FUJIROCK EXPRESS '24

LIVE REPORT - RED MARQUEE 7/25 THU (EVE)

DJ MAMEZUKA

  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA
  • DJ MAMEZUKA

Posted on 2024.7.25 21:50

前夜祭ライブ、オープニングMAMEZUKAは70年代から2000年代へと紡がれていくロック物語だ!

オアシスで行われている毎年恒例の大抽選会。その結果に一喜一憂するフジロッカーたち。「どうせ当たらんだろうなぁ」と思いながらも、なぜか楽しんでいる自分がいる。こんな体験もまたフジロックに戻ってきたという実感だろう。一方で、打ち上がる花火を見上げながらも、入場止め用のテープが切られるのを待つ、フジロッカーたちもいる。そう、前夜祭ライブの“開場待ち”軍団だ。花火に目を向けながらも、目の前のテープが切られるのも気になって、ソワソワと待っている。花火が終わるとレッドのテープが切られ、一斉にレッドのフロアに傾れ込むオーディエンスたち。フロア前方はあっという間に埋まり「今年も始まるぞー!」そんな期待感が空気を通して間接的に伝わってくる。

そんなフジロッカーたちを迎えるのが、我らがDJ MAMEZUKA。彼への信頼感は絶大だ。今年も始まったんだという実感を伴うワクワク感と、今年はどんなプレイリストを組んでくれるんだろうという期待感。それらが相まって、レッド・マーキーには大きなエネルギーが充満していた。そこにぶち込んできた1曲めは、イントロのドラミングが印象的すぎるクラシック・ロックンロールナンバー、レッド・ツェッペリンの“Rock and Roll”。みな思い思いのグルーヴを感じながら体を揺らし、コーラスパート、ラストの《lonely, lonely, lonely, lonely, lonely time》のフレーズで大合唱が湧き上がった。

のっけからテンション爆上がりの中、さらに爆上がりする曲が投入される。ザ・キラーズの大アンセム“Mr. Brightside”だ。イントロから、レッドがはち切れんばかりの大歓声が上がり、最初のヴァースから大シンガロング大会が開幕する!ヴァース、コーラス、ブリッジ・・・と終始大合唱のこの曲で、多くの人が明日のヘッドラインステージの大成功を確信したことだろう。すでに満足感に満ちていたレッドだが、まだまだ熱は冷めることはない。UKロック界の重鎮、ジーザス・アンド・メリー・チェインの“Head On”が流れ始めると、(自分も含め)80〜90年代のUKロックが青春だったと思われるオーディエンスからどよめきにも似た歓声が起きた。

そしてラストにDJ MAMEZUKAが選んだのは・・・この場にいた全てのロックファンの涙腺を刺激する曲、ミッシェル・ガン・エレファントの“世界の終わり”だった。アベフトシの荒ぶるギターリフが流れた瞬間、どうにも抑えられない思いが胸を込み上げてくる。チバユウスケの若かりし日のヒリヒリとしたヴォーカルに、懐かしさと、悲しさと・・・「チバは人生を生き切ったんだ!」という何にも変え難い“勇気”がレッドの空間に充満した。

ステージが終わってふと振り返ってみて気づいたことがある。それは70年代以降のロック・ソングが並んでいたことだ。70年代のツェッペリン、80年代のジザメリ、90年代のミッシェル、そして2000年代のザ・キラーズ。2010年代以降「ロックは死んだ」なんて追われることが多かった。しかし、2020年代に入りマネスキンなどを筆頭としたバンドによって、復活の兆しを見せているロックというジャンル。それに起因しているのは、間違いなくそれまでに気づいてきた先人たちの存在があるからだ。

[写真:全10枚]

TAGS
7/25 THU (EVE)RED MARQUEE