“こどもフジロック的” ヘッドライナーとして、もはやフジに欠かせない存在となっているケロポンズ。こどもはもちろん、大人にも大人気ということで、どんな楽しいステージが行われているのか遊びに行ってみた。今年はアバロンの位置が異なり、フィールド・オブ・ヘブンよりも奥になっている。ちょっと遠くない？なんて思っていたが、いざ到着してみると、すでにたくさんのちびっこたちで賑わっている状況。ちびっこたちも大人たちも、早めの到着、えらすぎる。見習います。

定刻になってやってきたのは鈴木翼＆福田りゅうぞうのコンビ。ケロポンズのふたりが登場する前に、準備体操や遊びを教えてくれた。“Oh！スージー”で脇や首などあらゆる筋を伸ばしたり、 “ぬきにくいくぎ”の遊びをしたりと、会場が温まったら、いよいよケロポンズ！ケロちゃんとポンちゃん、そして後ろにバックバンド「おなかペコペコズ」のyama-boo（Gt）、さくらん（Ba）、ふーちん（Dr）、サトウシンゴ（key）が登場した。

さっそく、おにぎりがおいしそうに描写された1曲目でお腹がすいてくる。ちびっこたちは「エビカニクス」をすぐに聴きたいらしくて、やってほしいことを訴えているが、「エビカニクスはまだだよ〜！引っ張るからね〜！（エビカニクスの）手袋は外しておこうね！」とやさしく対応する。でも、引っ張ることを宣言しちゃってる〜！？

“ぴったんこダンス”の時間では、パパやママと手をぴったんこして踊るもの。片手から始まり、両手をぴったんこ、お尻をぴったんこ……「次は、どのぴったんこがいい？」とケロポンズが尋ねると、「口！」と回答したちびっこが。「え？、口！？そ、それはね……おうちでやってね！」と動揺しているふたりをみて、会場からは笑いがあふれた。

乾杯のポーズが楽しい新曲“パリピーパリポー”では、ハイネケン片手に大人もかんぱーい。amazonで購入したという手袋をつけての“カマカマキリキリ”など、聴いていて語感が楽しい曲ばかり。“ヘビーだぜ！”では、エルビス・プレスリーのような格好をしたゲスト「ヘビデス・プレスリー」が登場。おなかペコペコズが演奏するロカビリー調の楽曲も気合が入っていて、かっこいい！

しかもヘビデス、「どこから来たの？」というケロポンズの問いに、「八王子！」とやけに具体的な回答をしており、これには会場も爆笑。ケロポンズの二人もさすがに突っ込まずにはいられなかったよう。偶然にも筆者、八王子出身なので、ヘビデス、どこかで会ったらよろしくね（笑）！

そしてお待ちかねのアンセムナンバー“エビカニクス”では、大人もこどもも大騒ぎ！すぐに踊りを覚えられるので、みようみまねで踊っただけでも充分楽しい。キレキレに踊る大人たちのなかには、ひとりで来ている人もいて、きっとケロポンズ常連フジロッカーなんだろうなと思う。

フジに馴染みのない人から、すべてを知り尽くしたベテランまで楽しめるピースフルなステージ。元気と勇気をもらって、午後からも、遊ぶぞ〜！