FUJIROCK EXPRESS '22

LIVE REPORTNAEBA SHOKUDO7/29 FRI

苗場音楽突撃隊

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Photo by suguta Text by イケダノブユキ

Posted on 2022.7.29 18:10

パンク攻めの1日目

まだ明るい時間帯から苗場食堂ステージが始まるのは違和感がある。昨年から場所が少し変わり、ステージもしっかりしたものになったし、少し大きくなった。

サクヤナガワの漫談のあと、17時10分ほぼオンタイムでバンドが登場する。スマイリー原島がメンバーを紹介。キーボードの細海魚、ギターの花田裕之、サックスの青木ケイタ、ギターのヤマジカズヒデ、ベースの隅倉弘至、そしてドラムにしてバンドマスターである池畑潤二という布陣である。

ヴォーカルにDOC HOLiDAY AND APACHE TRAiNのタニー・ホリデイを迎え、ほぼパンクの曲をカヴァーする。歴戦のミュージシャンであるうえに苗場音楽突撃隊は何年もやっているので、演奏はバッチリ、というよりどんどん練度が高まっている。ザ・ジャムもカヴァーした“Batman Theme”から始まり、セックス・ピストルズ“Pretty Vacant”と続く。ヤマジカズヒデが歌うダムドの“Neat Neat Neat”もヤマジが切り刻むギターがパンクで鋭い。

曇ってきた空からは、少し雨も降ってきた。青木ケイタのサックスが曲を引っ張るラモーンズの”Do You Remember Rock ‘n’ Roll Radio?”やアンダートーンズの“Teenage Kicks”も素晴らしい。そして何よりもヤマジカズヒデが歌うIGGY & THE STOOGESの“T.V. Eye”が最高だった。以前も苗場音楽突撃隊で演奏したことがあるこの曲はヘヴィで勢いあって、これが苗場限定とは思えないくらい一体感のある「バンド」なのであった。最後は花田裕之がヴォーカルを取るニール・ヤングの“Rockin’ in the Free World”で締めくくった。この曲だってある意味パンク。30分という短い時間であったけど、ゴリゴリした演奏でステージの熱は上がりまくり、ステージ前に集まったお客さんたちも盛り上がりをみせていた。

[写真:全10枚]

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7/29 FRINAEBA SHOKUDO