FUJIROCK EXPRESS '22

LIVE REPORTFIELD OF HEAVEN7/29 FRI

SKYE (鈴木茂・小原礼・林立夫・松任谷正隆)

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Photo by 粂井健太 Text by あたそ

Posted on 2022.7.29 19:20

いくつになっても青春は続く

SEなしで登場すると、観客からは思わず「おお~!!!」という声が上がる。一曲目はなんだろう?そんなことを思っていると、「サウンドチェックしますね!」と、音を出す各々。うん、ゆるい!(笑)比較的ゆったりとした雰囲気なフィールド・オブ・ヘブンにぴったりというか、これが長年音楽業界を支え続けてきたレジェンドの出す空気感なのか…と思わずニヤニヤしながらステージを見つめる。

そんな空気のなか、1曲目は“Less Is More”。林立夫(Dr)の跳ねるような鮮やかなドラムに松任谷正隆(key)にキーボードがアクセントになり、すべてを肯定するような優しい歌詞を歌う小原礼(b)の声は苗場の大自然に合っているなと思わされる。“Dear M”では、ハンドクラップが起こり、ユニークな転調を挟みつつ味のある鈴木茂(g)のギターソロには、さまざまな表情を見せてくれた。2~3曲くらい聴いているとなんとなく気づくのだが、このバンドは全員が歌うし、コーラスもする。歌声の違いにも注目しながら、じっくりと聴き入ることができた。

「はっぴいえんどの『風街ろまん』を作ったときに2つ歌詞をいただいて」という鈴木のMCの後には“ちぎれ雲”と“花いちもんめ”。これはうれしい2曲!苗場の暑すぎない夏にぴったりで、温かなサウンドに懐かしさを覚えつつ、観客も音に合わせて各々でゆるやかに身体を揺らす。

「ものすごく古い曲をやります。これは特別な選曲で、心に響く何かがあると思っています。」というMCあとには、ザ・フォーク・クルセダーズの“悲しくてやりきれない”のカバー。観客からも「おお!」という声があがり、どこか物寂しいピアノと管楽器の音が響く。

「盛り上がってますか!ロックンロールをやります!コロナに負けないで!という歌詞です」と演奏されたのは、“Reach Out To The Sky”と“JACKSON”。力強い歌声がリズミカルに響くだけではなく、サポートメンバーである市原ひかり(tp)、小林香織(sax)、駒野逸美(tb)のコーラスがアクセントとなって緩やかに会場を揺らす。

人生を懺悔する歌だという“マイミステイク”、ノスタルジーな雰囲気を持つ“Always”、ラストは力強い歌声に歪むギターが印象に残る“ISOLATION”と、今年発売されたばかりのデビューアルバムからの曲が続く。
メンバーの全員が今年で70歳を迎えるというSKYE。はっぴいえんどやサディスティック・ミカ・バンドなど、各々の活動があったからこそ、新人バンドとしてこのステージでの演奏を見られたのだろう。往年の名曲から新曲まで、もったいないほどの充実の1時間だった。

[写真:全10枚]

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7/29 FRIFIELD OF HEAVEN