FUJIROCK EXPRESS '22

LIVE REPORTGREEN STAGE7/30 SAT

TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA

  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
  • TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA

Photo by 粂井健太 Text by 三浦孝文

Posted on 2022.7.30 23:51

スカパラで踊り倒してすべてを洗い流せ!

フジロック2022、2日目も17時前。うだるような暑さが続いた昼下がりから一転し、空には曇天が立ち込め涼しくなってきた。フジロックいちの大箱、グリーステージには本日4組目のアーティストが登場する。8年ぶりの苗場帰還となる東京スカパラダイスオーケストラだ!そんなに来ていなかったっけ?と感じてしまうほど、安心で安全のみんなのスカパラ。久しぶりでこのメインステージと来ちゃ、バンドもオーディエンスも盛り上がらないわけがない!

開演時刻数分前に注意事項とバンドロゴがドン!と映し出され“MONSTER ROCK”が軽快にステージに鳴り響くと黄色のスーツでキメた総勢9名がステージに登場した。「フジロッーク!アー・ユー・レディー?」の掛け声から“5 days of TEQUILA”がはじまった。のっけからガンガンに繰り出されるアジテートに、ブラス隊をはじめとしたメンバー全力でステージ上を縦横無尽に動き回り。あっという間に投下されたキラーチューン“DOWN BEAT STOMP”がはじまるや否やフロアにスカダンスの嵐が吹き荒れる。当然の反応だ!

頭の王道ロックフレーズがカッコいい“HURRY UP!!”では、トロンボーンの北原雅彦がステージ上をスケボーに乗りながらソロを繰り広げるわ、スーザフォン頭にかぶって曲を締めくくるわで、飛び道具的楽しさをステージに提供している。谷中敦と加藤隆志がボーカルをとるゴキゲンなスカコアナンバー“Pride Of Lions”の後、ファンキーなグルーヴが醸成された。本日のスペシャルゲスト、ハナレグミがステージに呼び込まれ、「フジロック二日目!味わい尽くそうぜー!」と“太陽と心臓”を熱く、かつポップに歌い上げる。「踊りが足りてないよー!」と自ら自由な創作ダンスを披露しオーディエンスを鼓舞していく。

グリーンステージからの景色に感動したハナレグミからサプライズな告知が!明日のフィールド・オブ・ヘブンのトリを務めるハナレグミのバックをスカパラがやります!とのこと。明日の20:40はヘブンに行っちゃうしかないな!スカパラとハナレグミがコラボした大切な曲“追憶のライラック”へと繋がっていく。ダウンテンポでメロドラマ感漂う楽曲の質感が空も曇ってきて涼しい今にぴったりだ。

この後、今度は茂木欣一からハナレグミともう一曲やるとサプライズなプレゼントが!「フィッシュマンズの佐藤伸治も多分このグリーンステージの景色を見たかったはずなんで」と“いかれたBABY”のタイトルを叫ぶとフロアから歓喜の大歓声が上がる。フィッシュマンズの元メンバーであり、佐藤亡き後もフィッシュマンズの音楽を世界に存在させ続けている茂木だからこそのこの曲のカバーに目頭が熱くなってしまう。

ハナレグミがステージを後にすると、沖祐市によるキーボードの流麗な音が響き渡り、“水琴窟”がスタート。現代音楽顔負けのソロパートから美しい締めくくりまで、沖祐の見せ場だらけだった。続く“Paradise Has No Border”の中でGAMOによるオーディエンスの煽りコーナーに突中!「どこが一番盛り上がってるんだ?」と左右に動いて画面に大盛り上がりでアピールするクラウドが映し出され、盛り上げまくる。ラストは定番の”MONSTER ROCK”ですべてを出力し切り「明日、ヘブンで会おうぜー!」とステージを後にした。

スカパラは本当にエンターテイメントが何であるかを知り尽くしたバンドだ。「心の中には音楽でしか洗い流せない部分があると思ってます」と谷中がライヴ中に語っていた。音楽が持つ力をどこまでも信じ、人々を力づけ、笑顔にしてくれる音楽を世界中に発信し続けてくれていることに感謝しかない。

[写真:全10枚]

TAGS
7/30 SATGREEN STAGE