FUJIROCK EXPRESS '22

LIVE REPORTPYRAMID GARDEN7/29 FRI

クロワッサンサーカス

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Photo by MITCH IKEDA Text by 梶原綾乃

Posted on 2022.7.29 21:24

のんびり、でもワクワクドキドキ!サーカスを観よう

すでにテントサイトを去った人もいるなか、ここピラミッドガーデンでは、大人が読書していたり、子どもがはしゃぎ回っていたり、犬が芝生で佇んでいたりと、各々が自由に過ごしていて、とても穏やかな時間が流れている。そんな楽しい時間をさらに彩ってくれるのは、クロワッサンサーカスの面々!

韓国民族楽器(おそらく「チャング」だろうか?)のパフォーマンスをオープニングに、お客さんはサーカスの世界へと誘われていく。舞台には「CIRCUS」の文字1つ1つがモニュメントとなって設置されており、それらを高く積み重ねた上にパフォーマーが乗る。そして開脚で倒立を決めると…周囲から温かい拍手が!

楽団はギター、トロンボーン、ピッコロ、コントラバス、ドラムといったメンバーで、聴き馴染みのあるナンバーでもってパフォーマンスをゆったりと盛り上げていく。ここには隣接するステージもないし、静かな自然が最高のスパイス。豊かな音色と空白感がおいしい。

ポールに足を絡めて回転するポールダンス的パフォーマンスや、大道芸でおなじみ足長なお兄さんの行進など、バラエティ豊かな演出が次々飛び出し、子どもも大人も釘付けになる。筆者がいちばん好きだったのは、団長Hisawoが見えない「何か」をつまみ、紙袋に入れるパントマイム的なひとコマだ。子どもにその「何か」を渡し、袋に入るように投げてもらうのだが、近くに落ちてしまったり、遠くに行ってしまったり…。紙袋に入るときは、ちゃんと「ガサッ!」と音がするし、「何か」の飛距離がトロンボーンの音で再現されているのもまた面白かった。

そんな数々のアプローチもあって、初日から会場の心をぐっと掴んだクロワッサンサーカス。たくさんの道具とパフォーマンスを持ってはるばるやってきてくれたそうなので、ここピラミッドガーデンで3日間パフォーマンスをしてくれるそう。もちろん、パフォーマンスへの感謝と「お気持ち」も忘れないでね!できれば、折りたたみのできるやつで!

[写真:全10枚]

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7/29 FRIPYRAMID GARDEN