MOREFUN - INTERVIEW 7/27 THU (EVE)
出店者インタビュー:30’s(ところ天国)
第二の故郷ところ天国
苗場の山の中で飲食店を営業をすることは決して楽ではないはず。数多くあるフジロックの飲食店の中から、ここは!と思う店舗のお店の方にお話を聞いてみました。まずはところ天国の30’sさん。「そんじょそこらのソーセージ」を売っているお店です。
30’sの実店舗は東京都内から1000kmほど南に離れた小笠原の父島にあります。移動距離だけで言えば沖縄等の方が遠いですが、父島に行くには船で24時間揺られる必要があり、飛行機など他の移動手段はありません。なぜわざわざそんな時間をかけてまでフジに出店をするのか、フジロックについてどう思っているのか店主の阿部さんを訪ねてみました。
フジロック出店のきっかけを教えてください
サラリーマン時代に、イベントで飲食店ができあいのホットドッグとかを出しているのを見て「これだったら自分で作れば勝負できるんじゃないかな」と思ってソーセージ屋に入ったんですよね。その後フジでドッグランをやっている従兄弟から「今何やってるの?」て声をかけられて出店につながりました。フジロックは存在も知らなかったし、どういうところでやるかも想像がつかなかったですね。
実際にフジロックに出店してみてどう思いましたか?
僕はこういう場所でやるのがすごい好きなので、いいなぁと。緑に囲まれて何もないというか。東京だとすぐに買い物に行けたりはするんですけど、不便なところがすごい好きで。あとはお店だったら手間を掛けて、きれいに盛り付けて…ですが、フジではいかにシンプルに美味しいものを提供するのがテーマです。
小笠原からの出店は大変ではないですか?
他の人から「よくそんな遠くから」って言われるんですけど、(フジロックの)UKチームだってイギリスから来てるわけじゃないですか。お客さんだって北海道から来る人もいますし。うちは小笠原から来ている人か、小笠原にいた人がスタッフなんですが、そう大した事じゃないですね。
当日に向けての準備はどんな感じでしょうか?
先週炭出しに来ました。ボードウォークは廃材が出るので毎年それをかき集めて、足りない部分は買います。その前は6月末くらいに小笠原を出て、国立でソーセージを作り始めるんですよ。島で作っても輸送とかが大変なので。製造期間は2週間くらいかな。
これまでに記憶に残るエピソードや大変だったことはありますか?
スタートから12年くらいまでは死ぬ思いでしたね(笑)。本当に大変すぎてわけわからなかったけど、それを越してくると流れもわかってくるし対応もできるようになりますね。一番楽しいのは準備期間です。1ヶ月くらい前からとこ天の各店の店舗が集まって「こうしよう、ああしよう」と準備を進める。その期間がお正月じゃないけど、みんな親戚みたいな。ところ天国は一年に一回しか来ないけど第二の故郷的な、本当に落ち着く場所ですね。
—
準備時間の合間にお話聞かせていただきありがとうございました!写真に写ってくれたのは未来の30’sを担う?息子くんたち!同じくところ天国で父島にあるカフェもゴンちゃんやフジに関連する小物のが飾られている素敵な場所なので、小笠原に行くフジロッカーたちはぜひ訪れてみて欲しい場所です。父島までは竹芝からおがさわら丸で24時間ですが、海がきれいな素敵な島ですのでぜひ。