MOREFUNPEOPLE7/30 SAT
あのおじさん、苗場降臨
CM作成秘話からエゴサーチの話まで
約1カ月ほど前のこと、フジロックというワードの基に、 フジロッカー界隈も、そうでもないネット界隈をも大きくざわつかせた「おじさん」がいたことをフジロッカーならご存知でしょう。
そう、フジロック公式CMとして公開された「The FUJIROCKERS in you!」の中で、
渋谷のスクランブル交差点でスーツからTシャツ短パンにチェンジし、タワレコのタオルをぶんまわしながら、フジロックのいろいろなステージにトリップしていたあのおじさんのことです。
「フジロックっておじさんしかおらんのか?」
「若い客層を呼ぼうとしているはずなのに、このCMはない。」
「このダンスは一体…。」
「現場は若くておしゃれな子たちもいるのに。」
「いや、実際こんな感じよ?フジロック。」
などなど、さまざまな意見が飛び交ったのは記憶に新しいところ。
「で、このおじさんは誰なの?」とフジロッカーたちの注目をかっさらったおじさんですが、なんと今回フジロックに遊びに来ているとの情報をキャッチ!そして、直接お話を伺うことに成功しました!
見ての通り、素顔はナイスガイなおじさんの正体は(おじさん連呼してすみません)、俳優の大宮将司さん。CMが作られたいきさつや、世間の声にどう思ったか、フジロックの感想など、をいろいろ聞いてみました。
エキスプレス取材班(以下、エ):今日はお会いできてうれしいです!ご本人が降臨されていたなんて!
大宮さん(以下、大):いえいえ。楽しいですね、フジロック。
エ:フジロックははじめてなんですか?
大:今回のCMがきっかけではじめて来ることが来ました。でも、友人にバンドマンも多いし、音楽は好きで、フジロックのことはもちろんもともと知っていますよ。今日はT字路sが見たいと思ってて。
エ:おお、T字路sがお好きなんですね!?
大:あのCMを作った映像作家さんが、フジロックのオフシーズンにT字路sがゴンドラの中でライブをやったりする映像作品を撮っていて、それを見せてもらったのがきっかけで好きになりました。その映像作家さんとは飲み友達なんですよ。
エ:え、飲み友達!?そこから繋がったんですか?
大:そう、その彼がスマッシュの社員さんなんです。それで、あのCMに出てくるバーが実在する僕らが行きつけの店で、あのCMにも出てくる実際の店長に「普通のサラリーマンが出てくるフジロックのCMが作りたい」って話を相談していたらしくて。で、話が進むうちに、「大宮さんでいいじゃん!」ってことになったみたいで話をもらったんです。
エ:なるほど~。飲み屋のコミュニティの中でいろんな縁が繋がってあのCMが作られていったとは驚きです。フジロックのCMって聞いて、どう思いました?
大:それは、もうよっしゃ!って、ガッツポーズするくらいでした。もともと本当に普通のサラリーマンの方に頼もうとしていたみたいなんですけど、なかなか渋谷のスクランブル交差点でのゲリラ撮影であそこまで踊り狂える人はいないだろうって。俳優やっててよかったです。逆に僕はサラリーマン経験はないんですけどね(笑)。
公開後はエゴサーチしまくって、反響を分析。
エ:公開後の反響の声は、どのように耳に入りました…?
大:「フジロック CM」でエゴサしまくったんです。
公開されたのが昼だったんですけど、仕事が終わって夕方に検索して一番に見たのが「キモい」って声で、
その後も「ダサい」と「キモい」ばっかで…。ダサいはまだしも、キモいはちょっとへこみました(笑)。
今話題?の #フジロック のCMで踊ってます😊
ダサいはいいけど、あのおじさんキモいと言われると鈍感なワタシでもさすがに心がチクッとします😅笑なんにせよ沢山の方の目に触れるのは有難い。https://t.co/2sMUBm7s7B pic.twitter.com/bVXhZJ23pj
— 大宮将司(焼酎亭呑兵衛) (@shochuteijaga) June 26, 2022
でもその後数日もエゴサし続けて、傾向を分析したらだんだん意見が逆転しはじめて、「キモいって言ってるやつがキモい」みたいな流派が多くなってきて、お、いいぞ、と(笑)。最終的には7.8割は擁護派になってましたよ、僕調べによると。なんにせよ、あれだけバズってヤフーニュースにもなってうれしかったです。
人生でYahoo!ニュースに載るなんて中々ないので嬉しい!
皆さん色々お言葉をかけてくれて有難う御座いました😊https://t.co/6f4AWMTzGe— 大宮将司(焼酎亭呑兵衛) (@shochuteijaga) June 28, 2022
エ:めちゃくちゃ分析してるじゃないですか(笑)。そんないろいろ好き勝手言ってしまったフジロッカーに何か言いたいことがあればお願いします…。
大:いや、話題にしてくれてありがとうって感じしかないですね!それに、いろいろネガティブな意見を言っていたのはフジロッカーじゃなくて外野だと思うんですよ。行ったことない人たちがあーだこーだ言ってるのが多いと思う。もちろんフジロックが好きな人の中でも意見は分かれたと思うし、ネガティブに思った人もいると思うんだけど、そういうのも含めてフジロックというひとつのワードを基に、こんなに大きな論争が生まれるっていうこと自体に、フジロックというイベントの偉大さを感じたし、関われてよかったなと思っていますよ。
エ:分析力に感心してしまいます(笑)。でも、本当にわれわれもあの論争は見ていて興味深かったし、フジロックについて改めて考えるきっかけになりました。まあ、そもそも私たちの世代ではおじさんがリアルだと思ったし、実際にはおしゃれな若者が来ているのも知っているし、どれもフジロックなんですけどね。
フジロック界隈ならだれでもわかる「あのおじさん」に
エ:ところではじめてのフジロックはどうですか?
大:誰も声を掛けてくれなくてさみしい。
エ:(笑)。声掛けられたいんですね!?じゃあTwitterに載せていいですか?「あのおじさんが来てるよ!」って。
大:ええ、もちろん。じゃんじゃん声掛けていいよって載せてください(笑)。
エ:おじさんって声掛けさせてもらっていいんですかね?さっきから当たり前のようにおじさんおじさん連呼しておいてなんですが…
大:実際おじさんですから、全然OKです!是非見つけてください!!
エ:わかりました。ではつぶやいておきます!最後に、あのCMを彷彿とさせる写真を撮らせていただきたいのですが…。ちょっと小道具を持ってきていまして。こんなこともあろうかと、新品のタワレコタオルを持ってきました。
大:おお、まわしましょう!じゃあ、ジャケットも着たほうがいいよね?
エ:ジャケット??
大:スーツのジャケット持ってきたんですよ、こんなこともあろうかと(笑)。
この後、炎天下の中、ジャケットを着こみ、タワレコタオルをまわしながら全力で「あのダンス」を見せてくれたのは写真の通り。本当に気さくで素敵な方で終始笑いの絶えないインタビューでした。
見つけたら是非声を掛けて、なんなら一緒に踊ってもらいましょう。
大宮さんの活動情報はこちらから。
大宮さんの所属事務所ハイエンドが制作の映画「わかりません」は10/1に公開されますので、こちらも合わせてチェックしてみてくださいね!
[写真:全8枚]