「ジョー・ストラマーの魂が宿る場所」、Joe’s Garageに今年も帰ってきた。今年は祝！パレス復活に伴うUKチームの帰還により、提供を受けることができたジョーのゴンドラの廃品たち。真ん中にドーンと居座る星の周りに「Joe Strummer」と描かれたエンブレムが入口で出迎えてくれる。

　この場を2019年に創り上げ、管理し更新し続けている太田哲二さんと再会し、今年のエキシビションの見どころを紹介してもらった。

　まずは4名の写真家たちによる貴重なオリジナルプリントの展示だ。ジョーの初期作品のアートディレクターを務め、お馴染みの「THE JOE STRUMMER FOUNDATION」ロゴマークの元になった写真を切り取ったJosh Cheuse。お次はジョン＆ヨーコをはじめ、数々のロックレジェンドのポートレイト写真を収めてきたBob Gruen。フジロックにも何度も足を運んでいるフジロッカーな彼のジョーの写真は必見だ。そして、ジョーが渋く煙草をくゆらせている必殺の写真が何より有名な菊地昇。ザ・クラッシュの最初で最後の来日になってしまった1982年のツアーにバンドに帯同し、ジョーから「何を撮ってもいいよ」と言われたという。2021年と2022年に引き続き、パンク系アーティストを中心に、今もバリバリに現役で現場の熱を届け続けている菊池茂夫の作品も立ち並んでいる。

　また、大阪を拠点に活動しているYukino Sasadaが、ザ・クラッシュ、ジョー・ストラマーをテーマに新たに作品を制作したものが展示されている。

　今年はパレスにも登場予定のDr. Iharaが3日間、1時間程度のDJセットを繰り広げる予定だ。これまでフジロックに何度も、ジョー・ストラマーの旗を持ち込み、スカにレゲエ、R & B・ソウル等のレベル・ミュージックをスピンする彼だ。この場にドンピシャとしか言いようがない。そして、明日7/28にはJaponicusからDJ TXAKO、バルセロナからAka DAVO(Swing A Ling)が夜の9時半からプレイすることも決まったとのこと。

　そして、何と東京、大阪、新潟、岡山、高知、宮城（仙台）と全国に拡大中の「フジロッカーズ・バー」。花房浩一を筆頭に、仲間のDJ陣が連日姿を見せる予定だ。ぜひ遊びにきてほしい！

　1995年に25周年を迎えたグラストンバリー・フェスティヴァルのチケットをウェディングプレゼントとしてジョーに贈ったのが我らがフジロックの創始者の大将こと日高正博だ。このプレゼントが、ジョーの人生を変え、アーティストとしてのキャリアを復帰させていくものとなったという。その恩返しかのように初年度からのフジロックに愛を注いでいたジョー。ロックスターとして参加するのではなく自らお客さんたちの中に入って楽しみ、日本の人たちにフェスティバルの楽しみ方を教えたいと語っていたという。そして今、我々はここにいる。空はひとつ、すべては繋がっているのだ。

　そのジョーの火を絶やさない場がこのJoe’s Garage。期間中にぜひ訪れ、フジロックの神髄に触れてほしい。

INFO.　※DJの時間は変更になる可能性があります。

Joe’s Garage Naeba ’23 with art Exhibition “芸術衝突”
7/28-30 1PM-7PM

CALLING ALL RUDIES
DR.IHARA(Club Ska, Fujirockers Bar)
DJ SET @ Joe’s Garage Naeba
7/28 7PM
7/29 7PM
7/30 4PM

Special Vinyl Session Straight Outta Tokyo & Barcelona!!
DJ TXAKO(Japonicus) ★ Aka DAVO(Swing A Ling)
7/28 9:30PM

Fujirockers Bar @ Joe’s Garage
7/28 6PM-7PM 北澤望夢
7/29 1PM-2PM YOSH
7/29 2PM-3PM 池田憲彦
7/29 6PM-7PM 花房浩一
7/30 2PM-3PM 北澤望夢
7/30 3PM-4PM 花房浩一