FUJIROCK EXPRESS '22

LIVE REPORTNAEBA SHOKUDO7/30 SAT

清水タケオと南国気分

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Photo by HARA MASAMI Text by 三浦孝文

Posted on 2022.7.31 10:53

行ってみないか?音楽の世界旅行へ

フジロック2022、2日目も日が落ち過ごしやすい時間帯に入って来た。今日は本当に朝から天候に恵まれている。さぁこれから南国へ旅しに行こうとやってきました苗場食堂ステージ!

開演時刻を若干超えるまで入念にサウンドチェックをしているバンド、清水タケオと南国気分の記念すべきフジロック初出演ステージがこれからはじまるのだ。彼らが活動の拠点としている岡山で開催された昨年のUNKAI NATURAL CAMPに出演した時の素晴らしさを、立ち会った友人たちから耳にしていて、フジロックに出演が決まった瞬間から「観たい!」と目を付けていた。

清水タケオ(以下タケオ)が「岡山からはるばるやってきました!フジロックイェーイ!友達になって帰ってくださーい!」と何とも嬉しそうに叫び、ぶっといベースとパーカッションが軽快に刻み込まれ、ルンバからステージをスタート。田淵キミトの熱いサックスと小川ゲンタのトロンボーンが奏でるキューバンでトロピカルな音でのっけから一気に南国へと誘ってくれる。ゴキゲンな音に惹かれて徐々にステージ前にオーディエンスが集まってくる。

小さな子供たちのために書いた曲、と紹介しはじまった“Calypso Riyo”。川崎ヨーへーによる絶妙なスティールパンの音がめちゃめちゃ耳に心地よい。ゴキゲンな音と場の楽しい雰囲気に足を止め、徐々にオーディエンスが集まってくる。子供の世界はこんなにも美しいんだって。「すべての子供たちに捧げまーす!」と晴れやかに締めくくった。

お次は、タケオがブルースハープををいなたーく吹上げる!これ、たまらない。「俺とジャンプしたいかーい?」と何度も連呼したら“俺のJump Blues”を発進!それぞれが冴えたソロパートをかましていく中で、嶋田テツロウだけがシンプルかつ着実に響かせてくる。タケオは「渋い!クラシック!」とツッコミ。「ハイハイハイハイ!イェーエオ!」なんて掛け声を互いにやり取りし楽しませてくれる。オーディエンスのみんなも笑顔で身体を揺らし、ジャンプし楽しんでいる。

世界の音楽のようなグルーヴが日本にないのか?それは民謡だ!ということで、鳥取の民謡“貝殻節”を披露。ホーンセクション鳴りとリズムセクションのビートがずっしりと腹に重たくて響いて最高。手拍子の合間に両手をこすり合わせる「揉み手」のことをタケオが教えてくれた。確かに揉み手だと民謡のリズムを取りやすい気がする。

ここで、昨晩はToshizo and Happy Catsとして、アバロンにも姿を見せていたShiraishi Toshizoがゲストギタリストとして登場。優しくバックビートを刻みはじまったインスト曲“浜辺Step”。ゆるい波をモチーフにしたという曲だけあってかToshizoは耳に心地よい控えめなソロで楽曲を緩やかに彩っていく。

楽しい時間はあっという間!ラストはサンバチューン“港の見える丘のサンバ”。「テーレレ!テーレレオ!」とみんなで合唱し、腰にくるサンバのビートでノリにノって最高に楽しい場創り上げ、「最後まで付き合ってくれてありがとうございました!愛してるぜー!」と爽快に約40分強のステージを駆け抜けた。終演後、オーディエンスは笑顔でご満悦のご様子だ。初フジロックのステージは大成功だったと言っていいだろう。

いやー、楽しかった!振り返るとルンバにはじまり、カリプソ、ブルーズ、民謡、レゲエにサンバとほんとにそのまんま音楽の世界旅行に連れて行ってくれた。あなたも清水タケオと南国気分と一緒に愉快で楽しい音楽の世界旅行に行ってみないかい?

[写真:全10枚]

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7/30 SATNAEBA SHOKUDO