぜひ身をもって体感したいものだ。

FU2_2743 FU2_2806 FU2_2818 FU2_2867 FU2_2911

写真:船橋岳大
文:松坂愛

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=3125 0
Mr Sunil and Babu http://fujirockexpress.net/10/?p=3422 http://fujirockexpress.net/10/?p=3422#comments Sat, 31 Jul 2010 16:49:09 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=3422
 今年から新しく出来たステージの「Pyramid Garden(ピラミッド・ガーデン)」。この日18時30分より演奏予定だった「Mr Sunil and Babu」が、23時30分と時間変更となった。

 小雨が降る中、キャンドルに囲まれ演奏を始める。静寂の中、まずは笛の音色だけで聴かせた1曲。自然の中で感じる音とキャンドルがとても心地よく、自然とその音色に引かれていく。続いて太鼓も混じり演奏。日本にいて、まるで彼等の国にいてるかのような感覚も出てきた。周りのオーディエンスを見れば、その音色の心地よさで寝てる人もいてたり、じっくり聴きこんでる人。僕は撮影をしながらも、彼等の演奏を楽しんだ。

 この「Mr Sunil and Babu」だが、最終日の19時から再び同ステージに登場。ロックはもちろん最高だが、自然の中でゆっくりと聴く、彼等の音楽もまたフジロックの醍醐味ではないだろうか。他数組のアーティストも登場するので、少しでも興味ある人がいてたら、是非この新しいステージ「Pyramid Garden(ピラミッド・ガーデン)」へ足を運んでもらいたいと思う。

 尚、このステージに関する記事は他にもありますので、チェックしてもらえたらと思う。

11:00~:Sandii and Hula Stars
15:00~:FLAMENCO Y SOLERA
17:30~:Anyango
19:00~:Mr Sunil and Babu

01 02 03 04 05

写真・文:中島たくみ

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=3422 0
MGMT http://fujirockexpress.net/10/?p=3264 http://fujirockexpress.net/10/?p=3264#comments Sat, 31 Jul 2010 14:43:34 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=3264
あぁ、神様ぁぁぁあぁぁ! ステージに登場したメンバーを観て、思わずひょうきん族の懺悔のコーナー、白塗りの神様か、森ガールならぬ、森ボーイという言葉を連想したのは私だけか!? 2日目の夕方ホワイトステージでは、クロマニヨンズ、One Day As a Lionからの超満員も満員の流れに続き、本国、アメリカだけではなく、イギリスでも先日のグラストでも2ndステージでの出演……とんでもない化け方をしている真っ最中のMGMTを一目見ようと、とんでもない数の人がホワイトステージになだれ込み、どの角度から攻め込んでみても、私の身体が入る隙間もないくらいにパンパンに膨れ上がっていた。その熱気は、ステージすぐ前の2割ほどのカオスゾーンと、静観派8割という構造になっていた。

2日目も雨が降り、わっくわっく感を疲労感が超える時間帯であることや、気になるアノ曲を観てみたい! ということを考慮しても、ちょっとだけ異様な光景にも見えた。MGMTがバンドとして大きくなっていくスピードを、期待という一見聞こえのいい言葉が一瞬で追い抜かしてしまって、バランスが悪くて、異様に映ったというか。MCや一部のパートでは、ウィスパーヴォイスとなって、煮え切らなさを感じさせられるヴォーカル。いや、悪くはない。これが今のMGMTそのものなんだから。

ただ、笛1本でメロディラインで始め、徐々に楽器を、そしてヴォーカルラインを加えて行くMGMTワールドへの引き込み方や、”Weekend Wars”の後半の、混沌としたあっちの世界へと誘うかのようなインスト部分の音の構築は、色の3原色に加えて、鈍くてMGMTにしか発色することのできないもう1つの色を苗場へ放っているようだった。ざわ〜っと足下から何かが体内に広がる感覚を何度となく覚えさせられた。比較的飄々と、じっくりと静観させるというライヴの流れはMGMTの思惑通りだったとしたら、何たる末恐ろしい子供たちよ。2枚のアルバムの制作には、デイヴ・フリッドマンやソニック・ブームという、幾何学的音楽の異端児も関わっているというのが、水の中に絵の具を1滴落とすと、透明の水と絵の具の色が融合しようと滲んでいくかのように、それぞれの曲から伝わってきた。

2割のカオス、8割の静観ゾーンが一気に熱狂の渦になったのは、”Time To Pretend”。そう、みんなはこの曲を待っていたのだ。ステージでギターの弦から花火に持ちかえて、持ってぐるぐる回し、奥地から戻ってきた人も、いっしょになって隅から隅まで笑顔の輪が広がっていった。まだまだのびしろのあるバンドであることは間違いない。
_TR26729 _TR26753 _TR26926 _TR14032 _TR26878
写真:深野輝美 文:ヨシカワクニコ ]]> http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=3264 0 STRAIGHTENER http://fujirockexpress.net/10/?p=3080 http://fujirockexpress.net/10/?p=3080#comments Sat, 31 Jul 2010 14:30:06 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=3080
「4年ぶりのフジロック、ワールドカップみたいだな」というホリエアツシのMCが特に印象に残っている本日のライヴ。緊張しているというMCもあったが、それを吹き払うかのように、とてもアグレッシヴな姿勢が目立っていた。一昨年4人体制になって着実に進化/深化したストレイテナーは、気合十分なパフォーマンスで、バンドのポテンシャルの高さを十二分に伝えてくれた。

久々のフジロックのステージに興奮してか、グルーヴィな演奏が印象的な「KILLER TUNE」、雷鳴のようなリフが炸裂する「クラッシュ」、心地よい嵐が吹く「Melodic Storm」と一気の畳みかけでライヴはスタート。いきなりエンジン全開でオーディエンスの興奮を誘い、大きな歓声があがる。4人になったことでのダイナミズムより強さと迫力を増しているのが印象的だが、詩的なメロディや感情的な歌が胸に響いてくるところがテナーの良さとして挙げられるだろう。その鋭利な部分と叙情的な部分の絶妙なバランス感覚がまた人を惹きつける。新境地と呼べそうな「Man-Like Creatures」では叙情的な美しい前半から、シンセが視界を開けるように慣らされた瞬間に4つ打ちのデジ・ロックへと変貌を遂げて、人々を躍らせにかかる。4人体制になった進化がこの1曲だけでもわかることだろう。また、時折繰り出す日向のスラップ・ベースの気持ちよさ、見事な手さばきと力強さで牽引するドラマー・ナカヤマシンペイがテクニックもまた目に焼きつく。

ヒット・シングルの「CLONE」に続いてはピアノをフィーチャした感動的なバラード調の「Six Day Wonder」を披露。この曲のアレンジが原曲と結構変わっていて、ファンにはサプライズの1曲となっただろう。終盤に演奏した「BERSERKER TUNE」も破壊力が3割増しで、とてつもない昂揚感を伴っていた。その勢いを持ったラスト2曲は「Little Miss Weekend」と「Discography」を演奏し、今日一番の興奮をもたらした。終了後には、4人そろってステージ前に肩組んで整列し、深々と一礼をしてステージを後に。その姿に客席からは大きな拍手が送られていた。

途中のMCで「これからも日本のロックをよろしくお願いします」と謙虚に語っていたが、今日は日本代表として、しっかりと責務を果たしたと思う。凄くいいライヴであった。

*一部、間違った記述があったことを訂正して深くお詫び申し上げます。
_TR26323 _TR26406 _TR26412 _TR13954 _TR26476

写真:深野輝美
文:伊藤卓也

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=3080 0
HEY-SMITH http://fujirockexpress.net/10/?p=2520 http://fujirockexpress.net/10/?p=2520#comments Sat, 31 Jul 2010 14:23:18 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=2520
 現在、物凄い右肩上がりの成長曲線を描いている関西発のパンク・バンド5人組HEY-SMITHがルーキー2番目のバトンを受け取り、元気いっぱいのステージを披露。深夜という時間帯を吹き飛ばす嵐が、このステージには吹いていた。

 いわゆるメロディック・パンクと呼べそうな疾走感とキャッチーなメロディを武器にして全力疾走するのが彼等の肝。昂揚感あふれるツインヴォーカル、そしてスカに通ずるサックスやトランペットが鮮やかな切れ込みを入れ、他のメロディック・パンクとは一線を画す個性で人気を博している。本日のステージもそんな彼等の特徴を存分に発揮して、ファンをモッシュの喧騒へと導いていた。初っ端にはメタル的な重厚感を伴った疾走曲を繰り出し、それからは陽性のヴァイヴに満ちたメロディック・パンクナンバーを連発。演奏する曲がどれも盛り上がってくださいといわんばかりで、度の曲でも美メロを鳴らして突っ走る感じがいい。ツインヴォーカルの掛け合いやサックス、トランペットの音色が暴れるスイッチを入れ、メンバーとお客さんがガチンコで勝負している雰囲気があったのも面白く感じられた。

 盛り上がるために必要な昂揚感、熱気、混沌・・・。彼等のライヴにはそれが完璧なまでに存在しており、とにかくライヴが楽しいと思えるのが人気の秘訣だろう。集まったお客さんの人数もルーキーにしては結構多めだと思ったけど、あそこまで一体となって盛り上がっていたのには正直驚いた。メンバー自身にもまた客席からも笑顔が咲き乱れていたのを見ると、こちらも微笑ましいし楽しい気分になってしまっていた。まさに彼等がMCで語っていた「フリーダム」がこのステージと客席にはあった。

 30分という短い時間を全力で駆け抜けたHEY-SMITH。自分たちの曲同様にこのまま夢に向かって疾走していってもらいたい。そして今後、彼等を新しく見るお客さんと一緒に喧騒を巻き起こし、これからどんどんと大きな輪へとつなげていって欲しいものだ。
01 02 03 04 05
写真:中島たくみ
文:伊藤卓也

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=2520 0
Willie Martinez Y Mambo Loco http://fujirockexpress.net/10/?p=3176 http://fujirockexpress.net/10/?p=3176#comments Sat, 31 Jul 2010 13:50:22 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=3176 IMG_0669 IMG_9041 IMG_9043 IMG_9088 IMG_9166
写真:横山正人

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=3176 0
羊毛とおはな http://fujirockexpress.net/10/?p=3070 http://fujirockexpress.net/10/?p=3070#comments Sat, 31 Jul 2010 12:29:18 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=3070
開演まで30分以上あるというのに、ステージ周辺はすでに満席と言わんばかりのお客さんで埋められている。この場所で羊毛とおはなを見ると決めていた人が多かったのだろう。2年前に立ったアバロンのステージも彼らの音楽にぴったりの場所だと思っていたが、今回の木道亭はそのとき以上に似合っているように思える。生い茂る緑と、辺りを漂うゆったりとした空気。苗場の自然が完璧な舞台装置として演出しているようだった。

羊毛こと、市川が奏でるギターの音色はどこまでも優しく、聴き手の気持ちを穏やかにさせる。日本語と英語を織り交ぜる千葉の歌も同様で、その光景は音楽の流れる絵本を見ているようだった。早い時間から待ち続けていたオーディエンスも、きっとこんな状況を期待してやって来たのだろう。微笑みを浮かべながらその演奏に耳を傾けている。穏やかな波のように揺らぐ静かな時間が続き、最後はタイマーズの名曲「デイ・ドリーム・ビリーバー」が歌われた。カバー曲もよく歌う彼らだが、この場所でこの曲を歌ったのは、昨年他界した忌野清志郎へのオマージュだろうか。最初は頭の中で小さく清志郎の歌を響かせながら聴いていたのだが、その歌声はやがて消えていく。それは、この歌に清志郎をダブらせるのではなく、しっかりとふたりの歌を聴きたいと思ったからなのだろう。
_CH13309 _CH13312 _CH13325 _CH13347 _CH13255

写真:近澤幸司
文:船橋岳大

]]>
http://fujirockexpress.net/10/?feed=rss2&p=3070 0