FUJIROCK EXPRESS '22

LIVE REPORTFIELD OF HEAVEN7/29 FRI

木村充揮 ロックンロールバンド

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Photo by 平川啓子 Text by 三浦孝文

Posted on 2022.7.29 21:28

これぞ酔いどれロッケンローバンド!

フィールド・オブ・ヘブン(以下ヘブン)の昼下がり。まだまだ蒸し暑い。これからここに姿を見せるのはキムロックバンドこと、木村充揮 ロックンロールバンドだ。ツェッペリンの“Rock and Roll”がステージに鳴り響くと、木村充揮御一行が手を叩きながら登場!

いなたーくフレーズを静かに爪弾き、“カインド・ハーテッド・ウーマン”から幕が上がった。三宅伸治のキメキメのスライドギターに耳を傾けてみろよ、キース(・リチャーズ)が思い浮かんでこないかい?要はカッコいいんだ。ロールしてるってことさ!若手サックス奏者前田サラちゃんによるソロものっけからイケイケじゃないの。

お次はストーンズの“Shake Your Hips”のようなブリブリなブギーナンバーに変貌した“おそうじオバチャン”。ヘブン一帯にノリノリで軽快なハンドクラップの音が一気に広がっていく。木村のシャウトは冴えわたるわ、サラちゃんのソロは振り切ってるわ、ケニー・モズレーは力任せのドカドカドラムで締めくくるわ、中村きたろーはベースをブンブン唸らせるわでもうお見事!

フロアから飛んできた「アホー!」の声に「誰が阿呆じゃ!」とモゴモゴしながら言い返しつつビールを一口に運ぶ一幕も。アンニュイな激渋曲、“野良犬”の後には「ちょっとワンワン言いました」と可愛らしくボケ。“オモロイナ”で突然魅せたコミカルな痙攣ダンスと、「古い曲やりまんねん」の“シカゴバウンド”で粋にブルージーに聴かせ中、空のビアカップを片手に「おかわりちょうだい!」ときた。この木村の自由奔放さ。何が飛び出してくるかまったく分からないが、バンドもオーディエンスも笑顔で安心して応じる。スタッフがビールを出してきただけで大歓声だ。木村の懐の深い人間性を感じずにはいられない。

今夜、苗場食堂ステージに三宅伸治&The Red Rocksとしても登場予定のバンマス、三宅がリードボーカルをとるゴキゲンなロッケンローチューン“たたえる歌”。「ちっぽけな僕をたたえよう」「僕らをたたえよう」と今ここに居合わせているみんなの背中を力強く押してくれる。終始笑顔で互いをたたえ合うように楽しそうに演奏しているバンドの姿を見ているだけで、こちらまで嬉しくなってしまう。

最後は「ゆっくり好きに楽しんでくださいね。」とオーディエンスを気遣い、“チューリップ”のフレーズからしめやかにはじまった“ケサラ”。締めで「ポパイ」のテーマご愛敬から「ちゃんとー飯食っとるかー?ちゃんともっと、ゆっくりやろうなー!良い1日をー!」と100%木村節を出し切りステージを締めくくった。振り返るとフロア全域が笑顔で埋め尽くされている。こんな最高な大団円の迎え方があるだろうか。

[写真:全10枚]

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7/29 FRIFIELD OF HEAVEN