FUJIROCK EXPRESS '24

LIVE REPORT - RED MARQUEE 7/27 SAT

Billyrrom

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TEXT BYfujirockers.org

Posted on 2024.7.27 15:43

踊らずはいられない、さまざまな表情光る極上のダンスタイム

ロゴが映し出されたスクリーンをバックに確かめるような控えめなドラムロール。そして力強い声に低く鳴り響くバスドラムの音。1曲目は、“DUNE”。Shunsuke(Dr)の高らかなドラムに、Rin(Gt)はメロディが重なり合う。Mol(Vo)のパワフルでありながら繊細な裏声は、もうすでに最終回のようだった。こうして実際に聴いていると、どこか歌謡曲のような一面も垣間見ることができる。ライブの前にMCのBooさんが「フジロック初めて来た方!」と聞くと、そこそこに手が挙がっていた。Billyrromを「まあ、いいか」くらいの軽い気持ちでなんとなく見ていた方もいたでしょう。掴みはばっちり。軽く挨拶をしたあと「絶対に後悔させないので!」と言っていたけれど、これはしっかり本腰を入れてしっかり聴かないと!と思わせるには十分だったように思える。

余裕の感じるギターカッティングにLeno(Key/Syn)のビビッドなサウンドで始まる“Defunk”では、Molがマイクを手に持ち、ステージを歩き回る。そのあとの口笛が耳に残る“Natural Sense”が続き、ステージを眺めていると、華があるな、と思う。フロントマンなのだから当然であるかもしれないが、堂々とした立ち振る舞いに説得力の感じられる拳のかかった歌声、身振り手振りまで、目を離す隙がない。2020年結成のバンドだとはとても思えそうになかった。

「序盤から飛ばし過ぎから」と、次はゆったりめな“Windy You”。スクリーンには海の涼し気な映像が流れ、伸びゆく裏声が気持ちいい。音楽に合わせて身体を左右に揺らしながら聴き入る。
Yuta Hara(DJ/MPC)のスクラッチを合図に軽快で踊り出したくなるイントロ!待ってました!3日前にリリースされたばかりの“Once Upon a Night”だ。4つ打ちのリズムに身体の底を揺さぶるTaiseiwatabiki(Ba)の重低音には踊らされてしまう。観客たちもすっかり魅了され、飛んだり跳ねたり、手を目いっぱい挙げたりと各々の楽しみ方でステージを見つめている。

「ラストスパートです!」という声とともにダンスミュージックにリズムに身体を預けたくなる“Narrator”、“Solotrip”でヒートアップさせながら、ラストの“Magnet”では、クラップ&ハンズが起こしながら、半秒一切の音楽が停止した瞬間には思わず唸る。たった40分のステージでも、改めて引き出しが多いというか、自分たちの長所や魅力の引き出し方を把握しきっているような時間だった。特に若手バンドはフジロックに照準を合わせてセットリストを組み、ステージを作ると思う。昨年の苗場食堂から2年連続出場となり、RED MAQUEEというさらに広いステージが用意されたわけで、気合いが入らないわけがない。いや~めっちゃよかったですよね?こちらに緊張を感じされることなく、踊り、声を上げ、すっかり度肝を抜かれてしまった!

[写真:全10枚]

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7/27 SATRED MARQUEE