“MITCH IKEDA” の検索結果 – FUJIROCK EXPRESS '23 | フジロック会場から最新レポートをお届け http://fujirockexpress.net/23 FUJI ROCK FESTIVAL(フジロックフェスティバル)を開催地苗場からリアルタイムでライブレポート・会場レポートをお届け! Fri, 18 Aug 2023 09:33:43 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.23 Nobuki Akiyama (DYGL) http://fujirockexpress.net/23/p_1822 Sun, 30 Jul 2023 19:05:57 +0000 http://fujirockexpress.net/23/?p=1822 苗場音楽突撃隊 http://fujirockexpress.net/23/p_1766 Sun, 30 Jul 2023 17:06:17 +0000 http://fujirockexpress.net/23/?p=1766 FKJ http://fujirockexpress.net/23/p_1667 Sun, 30 Jul 2023 13:50:45 +0000 http://fujirockexpress.net/23/?p=1667 甘い。甘すぎた。FKJのライブがではなくて、前の原稿をうまく切り上げられず、ほぼ開演時間に駆けつけたRED MARQUEEは入場規制なんていうのが生ぬるいぐらいの混雑っぷり。待機列に並んで10分後ほどでようやく入場。しかし全然見えない。後方から背景のビジョンとなんとなくどんな楽器が並んでいるかが分かるポジションで立ち止まると、トラックを走らせながらさまざまな楽器を手に取りルーパーで重ねていっているようだ。曲は”Risk“。重ねると言っても今年のアクトの中でもその選び抜かれた音の少なさは筆頭だろう。普通におしゃべりできるぐらいの圧のない音像だ。サウンドの構築もスタイリッシュなら、背景の映像もまたスタイリッシュ。ゆるく体を揺らす人と、FKJの行動をガン見する人のテンションの違いがすごい。

オリジナル楽曲以外にアル・グリーンのリアルタイムなリミックスなのだろうか?名曲に彼ならではのプレイで上物を加えていくのだが、リミックスだと、よりFKJのミュージシャンとしてのセンスが分かる。他にもPhoenixのリミックスなど、“ひとりでなんでもやるマン”と呼ばれるマルチプレイヤーの彼がどういうプロセスでアレンジを施していくのが眼前で繰り広げられた感じなのだ。これは面白かった。

ただ、機材トラブルが何度も起きたのは正直、かわいそうになるぐらいで、メロウなピアノに大きな歓声が上がった“Way Out”が映像もフリーズしたりして、せっかくの流れが台無しに。映像がまた美しく、ピンク色の背景にシルエットの鳥のアニメーションが舞い、ピアノの揺蕩うメロディと見事にシンクロしていたのだ。これが何度もぶった斬られるのだが、怒りを表すでもなく、何度も演奏を再開するFKJに拍手が起こる。不本意な拍手だろうが、最終的にライブを完遂してくれたことには感謝する他ない。

今回はキーボードやシンセ、ギター、ベース、サックスが並ぶセットで、コーチェラの配信で見られたようなリビングルーム風のセットではなかったが、“SMTM”と、それをリミックスするタームはどのように楽器を重ねていくのかが、ビジョンに投影され、チルな音楽にも関わらず、高い集中力で音を重ねているプロセスが見られたのは嬉しい。

ジューン・マリージーをフィーチャーした“Vibin Out”、アニメーションでMasegoが登場した“Tadow”と、彼の名前を知らしめたナンバーが続く。ピアノに向かい合ったところで、くるか?と思ったら、やはり代表曲“Ylang Ylang”だ。ギュウギュウ詰めのRED MARQUEEがそれでもウォームな空気を保ち続けたのはFKJの音楽性ゆえだろう。ただ洒脱なだけでもない、不思議なメロディを孕んだ彼のピアノのメロディの中毒性。さらにライブで演奏しているからこそ実感するピアニストとしての技量の高さ。しかしこんなにシネマティックな曲がポピュラーな人気を獲得してるという時代性たるや。2020年代のフジロックを象徴する演奏だったのではないだろうか。

続けてピアノナンバー“Sundays”で、そのメロディのオリジナリティに心酔させたあと、何も告げずに坂本龍一の“メリークリスマス・ミスター・ローレンス”を弾き始めた時の怒涛のような歓声はRED MARQUEEのキャパシティとは思えないボリューム。後ろにいたカップルは叫び、女性は涙声になっていた。教授が亡くなった際の海外の公演で予定になかったこの曲を披露したことは知っていたが、やはり今日も演奏してくれた。今回のフジロックでは他のアーティストもYMOへのオマージュをライブで表現していたようだが、ピアニストであるFKJにとって、教授はよりリスペクトを捧げる存在なのかもしれない。このカバーも今年という歴史上の地点を象徴していた。

とても親密なライブだったからこそ、遠くない未来にじっくり味わえる形のライブで来日してくれることを願ってやまない。

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SUPER BEAVER http://fujirockexpress.net/23/p_1615 Sun, 30 Jul 2023 13:45:28 +0000 http://fujirockexpress.net/23/?p=1615 徳永兄弟 http://fujirockexpress.net/23/p_1765 Sun, 30 Jul 2023 10:29:54 +0000 http://fujirockexpress.net/23/?p=1765 NIKO NIKO TAN TAN http://fujirockexpress.net/23/p_1662 Sun, 30 Jul 2023 04:37:23 +0000 http://fujirockexpress.net/23/?p=1662 最終日のRED MARQUEEの一番手、NIKO NIKO TAN TANを見ようと、ゲートオープンを待つ人がそこそこいる。去年、苗場食堂で見た時はエクストリームではありつつ、そこまでフジロック出演に執着を感じなかったのだが、その後、バンドの輪郭がどんどん明確になり、音楽性で言えばKing GnuやTempalayがJ-POPにもたらしたロックとファンクの混交やサイケデリックな音処理がなされたポップナンバー好きをどんどん獲得してきた。はっきり言ってこんなに上昇志向というか、上に上がっていきたいバンドだとは去年の段階で思っていなかった。

ステージ上にはOCHANのシンセやパソコンのセットとマイクスタンド、Anabebeのドラムセットが並列。生楽器はドラムだけなのに、佇まいは強力な2DJのセットみたいに見える。そこにスティックを持った腕をぶん回すAnabebe、ハンズクラップを促しながらのOCHAN。このハイテンション&オープンマインドがもう去年と全然違う。スターターは“
胸騒ぎ“。バンド名のロゴがオレンジ色の背景に抜かれた映像を背負って、初っ端からどんどん上げていく。Anabebeのドラミングはパワフルで正確無比だが、引き締まったサウンドメイクで音が大きすぎないのも良い。チームとしてのライブの完成度がすこぶる上昇している。哀感が滲むメロがこのバンドらしさを表す”多分、あれはFly“は後半にラウドロックばりのビートを投入して飽きさせない。リズムチェンジが生音なのはやはりスリリングだ。

冒頭から煽りに煽るOCHANが感慨深そうに「バンドにとってずっと憧れてきたRED MARQUEEにたてました。一生忘れられないステージになると思います。みんなも楽しんで!」と、この場所を愛するミュージックラバーらしい謝辞を述べた。いやー、こんなに自分の思いをまっすぐ話す人だったっけ?と、こちらも感慨深くなる。

レパートリーにセンチメンタルなラブソングが多いニコタン。悲しい感情とも違うのだが、泣きながら踊るという感覚がわかる人に“琥珀”はすごく沁みると思う。届かない人の心の中を歌うのにOCHANのファルセットは抜群のハマりを見せる。センチメンタルなナンバーは次の“琥珀”につながり、ゆらゆら上がるオーディエンスの腕が共感を示す。そんな光景を見て二人とも嬉しそうだ。最高!を連発しつつ、しかしMCでは「ここは入口なんで、もっと大きなステージでやっていきますんで」と、OCHANはどこまでも強気。「ルーキーに何度も落ち続けて、路上で発泡酒片手に“フジロック出たいなー”って言ってた頃もあって。次はこのステージをイメージして書いた曲です、“Jurassic”」と曲振り。今年の夏フェスも各地に出演している彼らだが、間違いなくこの新曲はこの場に為に書き下ろされた。アーティストをそんな気にさせるのがフジロックだと思う(昨夜、Vaundyが新曲を初お披露目したのもそういうことだ)。“ドンドン・タッ!”のリズムはクイーンの“We Will Rock You”を想起させるが、Anabebeの叩くドラムはもっとプリミティヴ。大きなステージで見てみたい、ニコタンの次のフェーズだ。さらに大きなステージ、それも夜に見たくなる“Paradise”を投下。もうダンスは止まらない。

OCHANの曲作りの引き出しの多さは“同級生”の可愛げと機能的なダンスビートが融合した展開で、そこまでとちょっと違うレイヴっぽい空間を作る。なんというか電気グルーヴの“虹”みたいなニュアンスというか。そういえば彼らがVANSの[Musicians Wanted]でアジアのトップ5になった際、審査員の一人だったアンダーソン・パークが「バンドだけど二人で、レイブっぽいところも良い」と評していたのを思い出した。それはイコール音楽の自由度だと思う。

もはやちょっと動くだけでも汗が吹き出すRED MARQUEE内だが、時折風が吹き抜けていくと、最高に気持ちがいい。“パラサイト”でもうひと踊り。Drug Store Cowboyの手になるエイリアンと花が合体したようなカラフルなアニメーションも脳に来る。そう。カラフルだけど、どこかノイズだったりサイケデリックな風味があるのがニコタンだ。この世界観がどんどんブラッシュアップされて行くんだろうな、でかいステージでも見てみたいな、と、想像が捗る。

余力を残すまいと全力のライブを展開してきたOCHANはラストソングを前に「ありがとうフジロック!また来年も会いましょう!」、おいおい来年も出る気満々じゃないか(笑)。シリアスすぎない感傷をメロディに内包した“キューバ、気づき”で、宿願のRED MARQUEEをフィニッシュ。ハグする二人はなんだか一戦終了したボクサー(Anabebe)とセコンド(OCHAN)みたいで愛しい。

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COMEBACK MY DAUGHTERS http://fujirockexpress.net/23/p_1762 Sun, 30 Jul 2023 00:55:47 +0000 http://fujirockexpress.net/23/?p=1762 Billyrrom http://fujirockexpress.net/23/p_1760 Sat, 29 Jul 2023 20:13:42 +0000 http://fujirockexpress.net/23/?p=1760 YonYon http://fujirockexpress.net/23/p_1808 Sat, 29 Jul 2023 11:27:00 +0000 http://fujirockexpress.net/23/?p=1808 なかむらみなみ http://fujirockexpress.net/23/p_1807 Sat, 29 Jul 2023 10:55:23 +0000 http://fujirockexpress.net/23/?p=1807