FUJIROCK EXPRESS'10 » 7/30 http://fujirockexpress.net/10 フジロック会場から最新レポートをお届け Mon, 13 Sep 2010 16:31:08 +0000 ja hourly 1 http://wordpress.org/?v=3.0 MUSE http://fujirockexpress.net/10/?p=2188 http://fujirockexpress.net/10/?p=2188#comments Sun, 08 Aug 2010 14:40:42 +0000 eriko http://fujirockexpress.net/10/?p=2188
今年、数々のフェスティバルでヘッドライナーを飾り、その勢いにとどまることを知らないミューズ。自分が1stアルバムの「ショウビズ」の”マッスル・ミュージアム”に衝撃を受け熱狂していた頃から月日が経ち、今や世界中から注目されるアーティストである事実は信じがたいもののように思えた。しかしそれは、今日のグリーンステージの一幕により、確信に繋がっていた。

ライブの開始は予定時刻より10分以上押して始まった。始まりは最新アルバム「レジスタンス」から”アップライジング”。グリーンステージは後ろの方までびっしりと人で埋め尽くされ、大歓声と大合唱のもと再び迎え入れた。そしてかき鳴らすスクラッチで始まる”スーパーマッシブ・ブラック・ホール”。ギターボーカル、マシュー・ベラミーのどこまでも高くのびる艶やかな美声が苗場を包み込んだ。夕方の雨は重たい湿気を残していったが、霧に包まれ不気味ささえ感じるステージはぴったりの演出になっていた。

”ニュー・ボーン”で一変して旧曲に。待ってましたとばかりに飛び跳ね、踊り出す人たちの光景がレーザーライトからこぼれた光に映る。この曲を聴いていた当時を思い出しながら、人で埋め尽くされた会場を見るのは圧巻だった。そうかと思えば3rd「アブソリューション」から”ヒステリア”が。攻撃的なベースのイントロが耳にこびりつく。スポットライトを浴びたマシューはここぞとばかりにギターソロを見せつける。そして再び新譜からの”レジスタンス”。選曲は新旧が織り混ざり、そのひとつひとつが違和感なく耳に届く。

終盤は”タイム・イズ・ランニングアウト”、”スターライト”でクラップの嵐。グリーン・ステージでの一体感、星のない夜空に、光を突き刺す。激しく重たい音と美しいメロディ。ひとつのカテゴリーに収まることのないエネルギッシュなライブは、初日を飾る堂々たるステージとなった。

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写真:古川喜隆
文:千葉原宏美

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BROKEN BELLS http://fujirockexpress.net/10/?p=1769 http://fujirockexpress.net/10/?p=1769#comments Fri, 06 Aug 2010 14:53:00 +0000 kim http://fujirockexpress.net/10/?p=1769

ブライアン・バートン(ルイスじゃないよ)ってどこかで聞いたことがあると思ったら、ナールズ・バークレイのデンジャー・マウスのことだったのか!その彼がシンズのフロントマン、ジェームズ・マーサーと結成したのが、このブロークン・ベルズ。

今年は別名義ユニットやグループが多く、こんな風にアレ?どこかで聞いたぞ?と思うことがしょっちゅう。また、プロデューサーで名をあげた人々がバンドとして続々登場しているのも今年のフジロックの特徴。音楽業界でこういう現象が多発するところの意味とは何だろう?不景気で政治も将来も雲行きが怪しい世界情勢の中、音楽がどんどん保守的になっていく。どこかで聞いたような歌詞、どこかで聞いたようなリフ、どこかで見たようなフロントマン…そんな中で良質な本物が、何とか生まれようと、もがいているのかもしれない。

ところでシンズと言えばUKインディーのカリスマバンド。私はあまり知識がないのだが、ジェームズのボーカルが美しく聴き入ってしまう。デンジャーマウスのもじゃもじゃ頭はドラム・セットからちらちらと。

ロック、R&Bの中にフォークの香りがするサウンドは心地よく踊れる。日曜昼間のフェスにはもってこいの軽やかさで、外は雨だけどマーキーの中はひまわりと太陽の幻覚が見えてきそう。夏の真昼がぴったり似合う、ちょっとメランコリックなサウンドは、ステージでも眩しい光を放っている。何か間違いが起こっても「みんな夏の太陽が悪いんだ」で済んでしまいそうな、そんな投げやり感も見え隠れする。聴きやすいフレーズに一筋縄ではいかないような“あく”を持っている…そんな印象。あ~夕暮れのホワイトあたりで一杯ひっかけながら見たかったかも!

3月にアルバムを発売してから北米ツアーに乗り出し、今回のフジロック。既にセカンドアルバムの制作が決定しているという。しかもバンド名も変わるかもしれないというユルさ。バンドとしては日が浅いけれど、さすが売れっ子プロデューサーとインディの重鎮の余裕と見た。決して華やかなバンドではないかもしれないけれど、身軽な製作意欲に期待!

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写真:前田博史

文:mimi

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MIIKE SNOW http://fujirockexpress.net/10/?p=1703 http://fujirockexpress.net/10/?p=1703#comments Wed, 04 Aug 2010 15:45:40 +0000 natsuki http://fujirockexpress.net/10/?p=1703

またまたスウェーデンがアイス系ファンタジー・バンドを世に送り出してくれた。プロデューサーデュオ、Bloodshy and AVANT(マドンナ、カイリー・ミノーグ、ブリトニー・スピアーズなどへの楽曲提供・プロディース)のクリスチャン・カールソンとポントゥス・ウィンベリのスウェディッシュ2人と、やはりシンガー兼プロデューサーのアメリカ人、アンドリュー・ワイアットの3人で結成された、いわばスーパープロデューサー・バンドなのだ。しかし、マイクにiがふたつなのは謎である。スウェーデン語では何と?マイーーーク?

サポートまで全員揃って黒シャツ・黒パンツでステージに登場。素敵!

北欧バンドが一様に持っているひんやり感がマーキーに低く漂い流れ出す。雨が降ったりやんだり蒸し暑い中に心の清涼感、ホッとする。

ロイクッソップが雪山だとしたら、マイク・スノウは雪解けの頃を感じさせる。風のにおいや空気の温度、土の中でごそごそと蠢きだす、何か。

ダンサブルなanimal、そしてBurialで合唱が起こる。一度聴いたら忘れないメロディー、さすが人気プロデューザだけあって、掴みどころをわかってらっしゃる!と言いたくなるキャッチーさ。盛り上がらないわけがない。お遊びで始めたバンドなのでライブまで考えてなかったなんてまあご謙遜!完成度の高いステージはお見事の一言である。山を越えて響き渡るような歌声が遠くへ、ライトの奥へ吸い込まれていく。美しい。

 知性ある森ガールには特におすすめ。まあ、うさぎに鹿の角がぶっ刺したジャケ写って時点で森的にはありえないかもしれない。でも、人生にはゆるフワだけでなく少しの毒も必要なのよ。

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写真:岡村直昭

文:mimi

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THE ENTRANCE BAND http://fujirockexpress.net/10/?p=2541 http://fujirockexpress.net/10/?p=2541#comments Sun, 01 Aug 2010 02:40:51 +0000 natsuki http://fujirockexpress.net/10/?p=2541

 紹介する時にはこの枕詞がかなりの確率でついていただろう”サーストン・ムーアのお気に入り”という新世代サイケデリック・トリオ・バンド、THE ENTRANCE BANDが昼間のフィールド・ヘヴンに引き続いて、ド深夜の3時過ぎからパレスでも演奏。ほろ酔い気分のこの会場にマッチしたディープなサウンドが心地よく感じられたステージだった。

 聴いていても、ブルースやサイケの旨みがたっぷりのっかったサウンドとハイトーンでちょっとヨレヨレ気味に歌い上げるヴォーカルが特徴としてあげられるように思う。70年代辺りのヴァイヴを感じさせ、なおかつ独特の浮遊感や味を抽出。しかしながらサイケデリックな嵐を巻き起こしながらも演奏は力強い。スピーカーのヴォリュームを全開にして、破格の音圧をつくりあげる。そのサウンドの前は視界をゆがませ、意識すらもゆがませるほど。それほどの重たいサイケデリック・チューンの嵐。手数の多いドラムも目を見張るものがあるが、可憐な容姿とは裏腹にぶっといボトムで支える女性ベーシストには、萌えている人もいたかもしれない。そして、先導者であるヴォーカル兼ギタリストのガイ・ブレイクスリーの恐ろしく煙たいギターとLIGHTNING BOLT辺りを思わせる奇天烈ヴォーカルが痛烈なインパクトを残していく。この3者の強烈なアンサンブルは本当に圧巻だった。時に繊細な表情を見せることもあるけれど、総じてあれだけ煙たく重たいサウンドを終始たたきつけるのには、本当に参った。帰宅するときには、耳がヒリヒリ。だが、それも気持ちのいい痛み、そういった感情を抱ける良いライヴを体験できた。

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写真:佐俣美幸
文:伊藤卓也

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GAN-BAN NIGHT The XX http://fujirockexpress.net/10/?p=3332 http://fujirockexpress.net/10/?p=3332#comments Sat, 31 Jul 2010 16:08:22 +0000 natsuki http://fujirockexpress.net/10/?p=3332

写真:穂谷益代

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HEY-SMITH http://fujirockexpress.net/10/?p=2520 http://fujirockexpress.net/10/?p=2520#comments Sat, 31 Jul 2010 14:23:18 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=2520
 現在、物凄い右肩上がりの成長曲線を描いている関西発のパンク・バンド5人組HEY-SMITHがルーキー2番目のバトンを受け取り、元気いっぱいのステージを披露。深夜という時間帯を吹き飛ばす嵐が、このステージには吹いていた。

 いわゆるメロディック・パンクと呼べそうな疾走感とキャッチーなメロディを武器にして全力疾走するのが彼等の肝。昂揚感あふれるツインヴォーカル、そしてスカに通ずるサックスやトランペットが鮮やかな切れ込みを入れ、他のメロディック・パンクとは一線を画す個性で人気を博している。本日のステージもそんな彼等の特徴を存分に発揮して、ファンをモッシュの喧騒へと導いていた。初っ端にはメタル的な重厚感を伴った疾走曲を繰り出し、それからは陽性のヴァイヴに満ちたメロディック・パンクナンバーを連発。演奏する曲がどれも盛り上がってくださいといわんばかりで、度の曲でも美メロを鳴らして突っ走る感じがいい。ツインヴォーカルの掛け合いやサックス、トランペットの音色が暴れるスイッチを入れ、メンバーとお客さんがガチンコで勝負している雰囲気があったのも面白く感じられた。

 盛り上がるために必要な昂揚感、熱気、混沌・・・。彼等のライヴにはそれが完璧なまでに存在しており、とにかくライヴが楽しいと思えるのが人気の秘訣だろう。集まったお客さんの人数もルーキーにしては結構多めだと思ったけど、あそこまで一体となって盛り上がっていたのには正直驚いた。メンバー自身にもまた客席からも笑顔が咲き乱れていたのを見ると、こちらも微笑ましいし楽しい気分になってしまっていた。まさに彼等がMCで語っていた「フリーダム」がこのステージと客席にはあった。

 30分という短い時間を全力で駆け抜けたHEY-SMITH。自分たちの曲同様にこのまま夢に向かって疾走していってもらいたい。そして今後、彼等を新しく見るお客さんと一緒に喧騒を巻き起こし、これからどんどんと大きな輪へとつなげていって欲しいものだ。
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写真:中島たくみ
文:伊藤卓也

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FISHBONE http://fujirockexpress.net/10/?p=3112 http://fujirockexpress.net/10/?p=3112#comments Sat, 31 Jul 2010 12:54:04 +0000 natsuki http://fujirockexpress.net/10/?p=3112

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写真:佐俣美幸

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Nabowa feat. ACO http://fujirockexpress.net/10/?p=2670 http://fujirockexpress.net/10/?p=2670#comments Sat, 31 Jul 2010 10:30:49 +0000 kim http://fujirockexpress.net/10/?p=2670

 京都に拠点を置くNabowaは、セカンド・アルバム『Nabowa』をひっさげて全27ヵ所にも及ぶ全国ツアーを敢行したばかり。ツアーフィナルとなった代官山UNITのステージでも、マイペースながらもつい見入ってしまう世界観を作りあげてくれた。そしてこの日は同アルバムにも参加していた、女性ヴォーカルのACOを迎えてのステージとなる。

 ちょうど照明が映える、19:00頃にスタートした彼らのライヴ。メンバー4人がステージに立った瞬間、まるで映画の一部分を切り取ったかのような光景が。それほど森をバックにした舞台と、彼らたちが絵になるほどよく似合っていた。

 インストを基調としたサウンドの中でも、とくに耳に残るのは様々な表情を見せるヴァイオリン。まさに透明感のある声のようにクリアな音色だ。そして4人が奏でる音世界は、いつ聞いてもめいっぱいの愛が注がれている気がしてならない。まるで一音一音が輝かしい光を持っているようだった。

 そして4曲目あたりに入るところで、ようやくACOが姿を見せてくれる。まず演奏してくれたのは、ACOの代表曲でもある「4月のヒーロー」。まさかこの場で聴けるとは夢にも思っていなかっただけに、ググッと喜びが沸き上がってしまう。気付くとカラフルな色を見せてくれる彼女の歌声に、すっかり酔いしれてしまっていた。

 次いでセカンド・アルバム『Nabowa』でコラボした、「キッチンへようこそ feat.ACO」を。5人が放つ音や歌たちは、人が持つ暖かな気持ちを十二分に感じさせてくれる。ちなみにACOは、約4年6ヵ月ぶりにアルバム『devil’shands』を10月6日に発売する予定。きっとこの作品でも、鮮やかな風景を見せてくれるはずだ。

 また、緊張していたというギターの景山奏は「雨の中ありがとうございます。めっちゃ嬉しいです」という言葉を。この一言には、精一杯の感謝がビシビシと伝わってくるようだった。そして11月21日には東京のEATS and MEETS Cayで、ワンマンライブも決定している彼ら。今後の展開にも、しっかり注目していきたい。

Nabowa feat. ACO FU2_2339 FU2_2357 FU2_2365 FU2_2374

写真:船橋岳大
文:松坂愛

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KITTY DAISY&LEWIS http://fujirockexpress.net/10/?p=2569 http://fujirockexpress.net/10/?p=2569#comments Sat, 31 Jul 2010 05:35:25 +0000 natsuki http://fujirockexpress.net/10/?p=2569

スカ・フレイムス大川毅からのバトンを引き継いだのは、キティ・デイジー&ルイス。メンバーはすべて家族という驚きのバンドだ。特に有名なのが、ラフ・トレード(※イギリスのレーベル)が送り出したザ・レインコーツのメンバーとして活動していた、母、イングリッド・ワイス。ザ・レインコーツは、パンク以降の音楽シーンに多大な影響を及ぼし、ジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)、カート・コバーン、キム・ゴードンが絶賛していたバンドで、そのフォロワーは多い。さらには、親父はアイランド(※レーベル)でU2などに関わってきたグリーム・ダラムというから、子供たちが音楽にドップリ浸かり、アーティストとなるのも無理はない。

特に面白い…というか驚くのが、息子と娘たちが20歳そこそこの若さでありながら、旧き良き半世紀以上前の音楽やプレイスタイルを当時の感覚のままにステージにもちこんでいることだ。それは、音源の段階でも徹底されている。何と、LP以前のプレート、SP盤をプレスしているのだ。昔のミュージシャンが新しい曲をつくったなら、きっとこんな曲をつくっただろう…そう思わずにいられないモノクロの世界の音が、目の前で奏でられ、隠された色を伝えてくれている。日本の年号に置き換えると、KD&Lの凄さや、怖さが伝わるだろうか。「平成生まれ」のルイスが、祖父母の青春時代の音楽をやっているのだ。

キティ、デイジー、ルイスの3人が、曲ごとにパートを変える。バンジョーにブルース・ハープ、ドラムにギターと、トライアングルの配置がころころ変わるのだ。両脇の親が支え、子供が自由自在に楽器を操っては遊び倒すという状況に、満員となったテントの温度は上がり続けていた。

マディ・ウォーターズだけでなく、60年代に活躍したキャンド・ヒート(※トミー・ジョンスンの曲からつけたバンド名)の”ゴーイング・アップ・ザ・カントリー”を渋くアレンジし、我がものとしている。中盤には、ビートルズ、ローリング・ストーンズの作品に参加し、ジミ・ヘンドリクスのルームメイト(!)だったこともある、スカ・レジェンドのひとり、エディ・”タンタン”・ソーントンがトランペットを携えて乱入すれば、一気にカリブ周辺諸国の匂いが充満した。

黒いアメリカを基本としながら、ジャマイカへと針を振る柔軟さまで身につけたのは、ギャズとの関わりによるものだろう。スカ創世記のバンドは、もともとホテルでジャズを奏でるオーケストラだったそうだ。キティ・デイジー&ルイスの若さからくる冒険心は、これから先、世界各国の様々な音楽を吸収していくことだろう。

写真:佐俣美幸
文:西野太生輝

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苗場温泉レポート http://fujirockexpress.net/10/?p=2700 http://fujirockexpress.net/10/?p=2700#comments Sat, 31 Jul 2010 04:46:33 +0000 nobuyuki http://fujirockexpress.net/10/?p=2700  キャンプサイトから苗場プリンス方面に歩くと、「苗場温泉」の看板があって、その入り口はいつも行列になっているというイメージがある。ここ数年いつかは入ってみたいと思っていたけど、行列を見ると気持ちが萎えてしまう。ところが、フジロック1日目の16時頃にちょっとした時間が空いたので、苗場温泉に行ってみることにした。

 

 この時間だと待ち時間全くなしで入ることができた。入浴料は500円。タオル類は別料金である。ロッカーは鍵付きで無料。洗い場は、思ったより数が多く、シャンプー、リンス、ボディシャンプーが備え付けである。だから男なんかはタオル一本あれば何とかなる。

 (以下、全て男湯の記述です)湯船は、露天と内湯の2つ。これも結構な広さ。ただ、混雑時じゃないときにいったので、快適に感じたのだがピーク時は狭く感じるかも。内湯の方が熱め。お湯はちゃんと茶褐色のにごり湯で、掛け流しに近いと思われる。ドライヤーも備え付けてあるけど、脱衣所が狭いので、クールダウンさせるスペースは欲しいところ。ロビーにはマッサージチェアが数台と飲み物の自販機はある。

 この温泉はキャンパーだけでなく、誰でも利用できるので、会場に一番近い温泉として便利だ。やっぱり朝とか、トリが終わってからの時間帯はかなり混むので各自工夫して入ろう。

写真・文:イケダノブユキ

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MORIARTY http://fujirockexpress.net/10/?p=2641 http://fujirockexpress.net/10/?p=2641#comments Sat, 31 Jul 2010 04:24:20 +0000 kim http://fujirockexpress.net/10/?p=2641

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写真:船橋岳大

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フジメシュラン~もちぶた丼~ http://fujirockexpress.net/10/?p=2660 http://fujirockexpress.net/10/?p=2660#comments Sat, 31 Jul 2010 04:18:01 +0000 nobuyuki http://fujirockexpress.net/10/?p=2660
店舗名:苗場金六

エリア:場外エリア

メニュー:もちぶた丼 600円

 激しい雨の最中だったので、写真を撮るのも、食べるのも大変だったが、もち豚丼はタレが効いていて悪条件の中でも最後まで食えた。

★★★★☆

写真・文:イケダノブユキ

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笹川美和 http://fujirockexpress.net/10/?p=2647 http://fujirockexpress.net/10/?p=2647#comments Sat, 31 Jul 2010 04:06:21 +0000 eriko http://fujirockexpress.net/10/?p=2647
新潟で生まれ育ち、メジャーからインディーズまで、いづれの時期も新潟を離れることなく活動しているアーティストがこの笹川美和だ。かつては大手メジャーレーベルに所属し、ヒットチャートにも名を連ねた彼女だが、今は小さなレーベルでDIY精神溢れる活動を行っている。草の根レベルの評判は少しずつ広がっていき、いつしかフジロックの舞台へ彼女を導くまでになっていた。

「いつもフジロック(新潟)に来てくれてありがとう」。雨に濡れるオーディエンスに向け、少し照れくさそうにそう話した後、静かに歌がはじまった。冒頭で鍵盤の弾き語りを見せた後、鍵盤とリズムボックスを鳴らすサポート・メンバーがふたりつき、笹川美和バンドが完成する。最初のハイライトは2曲目で披露した「笑」だろうか。彼女のメジャー・デビュー曲であり、ブラウン管越しに聴いた記憶がじわりじわりと蘇ってくる。素朴なアレンジながらも、テレビで聞き流していた当時とは印象がまるで異なる。これが生歌の面白いところだ。

降り続ける雨は、勢いを弱める気配すら見せない。それでもステージ前には熱心に聴き入るオーディエンスがいるのだから、フジロッカーズのタフさには頭が下がる。日頃からじっくり聴き入るお客さんが多いという笹川のライブだが、さすがにこんな光景を目の当たりにするのは初めてのことだろう。そんな光景に感心していると、いつしかライブも佳境に差し迫っていた。最後の曲として歌われたのは「街生まれ、田舎生まれ」。新潟で生まれ育った笹川ならではの目線がそのまま詞になり、歌となった曲だ。苗場とはまた違う新潟の光景を描くその歌は、風に乗せられてアバロンの丘へと広がっていく。苗場以外の景色が新潟にあるように、メジャー時代とは異なる魅力が今の笹川の歌にはあるのだろう。少し震える歌声に耳を傾けながら、ひとりそんなことを思った。
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写真・文:船橋岳大

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DJ. Jim http://fujirockexpress.net/10/?p=2590 http://fujirockexpress.net/10/?p=2590#comments Sat, 31 Jul 2010 03:22:18 +0000 natsuki http://fujirockexpress.net/10/?p=2590

写真:佐俣美幸

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Baby Soul (Gaz’s Rockin’ Blues) http://fujirockexpress.net/10/?p=2554 http://fujirockexpress.net/10/?p=2554#comments Sat, 31 Jul 2010 03:20:40 +0000 natsuki http://fujirockexpress.net/10/?p=2554

キティ、デイジー&ルイスに続くはギャズ・メイオールの相方、ベイビー・ソウル。新木場で行われたギャズィーズ・ロッキン・ブルーズ30周年記念でのプレイも記憶に新しい。フニャフニャのギャズに対し、彼女はキレのある動きでフロアを掌握(いつもそんな感じだ)し、そんな凸凹コンビのやりとりは、いつ見ても微笑ましい。

スカ・フレイムスの大川毅に引き続き、こちらももちろんアナログ音源。しかもすべてシングル盤(7インチ)で、もちろんノイズも混じってくる。さらにはなんと、レコード会社がマスターテープを紛失した珠玉の曲たちも、ギャズとベイビー・ソウルの手元にはあるという。気づいていないかも知れないけれども、実はかなりレアな曲がかかっているということもあるのだ。

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写真:佐俣美幸
文:西野太生輝

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アラゲホンジ http://fujirockexpress.net/10/?p=2606 http://fujirockexpress.net/10/?p=2606#comments Sat, 31 Jul 2010 03:14:53 +0000 brown80000v http://fujirockexpress.net/10/?p=2606 img_0026 img_0028 img_0038 img_0091 img_0172

写真:中島たくみ

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ALT http://fujirockexpress.net/10/?p=2587 http://fujirockexpress.net/10/?p=2587#comments Sat, 31 Jul 2010 03:09:56 +0000 brown80000v http://fujirockexpress.net/10/?p=2587

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写真:中島たくみ

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carib jams http://fujirockexpress.net/10/?p=2560 http://fujirockexpress.net/10/?p=2560#comments Sat, 31 Jul 2010 03:02:20 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=2560
関西を拠点に活動する4人組、カリブ・ジャムズ。勝手ながらバンド名からスティールパンのセッションなのかと思い込んでいたら、とんでもなく熱いギターロックが脳細胞を刺激し、眠気かライブか極限状態の深夜1時に、一気に目が覚めた。ギターボーカル担当の児玉圭亮のお気に入りはTHE SMITH。ギラギラとしたギターリフと勢いのあるリズム、それに乗るボーカルにはストレートさにどことなくドライな部分が混同している。中でもベースから始まる”sky blue skirt”(おそらく中盤に演奏されていたもの)は、そんな彼らを象徴するかのような1曲だと思った。気になってたけど見れなかったなんて人は、まずはマイスペで要チェック!
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写真:中島たくみ
文:千葉原宏美

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青柳拓次 http://fujirockexpress.net/10/?p=2500 http://fujirockexpress.net/10/?p=2500#comments Sat, 31 Jul 2010 02:57:12 +0000 kim http://fujirockexpress.net/10/?p=2500

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写真:近澤幸司

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!!! DJ set http://fujirockexpress.net/10/?p=2507 http://fujirockexpress.net/10/?p=2507#comments Sat, 31 Jul 2010 02:54:20 +0000 natsuki http://fujirockexpress.net/10/?p=2507

写真:佐俣美幸

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NARASIRATO PAN PIPERS http://fujirockexpress.net/10/?p=2437 http://fujirockexpress.net/10/?p=2437#comments Sat, 31 Jul 2010 02:53:57 +0000 kim http://fujirockexpress.net/10/?p=2437

前夜祭、木道亭に続き、初日にしてすでに3回目の出演となった、ナラシラト・パン・パイパーズ。木道亭ではTシャツ姿で登場したそうだが、今回は前夜祭と同じく顔と体にペイントを施し、伝統の衣装で登場していた。大小さまざまな葦(あし)の筒が組み合わせて作られた楽器たちは、それぞれベースライン、メロディラインと、役割が明確に分けられている。叩いて、吹いての人力ダンス・ミュージックの破壊力は抜群。いくら浴びても飽きないといった具合だ。

毎回セットを変えてきているようで、今回は、体全体を使ったダンスも披露してくれた。それはまるで、オール・ブラックス(ラグビーのニュージーランド代表。世界最強)が試合前に踊るダンスに似ている。自身の肌を叩き、足踏みをして祈りをささげるやつだ。クリスタル・パレスの小さなステージでは、その躍動と、足踏みから生まれくる振動が、文字通り「体を揺さぶって」くる。

曲ごとに、「これは〜の曲だ」と丁寧に説明してくれるし、煽りも上手い。日本ということで坂本九の”Sukiyaki(上を向いて歩こう)”をセットに入れてきたりとサービス精神にも溢れている。2日目も複数回の出演が予定されているので、是非とも見て欲しいと思う。世界に存在するまったく知らない音との出会いは、フジロックの大きな魅力なのだ。

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写真:佐俣美幸
文:西野太生輝

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女王蜂 http://fujirockexpress.net/10/?p=2492 http://fujirockexpress.net/10/?p=2492#comments Sat, 31 Jul 2010 02:50:48 +0000 bamboo56wave http://fujirockexpress.net/10/?p=2492

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写真:中島たくみ

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MUSTANG http://fujirockexpress.net/10/?p=2480 http://fujirockexpress.net/10/?p=2480#comments Sat, 31 Jul 2010 02:33:27 +0000 kim http://fujirockexpress.net/10/?p=2480

IMG_0027 IMG_8102 MUSTANG IMG_8287 IMG_8362

写真:横山正人

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豊田勇造&YUZOBAND http://fujirockexpress.net/10/?p=2487 http://fujirockexpress.net/10/?p=2487#comments Sat, 31 Jul 2010 02:32:47 +0000 kim http://fujirockexpress.net/10/?p=2487

_OK10676 _OK10713 _OK10767 _OK10769 豊田勇造&YUZOBAND

写真:岡村直昭

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OKAWA TAKESHI (SUNSHOT / TheSkaFlames) http://fujirockexpress.net/10/?p=2427 http://fujirockexpress.net/10/?p=2427#comments Sat, 31 Jul 2010 02:14:51 +0000 kim http://fujirockexpress.net/10/?p=2427

ナラシラト・パン・パイパーズの後を引き継いだのは、国内唯一ともいえるSP盤(78rpmで回す、LP以前のフォーマット)を駆使してDJをする大川毅。彼は、DJというよりもスカ・フレイムスのサックス奏者として名が知れている。アナログ音源ならではのビチビチなノイズは、クリスタル・パレス・テントのゴージャスな雰囲気と混ざって、味わい深いものとなっていた。

スカ、ジャイヴ、スウィング、マンボと様々なジャンルに手をひろげつつも、ジャングル・ブギ(笠置シヅ子)、さいざんすマンボ(トニー谷)、お祭りマンボ(美空ひばり)といった日本の名曲たちを混ぜてくるスピンは、オーディエンスも聴き覚えがあるようで、上々の盛り上がりだった。

スカ・フレイムスのデビュー作をプロデュースした縁から「にぎやかし」として登場したのが、ご存じギャズ・メイオール。奇妙な踊りとヘロヘロなコーラスと一級品のMCで盛り上げれば、普段はクールな大川もくだけて、「30周年、おめでとーう!」とマイクを使ってギャズに対し、賛辞を叫んでいた。

旧き良きナントヤラなDJタイムが終われば、キティ、デイジー&ルイス。彼らもデータ音源全盛の今の時代にあって、SP盤の音源をリリースするマニアっぷりだ。まだまだクリスタル・パレスの熱狂は終わらない…。

OKAWA TAKESHI (SUNSHOT / TheSkaFlames) IMG_1160 IMG_1161 IMG_1168 IMG_1194

写真:佐俣美幸
文:西野太生輝

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