フィールド・オブ・ヘブンはまだ暑くて、お疲れ気味なのか体力セーブなのか、立って観る人よりか椅子に座りこむ人が多い。そんな中にスガシカオが現れた。「めちゃくちゃ過ごしやすくて全然フジロック感がないんですけど」といきなり話す。「雨はどうした？ 台風はどうしたんだ？テント流されてなんぼみたいなフジロック感今年全然なくて、でもそのぶんお客さんがたくさん集まっていただきありがとうございます」。ここまで雨自体はちょっと降った時間帯もあるけど、基本晴れているフジロックだった。

まずは軽快に「おれ、やっぱ月に帰るわ」から始まった。ギターの女の人がやたら上手いな～と思ったら、自身もソロで活躍しているReiだった。上手くて格好よくバリバリ弾いていた。軽快な勢いあるダンサブルな曲の連打で、ヘブンに座っていた人たちも立ち上がってピースで踊っている空間を作っていった。「いつもフェスは30分くらいなんですけど、フジロックは1時間もらっているんでバラードやります」と“アストライド”を歌う。ヘブンをしっとりさせてから、NHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』テーマソング“Progress”へ。「あと1歩だけ前に進もう」という歌詞に合わせて、たくさんの人たちが人差し指を掲げる。

そして作曲が松本孝弘（B’z）、作詞がスガシカオで作られたKAT-TUNの曲“Real Face”をセルフカヴァーする。セルフカヴァーを音源化する際に松本によってB’zのようなロックになったとのことで、「それを完コピします」とハードなロックぽいアレンジで演奏した。お客さんたちはタオルを回して応える。Reiがハードなギターを弾いて、対応力の強さをまざまざと見せつける。続いて「ファンクをやります」と“おれのせい”。ゴリゴリ重めのファンクの曲に、「『セイ！』『セイ！』っていってください」とお客さんを促し「セイ！セイ！」の合唱となる。、そしてラストは“はじまりの日”、“ハチミツ”とアニメの主題歌2連発で軽快で駆け抜けっていった。

Setlist

01.おれ、やっぱ月に帰るわ
02.正義の味方
03.覚醒
04.19才
05.コノユビトマレ
06.アストライド
07.Progress
08.Real Face
09.おれのせい
10.はじまりの日
11.ハチミツ