“りん” の検索結果 – FUJIROCK EXPRESS '22 | フジロック会場から最新レポートをお届け http://fujirockexpress.net/22 FUJI ROCK FESTIVAL(フジロックフェスティバル)を開催地苗場からリアルタイムでライブレポート・会場レポートをお届け! Mon, 24 Oct 2022 01:00:55 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.20 Awich http://fujirockexpress.net/22/p_1717 Tue, 02 Aug 2022 08:44:02 +0000 http://fujirockexpress.net/22/?p=1717 ついにエーウイッチがフジロックのステージに登場する。今年3月14日、日本武道館公演を見事に成功させた注目の彼女のステージを目に焼き付けるため、レッド・マーキーにはパンパンのお客さんが集まっていた。しかも入場規制までかかっていたとのこと。伝説が生まれる予感がプンプンする。

真っ白に発光する背景スクリーン。“Queendom”のイントロが流れる中、登場したエーウイッチ。逆光でシルエットしか見えないが、仁王立ちするその姿から感じる存在感は凄まじい。強烈なラップを畳み掛け、スクリーンの発光色が変わった瞬間、彼女の全容が露わになった。白とグレーのボディースーツを身に纏った彼女の佇まいは、2018年のフジロックに出演したケンドリック・ラマーとタブって見えた。「女王が苗場に降臨!」それは歴史的瞬間なのだと、その場にいたオーディエンスは皆感じていただろう。

不穏なピアノイントロから始まる“Shock Shock”では、重厚なトラックの中で発せられる「まさか女が来るとは」というリリックが強烈。続く“NWO”の中、今回のバンドメンバーが登場。これまで何度も一緒に共演しているSOIL & “PIMP” SESSIONSの丈青(Pi.)、秋田ゴールドマン(B.)、みどりん(Dr.)、そして社長(Manipulator.)だ。エーウイッチが1人ずつメンバーを紹介し、そのまま次の曲“Open It Up”へ。そこでエーウィッチのマシンガンラップとみどりんのドラミングによる凄まじい掛け合いが繰り広げられる。青森のねぶた資料館で見たねぶたにインスパイアされたという“NEBUTA”では、ヴァースに突入するタイミングでYENTOWNの盟友であるラッパーのkZmが登場。客席に乗り出さんばかりのパワーを振り撒いていった。

これまで数々の女性アーティストのライブを観てきたが、この日のエーウイッチはそれらのどれとも被らないもので、唯一無二のオーラを発していた。それはオーディエンスの盛り上がり方からして一目瞭然だ。そんなオーラは“口に出して”でも発揮されていた。途中のアカペラパートではレッド・マーキーのオーディエンスに向けて強烈で挑発的なラップをぶちかます。続くMCで「みんな誰を観に来たの?みんな私のこと好きなんだよね?どれにしようかな?」と投げかけ、その流れのまま“どれにしようかな”に突入。ここでも存分に女王っぷりを発揮していく。“紙飛行機”では、音源でサンプリングとして使われてる“色彩のブルース”を見事に歌い上げオーディエンスを痺れさせたが、さらなる痺れる事態がこのあと待っていた。EGO-WRAPPIN’の中納良恵がサプライズ登場し、オリジナル“色彩のブルース”を歌ったのだが、SOILのメンバーをバックにした“色彩のブルース”は相性抜群でエーウイッチのラップとはまた異なる存在感を発揮していた。曲が終わって、中納は退場。すると大先輩の登場に思わず「緊張しすぎて歌詞飛んじゃいました」とこぼしたエーウイッチ。そんな彼女が今の素直な心境を言葉にした。「こんなこと夢にも思わなかった。想像できなかった。もう何もかもやめようと思った時期もありました。でもやめなかった。それで気づいたことがあります。やめなければいつでもリベンジできます。」その流れから“Revenge”へ。「本当の意味のリベンジとは?」について語ったこの曲で、誰かを憎むのではなく自分を解放することで切り開いていくことだと歌った。

女王のライブはハイライトを迎える。愛娘が当時小学4年生のころに体験した普天間米軍ヘリ墜落事故。それにインスパイアされた曲“TSUBASA”。この曲を愛娘のYomi Jahをステージに迎え、歌ったのだ。「たくましく翼を広げて飛べるように」そんな思いが込められたこの曲、2人の言葉で歌われたこの曲を聴けたこの時間は本当に貴重なものだった。そしてライブはクライマックスへと突入していく。強烈なトラップビートが響きわたった”WHORU?”。ラッパーJP THE WAVYを迎えたラップのアレンジが特徴的な“GILA GILA”。kZmと同じくYENTOWNの盟友であるKEIJUを迎えた地元沖縄を自賛する“Link Up”、そしてYENTOWNに所属するキッカケとなったChaki Zuluによるプロデュースの“Remember”。最後は愛する人との別れと新しい恋について描いた“Bad Bad”で60分の濃密なステージは幕を閉じた。

今回はレッド・マーキーでのライブだったが、彼女のパフォーマンスを観て思ったのは「もっと大きなステージでやったら、もっと映えるんじゃないだろうか?」という未来への青写真だ。その時に改めて言おう「女王、降臨」と。

]]>
PYRAMID GARDENのマッサージで昇天 http://fujirockexpress.net/22/p_5522 Sat, 30 Jul 2022 16:20:06 +0000 http://fujirockexpress.net/22/?p=5522 PYRAMID GARDENにて、マッサージブースを発見!
体がバキバキに疲れている筆者は、すぐにブースに入りました。
そしてマッサージ(30分)をお願いしました。

体のどこが辛いのか聞かれ「足がとにかく痛い、腰もおかしいし、腕も痛いし、肩もこっています。」と答えました。
とにかく全身が痛いのです。
そしてマッサージ開始。このブースを展開している「日本ツアートレーナー協会」は、アーティストのパフォーマンス向上を目指して活動している団体。日頃はアーティストのライブやツアーへの帯同、フェスの裏側で出演者や関係者に行うマッサージを通じて、声の出方が良くなったり、体の動きが良くなったりする効果をもたらしているそうです。一般のお客さんにマッサージを行うのはレアとのこと!

ちなみにここ、アーティストも一般のお客さんも利用できます!
アーティストのみなさんも、疲れを感じたらぜひ。

そんなわけで、優しくもむというよりは、腕や足の付け根から、ぐるぐると回してくれるようなマッサージです。もちろんその方の症状によると思いますが、わたしは足も腕もぐりんぐりんと回してもらいました

終わった後は、本当にすっきり爽快!体が数kg軽くなったような感じでした。少し背が伸びたような感覚もありました。たぶん伸びてはいませんが。
これは本当におすすめです。

フジロックでの出店は初めての、「日本ツアートレーナー協会」。スタッフによると、会場の山道を歩いたり、テント泊をしたりして疲れている方が多いと感じるそうです。

明日日曜は、8:00開始、25:00終了とのこと。予約が増えているそうなので、皆様お早目に!予約は店頭にて可能です。
「遊びに来てね」とスタッフからの言葉でした!

]]>
おとぼけビ〜バ〜 http://fujirockexpress.net/22/p_1813 Sat, 30 Jul 2022 01:56:53 +0000 http://fujirockexpress.net/22/?p=1813 BONOBOやヴァンパイア・ウィークエンド帰りの人々が憩いの時間を過ごすオアシス、時刻は24:30。ほど近くの苗場食堂は、前夜祭でもレッドマーキーを沸かせたおとぼけビ〜バ〜の出番だ。「この4人には少し狭いのでは?」とも思っていただけにレッドマーキーで遠目に見られたのはとても嬉しかったが、京都のライブハウスで何度も体験してきた身からすると、苗場食堂のいい感じの雑味こそが似合いそうな気がしていた。その予感は間違っていなかったようだ。

苗場食堂と書いたちょうちん、寄席のめくりのような紙にはおとぼけビ〜バ〜の名前。祭り囃子で登場した4人は早くも雰囲気が漂っているが、そんな苗場食堂に“あきまへんか”、“ハートに火をつけたならばちゃんと消して帰って”、“Love Is Short”など、激情のパンクスが次々と叩き込まれていく。

フジロックの不特定多数の前で演奏する姿は僕にとって逆に新鮮にも感じたが、“いまさらわたしに話ってなんえ”や“週6はきつい”でも、より直情的でとんがったバンドサウンドが清々しく刺さってくる。よよよしえ(Gt)のハイポジションに構えたSGがこれでもかと冴え渡っているじゃないか。

そして“ジジイ is waiting for my reaction”や“アイドンビリーブマイ母性”を矢継ぎ早にドロップ。ガレージの軽快さやハードロックのダイナミズム、ポストパンクのような変拍子も織り交ぜながら、そんなややこしいことは考える暇もない2分にも満たない一息の演奏にすべてをブチ込む圧倒的な明快さ。呼応するように前のめりに踊る人、なにかすごいものを見ているかのようにポカーンとしている人。色んな人がここにいる。

「日本のみなさんはじめまして」とシニカルに語るあっこりんりん(Vo)だが、Coachella FestivalやPrimavera Soundなど世界最大級のフェスティバルの熱狂を伝え聞いてきたオーディエンスからしたら、この4人の勇姿は半ば逆輸入的な凱旋のようにも感じられたことだろう。だがワンマン公演の宣伝をしたりギャラが少ないから物販を買ってくれと語ったりと、等身大のバンドのままここ日本の苗場で迎えられている情景は、なんだか感動的にさえ思ったものだ。

タイトルコールに爆笑しつつも絶妙に笑えない恨みつらみを、時にコミカルに、時に荒々しく表現するおとぼけビ〜バ〜。MCでも言っていたように“こんな時間まで残ってくれた物好きなジジイのみなさん”だからこそ、前夜祭以上に解放的なフジロッカー達も思う存分楽しんでいるようだ。

「どんどんいこうぜ!」と“リーブミーアローンやっぱさっきのなしでステイウィズミー”、“孤独死こわい”、“脱・日陰の女”と畳み掛け、最後は“あなたわたし抱いたあとよめのめし”まで一直線。アンコールも18秒の“いけず”で一瞥もくれず即立ち去るあっこりんりん。痛快すぎる。40分の濃厚な時間はあっという間に過ぎ去っていったが、終演後口々に感嘆の言葉をつぶやいていた苗場食堂の聴衆におとぼけビ〜バ〜の姿が強烈に刻み込まれたことだろう。

]]>
ニューナエバな2人 http://fujirockexpress.net/22/p_3602 Fri, 29 Jul 2022 11:23:01 +0000 http://fujirockexpress.net/22/?p=3602 名前:かおりん、ディー
フジロック何回目?:8回目、6回目
今年の目当ては?:苗場

我らフジロッカーズオルグのオリジナルTシャツ、「ニューナエバ」Tをお揃いで着ていてくれた2人。
去年は会場には来られなくて、わざわざ通販で買ってくれたそうです。しかもお揃いのポーチには、2017年にフジロッカーズラウンジの企画で行われた、ゴードンのサイン会で書いてもらったというサインも。なんとありがたいお客さまでしょう…。

もともとは、共通の友人にフジロック好きな子がいてついてきたという2人は、今や何か見たいアーティストがいるわけでなくても、「目的は苗場に来ること」と言い切るくらいフジロックが大好きになったそう。

去年は家でもち豚を焼きながら2人で配信を見ていたそうなので、今年は本当に来られてよかったですね。
聞いているこちらも嬉しくなるようなお話ぶりでした!

]]>
厚切りローストポークタコライス http://fujirockexpress.net/22/p_3007 Fri, 29 Jul 2022 01:31:41 +0000 http://fujirockexpress.net/22/?p=3007 店名:高円寺バーボンハウス
エリア:OASIS
メニュー:厚切りローストポークタコライス (850円)
コメント
柔らかいローストポークをガッツリ乗せるタコライス。
さっぱりした味わい、朝ごはんとしてはいいスタートですね!
★★★★☆

]]>
おとぼけビ~バ~ http://fujirockexpress.net/22/p_2160 Thu, 28 Jul 2022 12:40:22 +0000 http://fujirockexpress.net/22/?p=2160 フジロック2022、前夜祭がいよいよスタート! 苗場に着いたし、リストバンド付けたし、苗場音頭も聴こえてきたわけだけれども、なぜかまだまだ実感がわかない……そんな筆者の脳天をかち割ったのは、おとぼけビ〜バ〜の衝撃だった!

今年5月に待望のニュー・アルバム『SUPER CHAMPON』をリリースし勢いを増している彼女たち。昨年「ボロフェスタ」で目撃した限りではすでにその曲たちはあって、いずれもバチバチに鍛錬されている様子だった。今年は明日29日(金)の苗場食堂に出演予定であったが、幸運なことに、パワーあふれる様子を一足先に目撃することができた。

「おっけ〜はじめましょう!おとぼけビ〜バ〜!」と、よよよしえ(Gt)の一言から、“あきまへんか”。実際に歌われているとおり、「ただで帰れるなんて思ってるの?」と観客を煽る挨拶代わりの1曲。続いて、かほキッス(Dr)の硬質なキック音からオーディエンスのクラップを誘い、そのままひろちゃん(Ba)のファンキーなラインが際立つ。“ハートに火をつけたならばちゃんと消して帰って (Don’t light my fire)”だ。4人のかき鳴らす音と歌声が、やがて耳を突き破るような巨大な音像となっていく様は、圧巻だった。

「校長先生の話ってなかなか長いよね〜」と、出演直前の注意事項〜記念写真タイムを思わせるMCで笑いを誘うと、「勘違いクソジジイソング」だという、“ジジイ is waiting for my reaction”へ。大歓声の中、あっこりんりん(Vo)が中指を立てながら絶唱する姿は、神々しくてかっこよくて面白い。筆者の隣でおじさんが小躍りしていたのも含め、記憶に残るひとコマとなった。また、「コーチェラ(・フェスティバル)とか出ているから、日本のことよくわかんないだよねぇ〜」というMCは、彼女たちが努力を積み上げ、掴み取ってきた勲章のようで、嬉しくなってしまった。

そして中盤、サラダを素早く取り分ける手振りで歌われる“サラダ取り分けませんことよ”や、「Next song is“孤独死こわい”」と、のっけからオーディエンスの笑いを誘う“孤独死こわい”など、数々の楽曲があっという間に駆け抜けた。特筆すべきは“一級品の間男”で、全容を掴むのが難しいほど目まぐるしい展開もカチッとはまっており、世界で活躍する彼女たちの実力がふんだんに詰まったプレイだった。あどけたアプローチからダンサブルな展開、そして最後の「かかってこいよ!」まで、圧倒されてしまった。

社会性あり、皮肉あり、ユーモアあり。痛快なテーマとその生き様はいつ観てもかっこいいし、頼もしい。世の中いろいろあるけれど、彼女たちが表現してくれるとスッキリするし、仕事のあらゆる調整をつけようやくたどり着いたここで聴くと、現実的な鬱憤もイライラも、なんだか非日常に思えてくるので不思議だ。とてつもないエネルギーだったけれど、本番は明日の苗場食堂。今日以上のパワーを見せてくれると思うから、また浴びに行くしかない。

]]>