FUJIROCK EXPRESS '25

LIVE REPORT - ORANGE ECHO 7/26 SAT

Kim Oki (guest 折坂悠太)

  • Kim Oki (guest 折坂悠太)
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  • Kim Oki (guest 折坂悠太)

Posted on 2025.7.26 23:43

折坂悠太との共演もかなった豊かな時間

先ほどの豪雨が上がったあとのボードウォークを滑らないように気をつけながらORANGE ECHOに向かう。遠くに霧がかった山々が見える道中そのものが少し異世界めいている。さまざまな興味のもと、ぬかるんだORANGE ECHOに集まってきた人たちが醸すムードは開始当初のFIELD OF HEAVENにも似たものを思い出させる。

最新作『Hip Hop Retreat』で折坂悠太と共演していることからも興味をそそられたKim Oki。自分が知識不足なだけで韓国のインディペンデントなジャズシーンで名を馳せるサックスプレイヤーとのこと。インディロックバンドは知っていても、ジャズシーンはまだまだ未知の世界だ。バンドの構成はサックスのkim Oki、ウッドベース、キーボード、ドラム、エレクトリックギター。1曲目はダブのムードもあるドープなナンバーで、ここまでたどり着いた人に幽玄な景色とともに深い癒やしをプレゼントしてくれるよう。後半にはKim Okiの強烈なブロウでアツい展開を見せ、10分近い長尺ならではの変化を見せてくれた。

続いて腰の入ったスローチューンでは温かみのあるオルガンのフレーズがしみる。奇をてらったアレンジはなく素直に身を委ねられる世界観だ。しかし一辺倒じゃないのが彼の個性のようで、ループするフレーズのユニゾンがじょじょにトランシーになっていくナンバーで先の印象はいい意味で覆されていく。

折坂が呼び込まれると、小さく「アンニョン」と挨拶。昨夜ののろしレコーズと悪魔のささやき同様、マンドリンを携えている。コラボナンバーである“月がきれいだね”で音を重ねていくと、同じ楽器でもこんなに表情が違うものなのかと驚かされる。一言でアジアっぽいというのも乱暴だが、広く東洋のニュアンスのあるメロディと民謡の朗らかさや大きさを持つ歌がこちらの気持ちもせいせいしたものに塗り替える。さらに人が増えてきた。

もうひとりのゲストシンガーとの楽曲がシティポップにも遠からじなのが驚きでもあったのだが、音楽的なレンジの広さはKim Okiを知っていく余地なのかもしれない。入口をくれたORANGE ECHOに感謝したい。

[写真:全10枚]

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7/26 SATORANGE ECHO