FUJIROCK EXPRESS '22

LIVE REPORTPYRAMID GARDEN7/30 SAT

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Photo by 安江正実 Text by 三浦孝文

Posted on 2022.7.31 18:12

愛と感謝の夜

フジロック2022も二日目が終わろうとしている。ここはフジロックの1日を終えるのにピッタリの場所、ピラミッド・ガーデン。夜はCandle JUNEのたくさんのキャンドルがステージを照らし、美しいライトアップとともに極上の癒し空間と化すのだ。しかも今日は晴れ渡っていて空には満天の星が!

そんな最高の場所にこれから登場するのはCaravanだ。もう想像するだけで気持ちが和んでこないだろうか。開演時刻ちょうどにCaravanが登場し、「2日目、お疲れ様です!ゆっくりリラックスしていってください」と夜も更けてきた今にぴったりの“Night song”を披露。Caravanの声、静かに爪弾かれるギター、ステージから放出される音がシャワーのように降りかかってきて1日の疲れた耳と全身を癒してくれる。

「この空間が大好きで、地上の天国というか、噛みしめるようにやって帰りたいと思います」と再びこのピラミッド・ガーデンという愛するところに戻ってこられたことに対する喜びを表現する。すると耳馴染みのあるギターフレーズが流れた。“ハミングバード”だ!疲れを取った後に活力を注入してくれるような曲だ。

コロナ禍がはじまった2020年に創られたという“Magic Night”がそれから2年を経て、ここで満を持して披露できる喜びを分かち合ってくれた。魔法の夜。最高の音楽を最高の仲間たちと堪能している、まさしくたった今がそうじゃないか!

子供の頃の自分と話せるとしたらというテーマの“Kid”、こんな素晴らしい瞬間が人生で後何回あるのかがテーマの“革命前夜”の2曲を弾き語る。現場でゆったりと癒されながらも隣の愛する友人や恋人、家族に感謝と愛を表現したんじゃないだろうか。ほんとにピースフルな雰囲気が満ちあふれている。

ここから、つい先ほどまでホワイトステージでのコーネリアスのライヴに参加していた堀江博久が登場し、セッションに参加。「ホワイトステージから遠いねー!ビール持ってきたよ」と堀江。家にやってきたかのような寛ぎ加減にほっこりしてしまう。堀江のピアニカで心地よさが倍増した“サンティアゴの道”が終わり、「明日、最後!悔いのないよう開放して帰ってください!ありがとうございました!」とステージを後にした…と思いきやすぐにステージに戻ってきて、「久しぶりに会った皆さんと景気のいい曲をやって締めたいと思います」と正真正銘のラスト曲“TRIPPIN’ LIFE”。飲酒運転ならぬ飲酒演奏だという堀江のピアニカの鳴りの気持ちいいこと!飲酒演奏最高!どこまでも続いていてほしいほど軽快で楽しいCaravanと堀江の掛け合いが終わり、極上の和みステージの幕が下りた。

1日の終わりに、愛と感謝に満ちあふれた空間を創り上げてくれたCaravanと堀江博久の二人には感謝しかない。さぁ、今年のフジロック後1日!何もかも解放して楽しもう!

[写真:全10枚]

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7/30 SATPYRAMID GARDEN