FUJIROCK EXPRESS '22

LIVE REPORTRED MARQUEE7/28 THU (EVE)

ROOT SOUL

  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL
  • ROOT SOUL

Photo by 中島たくみ Text by 阿部仁知

Posted on 2022.7.28 23:24

ファンキーなグルーヴに酔いしれるひと時

DJ MAMEZUKAがBONOBOなどの直感的に踊れるナンバーをプレイし、オアシスエリアでも多くの人がくつろぐ前夜祭終盤。17年のクリスタルパレステント以来5年振りとなるROOT SOUL -4piece-の登場だ。

日本を代表するファンク・ベーシストにして、プロデューサーやコンポーザーとしても活躍する池田憲一(Ba)のソロ・プロジェクトROOT SOUL。もちろん注目は池田のベースプレイなのだが、木村創生(Dr)のストイックなドラムと武内一武(Key)の伸びやかなシンセサウンドに早くも僕の身体は揺られているというのに、まだベースは鳴っていない。”Sunrise Echo”冒頭数十秒のことだ。

そして期待を煽りに煽って合流した池田のベースプレイは、顔で弾くどころか全身で弾くようなオーラを醸し出している。と思ったら先程までシンプルなビートを刻んでいた大舘哲太(Gt)が恍惚のギターソロを決めたり、武内の2台のキーボードが縦横無尽に唸ったりと、目まぐるしく見せ場が入れ替わっていく。油断していたら置いていかれそうな迫真のセッションは、前夜祭で出し切れと言わんばかりの力強さだ。

決して派手ではないがジリジリと確実に積み上げていくグルーヴを心地よく感じていたのも束の間、これまでクレバーなプレイに徹していた木村のドラムが満を持して爆発した時の高揚感たるや。背後に映し出された「ROOT SOUL」の文字がなんと映えることだろうか!

ここまで来たらもはや少しゆったりしたプレイに移行するブレイクこそが湧き上がるタイミング。強烈に歪ませたベースが冴える“Fuselage”でも、池田はステージを動き回りながらメンバーを鼓舞し続け、最後のキメはフロアのみんなでジャンプ!ファンキーなグルーヴで踊りきったあとの心地よい疲労感に浸りながら、明日から始まる日々への活力を感じたステージであった。

[写真:全10枚]

TAGS
7/28 THU (EVE)RED MARQUEE