MOREFUN - INTERVIEW 7/28 FRI
出店者インタビュー:ピットーレ伊佐男さん(OASIS)
北イタリアの風を運ぶ、オアシスエリアの窯焼きピザ
我々の胃袋を支えてくれるフジロックの飲食店の中から、ここは!と思う店舗のお店の方にお話を聞くインタビュー企画。今回お話を聞いたのはOASISエリアにあるピザのお店、ラ・ロカンダ・デル・ピットーレ(以下ピットーレ)。店の中にドンと構えられたピザ窯、屋根から煙をたてる煙突、店前にあるたくさんの薪…とフェスの簡易的な店舗を超えた作りです。これは大掛かりな準備な匂いがするぞ…ということで代表取締役の伊佐男さんにお話をお聞きしました。
まずピットーレは石打丸山にも店舗がありますが、どんなお店でしょうか?
今年で39年になるかな。オープンした頃は窯で焼くピザは珍しかったし、そんなに夏はお客さんが来なかったんだよ。それで冬が終わるとすぐにイタリアに行って、冬になる前に帰ってきて、その繰り返しがだいたい5、6年続いたのかなぁ?そうこうしてる間にだんだん夏もお客さんが来るようになって、じゃあ夏もあけようかなっていう感じで。
イタリアでピザの修行をされていたんですね
最初は北イタリアのコモ近くの小さな村でイタリア人の友達のところに居候しながら、ピザを覚えさせてもらったね。その前はイランで仕事してて、その時にそのイタリア人と知り合ったんだ。コモってリゾート地だから色々なレストランがあって、週一回おやじが外に連れて行ってくれてご馳走してくれて、それが勉強になってるかな。そこで出会った人たちは家族と同じようになって、今もずっと付き合ってる。うちのスタッフも順番にイタリアに研修に行くんで、その時になると通訳として行ってるよ。他の人たちと違ういい経験の中で勉強させてもらってるのが、今に繋がってる。
最初にフジロックに出店された時の印象はいかがでしたか?
一番最初に出店したときはね、ヘブンに出ていたさくらぐみさんとピザ対決みたいなので宣伝してくれて。我々もやる気になってたし、頑張ろう!ていう感じだったね。うちのスタッフで(出店用の)建物とか考えてくれる人がいるから、これも全部自分たちで作ってる。初回から専用の窯も作って。全部準備するのに3日かな。まず最初に窯を持ってきて設置して、その後に建物の枠組み設置をする。
フジロックでのお仕事はどのようにされてますか?
俺は今ずっとバリ島にいて、フジロックのために帰ってきたの。日数的に言うと半分バリ島で半分こっちで、冬の忙しい時期と夏のフジロック・お盆時期に帰ってきてあとはバリ島でのんびり。たまたまバリに行く用事とか、知り合った人たちがいて、そこにお店を作ってそこで人を教育してて、今こっちにも来てもらってる。今日もそこで4人働いてるよ。彼らは仕事を覚えるの早いし、素直だしね。
ナポリで有名な店は一日に何千枚も焼くお店もあるけどさ、日本ではそんな焼いてない。フジロックはピザを何千枚も作るから色んなことを体で覚えられるし、スタッフの教育的にはすごくいいよね。フジロックで出すっていうのは店とは方向的に同じだけどシステム的に違うから、これはこれで考えることがあるね。
店舗情報
ラ・ロカンダ・デル・ピットーレ岩原本店 info
〒949-6103 新潟県南魚沼郡湯沢町岩原スキー場内
Website、Instagram
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