FUJIROCK EXPRESS '22

LIVE REPORTWHITE STAGE7/30 SAT

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Photo by 森リョータ Text by イケダノブユキ

Posted on 2022.7.30 21:36

いつもベンジーがいる

灼熱の昼が過ぎて少し日が傾いてきたホワイトステージ、ジュディ・ガーランドの“Over The Rainbow”が流れてバンドが登場する。浅井健一(Vo.Gt)、福士久美子(Key.Cho)、仲田憲市(Ba)、外村公敏(Dr)のメンバーで、ベンジーこと浅井が「ハロー! フジロック・エンジェルス、レッツ・パーティ!」と挨拶して“HIGH SCHOOL”からスタートする。初手からベンジーのギターとこの曲だけギターを弾く福士の2本のギターが鋭く切り込んでくる。“アンドロイドルーシー”で重量感あるリズムを響かせた。

ベンジーは「スーパーベーシスト仲田憲市! 特技はボウリング」と紹介し、ベンジーが伝えたスコアを仲田に訂正される場面があった。外村公敏は「スーパードラマーで特技は一本背負い」、福士には特技の紹介はなかった。

今年リリースされたアルバム『Same』から“Grantham”。このアルバムは円熟に達したベンジーのギターと歌が堪能できる作品で、今日のライヴは、このアルバムからと新旧取り混ぜての選曲となった。ライヴのハイライトは“グレープジュース”で、ベンジーの歌詞が物語る巧みなソングライティングとギターの響きがホワイトステージを覆う。

「朝まで騒ごうぜ」とか「最近コロナにかかっちゃって……笑い事じゃないんだよ」とMCで語るベンジー。ギターのピックを何枚も飛ばして相変わらずの人気者ぶり。いつも苗場のどこかにいるような感覚で、心をかき乱すギュワンギュワンというギターを弾いてくれる。“JJD”=“ジョーンジェットの犬”は激しいギターに激しい演奏が重なり、クライマックスへ。最後の曲は“小さな花”。厭世観でもないし、ポジティブなわけでもない、冷笑でもないし、達観でもないし、でも何か希望は持っていたいという気持ち。その余韻を残していったのだった。

セットリスト

HIGH SCHOOL
アンドロイドルーシー
Grantham
Stealth
ひょっとして
グレープジュース
Crashed Sedan Drive
Lonely Night
Michelle
Happy Everyday
JJD
小さな花

[写真:全5枚]

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7/30 SATWHITE STAGE