“阿部光平” の検索結果 – FUJIROCK EXPRESS '19 | フジロック会場から最新レポートをお届け http://fujirockexpress.net/19 FUJI ROCK FESTIVAL(フジロックフェスティバル)を開催地苗場からリアルタイムでライブレポート・会場レポートをお届け! Mon, 02 Sep 2019 02:34:33 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.10 過去最悪のどしゃ降りという試練を乗り越え、まるでなにもなかったかのように弾けていたフジロッカーに乾杯。間違いなく、これまでで最も素晴らしかったと絶賛のフジロックを作ったのはあなたたちです http://fujirockexpress.net/19/p_8672 Thu, 01 Aug 2019 01:33:33 +0000 http://fujirockexpress.net/19/?p=8672  台風に襲われて、修羅場のようになった1997年のフジロックを、まさか2年連続で思い起こすことになろうとは、想像だにしなかった。例年なら、梅雨も明けてからっとした空気に包まれるのが開幕の頃。現地入りした火曜日も、ほとんど雨の気配は感じられなかったし、そろそろ梅雨明けと思っていた。実際、その頃の予想では、フジロック開催時の週末はわずかな雨を伴うが、おおむね好天だろうと囁かれていたものだ。が、台風発生のニュースが飛び込んでくる。当然のように、脳裏に浮かんだのは昨年の惨状。風で吹き飛ばされたテントの数々や横殴りの雨…。 コンピュータ機器が重要な役割を果たす、我々の作業場となっているテントも補強しなければいけないし、キャンパー達にはテントの再点検も呼びかけなければいけない。そんなことを頭の片隅に感じながら幕開けした前夜祭で、DJ Mamezukaのターンテーブルから飛び出してきたのは、1997年、台風に見舞われたフジロックで強烈なインパクトを残した電気グルーヴの“富士山”だった。

 わざわざその意味を説明する必要もないだろう、全身全霊でこれを受け止めていたオーディエンスがそれを雄弁に物語っている。とりわけ、今年は特別なんだろうが、例年、ここで目の当たりにするのが弾けんばかりの笑顔の数々。間違いなく、これこそがこの会場で働くスタッフの宝物だ。だからこそ、それを目にしようと多くの関係者がこのステージ脇に集まってくる。今回は、総合プロデューサーの大将こと、日高正博氏もここで、ニコニコしながら、オーディエンスを見守っていた。そんな彼らの表情を記念写真という形で記録し始めてすでに10余年。それをポストカードという形で販売し始めたのが数年前と思うんだが、今年からは無料で配布することにした。どれほどの人がそれを手にしてくれたのか定かではないが、ささやかなお土産として受け取っていただければ幸いだ。

 限られた時間しかないステージで多くを語るのは難しい。が、今年なによりも伝えたかったのは14年ぶりに苗場に戻ってきたイタリアのバンド、バンダ・バソッティが、世界で初めて“フジロック”というタイトルで発表した歌のことだった。

「ようこそ、フジロックへ。君たちが目の当たりにしているのは紛れもない現実で、ここにいるのは戦争とは無縁の人たち。僕らは一人ぼっちじゃない。残酷な世界は僕らを潰しにかかるだろう。でも、誰にも僕らを止めることはできない…」

 すでに今年のフジロックへの出演が決まっていた昨年暮れ、この歌を書いてくれたバンドの要のひとり、ギター&ヴォーカルのアンジェロ”シガロ”コンティが他界。どこかで彼がフジロックを愛する人たちに残してくれた遺産にも思えるのがこの歌だ。「Welcom To Fuji Rock」という英語のフレーズが出てくるが、歌詞のオリジナルはイタリア語。今回、こちらのリクエストに応える形で、バンド側が「フジロッカーズ限定盤」としてプレスしてくれたイタリア盤シングルの日本での販売に向けて出来上がった歌詞対訳を見ると、彼がフジロックに、そして、その向こうに何を見ていたのかがくっきりと浮き上がる。

 その歌で「まるで流れる川」のように山に戻ってくると描かれている人々にここ数年著しく増えたのが、様々な人種や国籍。フジロック好きが集まってくる飲み会のようなフジロッカーズ・バーが台湾でも開催されているのは昨年お伝えした通りで、フジロッカーズ・ラウンジのそばにあるグラフィティ・ボードには香港関係の書き込みも多かった。また、お隣の韓国から東南アジアの国々にオーストラリア…と、会場では様々な国の言葉が飛び交っていた。彼らがコミュニケーションに戸惑うことはないんだろうかという危惧をよそに、僕らの共通言語、音楽がそれを全てカバーしてくれているようにも感じたものだ。

 耳にしたくなくてもメディアで伝えられるぎくしゃくした国際情勢がここでは嘘のように思えていた。世界中で分断を謳う偏狭なナショナリズムや人種差別の嵐が吹き荒れているというのに、ここで目撃したのはそれとは真逆の世界。誰もが互いを個人として尊重し、いたわり、繋がろうとする。その結果、単純な言葉では描ききれない平和がもたらされていた。この平和を愛し、形にすること、あるいは平和について語ることって政治的? 人種差別に反対し、繋がることが政治的なら、もっと政治的になってもいいじゃないかとも思う。ここ数年、きわめてちっぽけな世界で囁かれている「音楽(あるいは、フジロック)に政治を持ち込むな」という発想がどれほどの矛盾を抱えているか、言うまでもないだろう。音楽であれ、アートであれ、自由。それを規制をしようとすることがどれほど政治的なのかを理解できないとしたら、あまりに貧しい知性の持ち主でしかないだろう。

 誰もが政治や経済、社会とは切っても切れない存在としてこの世界を生きている。だからこそ、背を向けるのではなく、向き合うことが必要とされるのだ。そうすることで自らの未来を描くことができる。「The Future Is Unwritten」と語ったジョー・ストラマーが、その言葉の向こうに込めたのがそれなんだろう。音楽やアートはそういったことを気づかせてくれる貴重な宝物であり、そんな宝物で溢れているのがフジロック・フェスティヴァルなのだ。

 実を言えば、今年NGOヴィレッジに生まれた「うちなーヴィレッジ」の発端も音楽だった。きっかけは10年ほど前に辺野古への新たな米軍基地建設計画を巡って、沖縄で繰り広げられていたピース・ミュージック・フェスタの仲間たち。「フジロックは沖縄に関して何もやってくれないの」というつぶやきをきっかけに昨年からなにかが動き始めていた。それを快く受け入れてくれたのが、フジロックのルーツと言ってもいいだろう、アトミック・カフェ・フェスティヴァルのスタッフ達。それが沖縄県知事を担ぎ出す流れを生んでいる。

 が、そんなことよりなにより、今年を振り返った時、真っ先に語られるのはどしゃ降りの雨だろう。過去10年連続で台湾からフジロックに通っている友人が「10年で最悪の雨」と語っていたんだが、それどころか、1997年の第1回目から振り返っても、これほどひどい雨はなかった。特に土曜日の午後から日曜日早朝にかけて、まるでバケツをひっくり返したような雨がひっきりなしに降っている。ときおり雨脚が緩やかになって「ひょっとして止んでくれるかも…」とかすかに期待するのだが、それをあざ笑うかのように、さらに激しい雨が、これでもかと言わんばかりに我々を殴りつけていた。

 そんななかを走り回って取材を続けていたスタッフからも「カメラ、死んじゃいました」とか、「テント水没です」なんて話が飛び込んでくる。その一方、どしゃ降りの下、大騒ぎでライヴを楽しんでいるオーディエンスがいた。この日のヘッドライナー、SIAが姿を見せたグリーンステージや他界したアート・ネヴィルのことを思い出さざるを得なかっただろう、フィールドオヴヘヴンのジョージ・ポーター・ジュニア・アンド・フレンズからエゴ・ラッピン…。どれほど防水加工されたコートやジャケットにポンチョだろうが、太刀打ちできないほどの雨だというのに、それを跳ね返すほどの熱気が生まれていた。それは比較的小さなステージでも同じこと。苗場食堂では目の前にいるはずの観客が見えないほどに激しい雨が降っていたと教えてくれたのがコージー大内。また、ピラミッド・ガーデンでは滝のような雨を浴びながら、リアム・オ・メンリィがプリンスをカバーした「パープル・レイン」に感動していた仲間がいた。おそらく、生きているうちに幾度も体験できない奇跡のライヴとして、これが彼らの脳裏に刻み込まれ、語り継がれていくはずだ。

 各ステージでヘッドライナーが演奏を始める頃、会場内の裏導線には規制が入り、最重要車両を除いて、奥地に入るのは不可能となっていた。憔悴しきったスタッフの送迎もかなわない状態となっていたが、彼らには雨をしのぐことのできる場所がある。それより観客の安全を最優先すべきと動いていたのが主催者であり、スタッフだ。会場内を流れる川が増水し、かなり早い段階でボードウォークの一部を閉鎖。過去に例を見ない豪雨の影響で会場に繋がる国道17号線に規制が入ったという情報が流れ、各ステージでの最終ライヴが終わった後、グリーンステージから奥が閉鎖されている。でも、毎年積み上げてきた教訓、特に昨年の経験が生かされていたんだろう、その頃にはテント泊に不安を感じる人々のために地元やプリンス・ホテルが一部を休憩所として確保。彼らを誘導し、キャンプ場の安全を確保し続けたキャンプよろず相談所のスタッフに賞賛の言葉を贈りたい。加えて、悲惨な目にあった仲間たちに救いの手をさしのべようとした人たちがいっぱいいたことも忘れてはいけない。

 主催者、地元の人々、スタッフのみならず、会場にやって来るフジロッカーに与えられたのが、これでもか、これでもかと思えるほどの試練の数々。でも、ほとんどの人たちがそれを乗り越えた後、まるでご褒美のように幸福な時間がもたらされる。夜が明けて、お日様が顔を出す頃、会場に溢れていたのは、まるでなにもなかったかのように満面に笑みを浮かべて最後の一日を謳歌する人々。メディアやSNSが「最悪な一点」をあたかも全体であるかのように吹聴し、尾ひれをつけて拡大していった一方で、この現場にいる人たちが至福のフェスティヴァル体験を語り始めていた。申し訳ないが、それはこの場所で同じ時間と空間を共有しなければわからない。モニターでライヴを見ても、全身に降り注ぐ興奮を感じることはできないし、このエキスプレスをチェックしていても、語り尽くせない幸せを体験することはできない。だからこそ、ここにおいでと呼びかけ続けているのだ。

「これまでで最高のフジロックだった。なによりもこのフェスティヴァルがために、ここに多くの人たちがやって来てるってのがよくわかるんだよ。バンドとか、ライヴとか…。それよりなにより、ここにいることに大きな意味がある」

 全てが終わりかけ、夜空に浮かんでいた三日月が、しらけてきた空に姿を消しかけた頃、今年、「I Am A Fujirocker」というTシャツをデザインしてくれたDJでミュージシャンのギャズ・メイオールが、そんな言葉を口にしていた。しかも、同じような言葉がいろいろな人たちから届けられるのだ。あれほど過酷な時間を過ごしたというのに、多くの参加者が「素晴らしいフジロックだった」あるいは、「過去最高!」と今年を語り始めたのはなぜだろう。もちろん、問題がなかったわけではない。あふれかえるゴミやはた迷惑なキャンプ・チェアーや地面に広げられたシートに、置き去りにされるテントなど、解決しなければいけない問題は山積している。が、規則でがんじがらめにしたところで、思考を停止させるだけで本質的な問題は残されたままとなる。じゃ、どうすればいいんだろう。と、そんなことを考えながら、今年のエキスプレスを締めくくることになる。

————————————
 フジロック史上最悪のどしゃ降りのなか、一方で、熱中症も心配された灼熱の下、開催期間中のみならず、その前から最後の最後まで様々な場所に出没し、会場中を駆け巡って取材をしてくれたのは以下の仲間たち。手前味噌ではあるかもしれませんが、いろいろな圧力や問題に立ち向かいながら、公式にサポートされた独立メディアとして、私たちのフジロックを伝え続けてくれたことを褒めてあげたいと思います。もちろん、完成形はまだまだ。もっともっと学ばなければいけないだろうし、数々の試練も乗り越えなければいけないだろうと思います。間違いもあるかもしれません。もし、そういったことが見受けられたら、ぜひご指摘ください。真摯に対応いたします。

 日本のリクエストに応えてバンダ・バソッティが作ったくれた「フジロック (c/w) レヴォリューション・ロック」の限定盤7インチ・シングルはこちらのサイト、fujirockers-store.com、および、フジロッカーズ・バーで販売を続けます。会場で入手できなかった方で、アナログ好きな方はぜひチェックしてくださいませ。

なお、今年、動いてくれたスタッフは以下の通りです。

■日本語版(http://fujirockexpress.net/19/
写真家:森リョータ、古川喜隆、平川啓子、北村勇祐、MITCH IKEDA、アリモトシンヤ、安江正実、粂井健太、Yusuke Baba(Beyond the Lenz)、白井絢香、リン、HARA MASAMI(HAMA)、おみそ、森空
ライター:丸山亮平、阿部光平、イケダノブユキ、近藤英梨子、石角友香、東いずみ、あたそ、梶原綾乃、長谷川円香、坂本泉、阿部仁知、三浦孝文、若林修平

■英語版(http://fujirockexpress.net/19e/
Laura Cooper, Sean Scanlan, Park Baker, Jonathan Cooper, Sean Mallion, Laurier Tiernan

フジロッカーズ・ラウンジ:飯森美歌、関根教史、小幡朋子、町田涼、藤原大和

ウェブサイト制作&更新:平沼寛生(プログラム開発)、坂上大介(デザイン)、迫勇一

スペシャルサンクス:岡部智子、熊沢泉、三ツ石哲也、志賀 崇伸、Masako Yoshioka、MASAHIRO SAITO、増田ダイスケ、Riho Kamimura、タカギユウスケ、永田夏来、Masaya Morita、suguta、つちもり、Taio Konishi、Hiromi Chibahara、そして、観客を守るために奔走してくれた全スタッフ、試練を乗り越えてフェスティヴァルの素晴らしさを伝えてくれた観客のみなさん。

プロデューサー:花房浩一

]]>
アトミック・カフェ トーク【津田大介・玉城デニー・元山仁士郎・YOH(ORANGE RANGE)】 http://fujirockexpress.net/19/p_1821 Tue, 30 Jul 2019 05:55:27 +0000 http://fujirockexpress.net/19/?p=1821 玉城デニー沖縄県知事が登場したアトミック・カフェ。
会場となるジプシーアヴァロンには、入りきれないほどたくさんの人が詰めかけ、注目度の高さをうかがわせた。
小さなお子さん連れのファミリーや、熱心にメモを取る人、地面に腰を下ろしてお酒を飲みながら耳を傾ける人たちなど、参加者の層は多種多様で、いかにもフジロックといった自由な雰囲気だった。

ジャーナリストの津田大介氏、辺野古県民投票の会代表・元山仁士郎氏、ORANGE RANGEのYOH氏らと共に、沖縄の基地問題や日米地位協定について意見を交わした玉城知事は、「日米地位協定は沖縄とアメリカの協定ではない。日本とアメリカの協定だから、皆さんにも関わりのあることなんです」と主張。
その上で、「大切なのは自分で考えること、体験すること。そこから湧き上がるものを見つめてほしい。何かを知ることは、種が芽を出すきっかけになります。自分の種を固くしないで、音楽や政治、沖縄にも興味関心を向けてほしい。そうすれば自分なりの答えが見つかると思います」と語った。

これまで自身の選挙などで、たびたび歌を披露してきた玉城知事。
トークセッションの後には、ギターを持って、CCRの“雨を見たかい”と、ボブ・ディランの“見張り塔からずっと”を歌い上げた。
現役知事の堂々としたステージングに、会場からは拍手喝采。
その歌声は力強く、見る人の心に真っ直ぐ飛び込んでくるような不思議な響きがあった。

]]>
3日目のあれこれ! http://fujirockexpress.net/19/p_7392 Mon, 29 Jul 2019 01:18:18 +0000 http://fujirockexpress.net/19/?p=7392 昨晩まで降り続けた雨の影響で、会場全体に水による被害が見られた3日目のフジロック。
グリーンステージの後方では深さ30センチほどの水溜りができ、ところ天国の川は増水して濁流化、オレンジカフェも激しくぬかるむような状態でした。しかし、雨は止み、気温も上昇。昼過ぎにはほとんどの水がはけました。
11時になると、グリーンステージには“田舎へ行こう! ~Going Up The Country~”が流れ、今年の最終日がスタート!最初にステージに登場したのは、中国北部に位置する内モンゴル自治区出身の6人組バンド・ハンガイ。7年ぶりの苗場で、モンゴル民謡をベースにしたロックを披露し、耳の肥えたフジロッカーたちを唸らせました。
ジブシーアヴァロンでは、間伐材を利用したフジロック仕様のコースターを作ったり、シーグラスを組み合わせて好きな飾り物を作るワークショップを楽しむ人たちの姿も。ところ天国では、2本の棒に紐がつけられた不思議な道具で無数のシャボン玉を作る人に遭遇。空に舞い上がるシャボン玉を、夢中で追いかける子どもたちの笑い声が響いていました。
夕方になると、入場ゲートの裏側に「SEE YOU IN 2020!!」の文字がお目見え!オリンピックイヤーとなる2020年にもフジロックの開催が決定しました。日程は8月21日(金)、22日(土)、23(日)の3日間!前夜祭で紹介されていた『フジロックの森カレンダー』が、2019年7月から始まって、来年の8月までになっていたのには、こんな意味が込められていたんですね!例年よりも1ヶ月遅れの開催ですが、早めに休暇申請を出しましょう!
最終日のヘッドライナーは、今年『ロックの殿堂』入りを果たしたザ・キュアー。新旧の楽曲を交え、2時間を超える圧巻のライブで、グリーンステージの最終アクトを締めくくりました。
グリーンステージのライブが全て終了しても最終日の夜は終わりません。パレスには、まだフジロックを終えたくない人たちが集い、狂乱のパーティが朝まで続き、レッドマーキーでは前日のアクトが雨のために中止になった石野卓球がフロアを熱狂の渦に巻き込みました。
例年以上に雨に悩まされた2019年のフジロック。しかし、どれだけ雨が降ろうと、純粋に音楽を楽しもうという人が、こんなにもたくさんいるということに気づかされた年にもなりました。また、来年も苗場に帰ってきて、最高の3日間を過ごしましょう!

]]>
フジロックが終わってしまうのは、なんでこんなに寂しいのだろう。 http://fujirockexpress.net/19/p_7261 Sun, 28 Jul 2019 19:13:55 +0000 http://fujirockexpress.net/19/?p=7261 今年のフジロックも、もう少しで終わりを迎える。
ライブが終わった奥地の方から順に会場が閉まっていき、行き来できる範囲が徐々に狭くなっていく。
そして、G&G Miller Orchestra feat. トータス松本のアクトが終わり、グリーンステージもクローズした。
今からは、グリーンの先へ立ち入ることもできない。
さっきまで行けたのに、今はもう、この目で見ることすら叶わない。
それは、なんというか、少し「死」に似ている気がする。
その区切りの前後で、残された人の気持ちは全く違うものになってしまうのだ。
だから、寂しい気持ちになるのかもしれない。

そういえば、前夜祭の夜は、1年ぶりにオアシスの光景を見て、とても自然に「帰ってきたー!」という気持ちになった。
苗場音頭、花火、「おかえり!」の挨拶と、いつもの前夜祭行事を重ねていくと、体がスーっと苗場に馴染んでいくのがわかった。
初日に奥地まで行ってレコード迷路を見たときの高揚感や、2日目の大雨で足元がグチャグチャになったことなど、ほんの少し前の出来事すら既に愛おしく思える。
最終日の今日は、会場の浸水状態が心配だったけど、結局それさえも思い出に残るであろう唯一無二の1日になった。
夜になって今年はまだ『とろろめし』を食べてなかったことを思い出して、苗場食堂に行くと、既に品切れになっていた。

僕がフジロックの終わりを感じるのは、こういう瞬間だ。
「明日にしよう!」ができなくなる時。
そういう時に僕はフジロック終わりを感じる。
明日の今頃は、もう苗場にはいない。
だから、こんなに寂しいのかもしれない。

だけど、今年のフジロックはもう少しだけ続く。
だから、ひとりで感傷にひたってるくらいなら、寂しさを引きずりながらも最後までフジロックでの時間を楽しもうと思う。

疲れ切って入場ゲートをくぐった人も、まだその先にはパレスがある。
もちろん、気が変わってレッドマーキーまで戻ってきたっていい。
今年のフジロックは終わってしまうし、きっとみんな寂しい気持ちはあるけれど、最後まで楽しみ尽くして最終日を締めくくりましょう!

]]>
今年のグリーンステージ全アクトが終了! http://fujirockexpress.net/19/p_7072 Sun, 28 Jul 2019 15:52:52 +0000 http://fujirockexpress.net/19/?p=7072 また来年もグリーンステージで!
最終日の夜はまだまだ続きます!

]]>
土砂降りの中でも音楽は揺るがない http://fujirockexpress.net/19/p_6736 Sun, 28 Jul 2019 12:07:34 +0000 http://fujirockexpress.net/19/?p=6736 雨足が一気に強まってきた2日目の夕方頃。
「これだけの雨が降ったら、さすがにキツイよなぁ」と思って外の様子を見に行ってみたら、グリーンステージの前には思いもよらない光景が広がっていました。

雨に憔悴するどころか、それすら楽しむくらいの勢いでライブに興じるフジロッカーたちがなんと多いことか!
「雨も含めてフジロック!」といった様子で、両手を振り上げ、体を弾ませ、声を上げる人たちがライブを楽しんでいる光景は、晴れた日と何も変わりませんでした。

「フジロックに来ている人たちは、雨なんか物ともせずにライブを楽しんでいる!」なんてことを上から目線で伝えたいわけでありません。
雨で大変な想いをした方がたくさんいたのもわかっています。
ただ、これだけの雨の中でもライブを楽しんでいる人が、こんなにたくさんいるということに感動してしまったのです。
それは、正真正銘〝音楽を楽しむ人たち〟の姿でした。

インターネットには、「現地、雨でキツそう(笑)。家でYouTube見てて正解だったわー!」といった意見も散見します。
それは確かにそうかもしれませんが、フジロックにはやっぱり現地に来ないと感じられないものがたくさんあるのも事実です。
ライトに照らされた雨粒の美しさや、周りに音楽を楽しんでいる人がいることの安心感、会場の雰囲気に引っ張られるように気持ちが高揚していく感覚など、昨夜雨に打たれながらライブを見ていた人たちは現地でしか体験できないフジロックを存分に味わったのではないでしょうか。

それは正しさや、賢明さでは語れないフジロックの魅力だと思います。
雨が、そのことを改めて感じさせてくれました。

ただし、どんなに楽しくても体調には十分注意が必要というのは大前提!
無理は絶対に禁物です。
これから気温も下がってきますが、防寒対策をしっかりして、体調と相談しながら、最後まで元気にフジロックを楽しみましょう!

]]>
フジロックを彩るアートたち Part.3 http://fujirockexpress.net/19/p_6341 Sun, 28 Jul 2019 08:14:54 +0000 http://fujirockexpress.net/19/?p=6341 Part.1 グリーンステージ〜ホワイトステージ and ピラミッドガーデン、デイドリーミング・サイレントブリーズ
Part.2 ホワイトステージ〜ジプシーアヴァロン〜フィールドオブヘブン

奥地に行くに連れアートが色濃く展開されていく。マッドバニーのステージや、毎年違うインスタレーションがこの地に設置されているのだ。また、昼の顔と夜の顔では、まったく違う印象を抱けることもアートの魅力のひとつ。フジロックのアート部門を楽しみたいなら、オレンジカフェ以降がおすすめ。まるで異国の地(実際に海外のアーティストもここのアートを担当している)に踏み込んだような、エキサイティングな雰囲気が楽しめる。

【マッドバニーのステージ】 photo by 阿部光平




【レコード迷路】 photo by 阿部光平





【オブジェ】 photo by 阿部光平





]]>
【速報!】フジロック2020の開催が決定! http://fujirockexpress.net/19/p_6256 Sun, 28 Jul 2019 07:19:47 +0000 http://fujirockexpress.net/19/?p=6256 オリンピックイヤーとなる2020年もフジロックの開催が決定!
日程は8月21日、22日、23日の3日間です!

]]>
3日目の会場状況。 http://fujirockexpress.net/19/p_5821 Sun, 28 Jul 2019 01:08:21 +0000 http://fujirockexpress.net/19/?p=5821 3日目の道路状況をお伝えします。
雨は上がりましたが、道がぬかるんでいる場所、水かさが増している場所なども多数あります。
注意しながら歩くようにしましょう!

【グリーンステージ〜ところ天国】

▲グリーンステージの後方には水溜りが多数。場所によってが30cmほどの深さがあります。

▲グリーステージの広報通路とPAブースの間には小川ができています。ステージを見ながら歩いていたらうっかりドボン!みたいなことにならないように!

▲グリーンステージからホワイトステージへ向かう道は、浸水のため通行制限がかかっています。

▲ところ天国脇の川は、かなり水かさが増していて流れも激しくなっています。水辺には近づかないようにしましょう。

▲橋の上から見た川の状況。濁流となり、川の底は見えません。ゴンちゃんを探しにいくのは危険なので、絶対にやめましょう。

【ホワイトステージ〜カフェ・ド・パリス】

▲ホワイトステージからアヴァロンに向かう途中の坂は、水が流れ落ちて小さな川のような状態に。足元に注意して進んでください。

▲オレンジカフェの入り口は大きな水溜りができています。ボードの上は大変滑りやすいので注意してくださいね!

▲オレンジカフェのテント内も水浸しですが、長靴を履いていれば歩くこと自体は問題ありません!

▲同じくオレンジカフェのテント内の様子。ぬかるんでいるので足元に注意してください。こんな状況だからこそ、一人でもたくさんの方が入れるようにお互いに譲り合って座りましょう!

▲カフェ・ド・パリス周辺のぬかるみは、常連の方にはお馴染みですが、ここも長靴を履いていれば問題なく通行できます!

〜10時現在の状況です〜

]]>
充電ステーション状況 http://fujirockexpress.net/19/p_5810 Sun, 28 Jul 2019 00:31:30 +0000 http://fujirockexpress.net/19/?p=5810 キャンプサイトの下には充電ステーションがあります。
モバイルバッテリーなどは売り切れていますが、昨日の雨で充電機器が機能しなくなってしまった方などは、ここに向かうといいでしょう。
無料で充電可能です。
ただし、現在は列が徐々に伸びている状態なので、時間には余裕を持っていきましょう!
本日の営業は夜12時までとなっています。

]]>