LIVE REPORT - GREEN STAGE 7/27 SUN
VAMPIRE WEEKEND
Posted on 2025.7.28 00:32
軽快に締め括ったヘッドライナー
夜になると少し寒いくらいの苗場、フジロック3日目のヘッドライナーはVAMPIRE WEEKENDだった。ライヴの始まりを待ちながらステージに目をやると、「VAMPIRE WEEKEND」と大きく描かれた幕がかかっていた。ほぼ定刻で始まったライヴは、幕の前にエズラ・クーニグ(Vo, Gt)、クリス・バイオ(Ba)、クリス・トムソン(Dr)がいて3人で演奏を始めた。軽快なポップな曲である“Mansard Roof”で初手からお客さんたちを踊らせる。続いて“Holiday”でも軽快さは変わらず、3年ぶりのヘッドライナー出演もあり「ただいま、フジロック」という挨拶のあと演奏された3曲目の“Ice Cream Piano”でピアノの音が聴こえるな、と思ったら幕が落ちて背後にいたバンドが現れた。
バンドは先述のメンバーの他、もうひとりドラム、アコースティックやエレクトリックのギターが2人、キーボード、ヴァイオリン(女性)で計8人くらい。曲によって出入りする。大所帯によって音の厚みがあるのにポップな軽やかさを失わないということが両立されていた。この日は新譜『Only God Was Above Us』を中心に演奏された。“Classical”が始まったとき、自分の前にいた父と息子が「ほら、あの曲だよ!」という感じで楽しそうに踊っていた様子で十分元が取れた気持ちになった。この曲のときステージ上ではダンサーがお立ち台に乗って踊っていた。
長めにじっくり演奏された“Sympathy”、エズラが参加したSBTRKTの曲“New Dorp. New York”などが披露されたり、“This Life”や“A-Punk”や“Oxford Comma”のイントロに歓声も上がっていた。しかし、もっともっとやってほしい曲があったし、最近の単独公演でおこなわれているアンコール時のカヴァーリクエスト大会もなかったのが残念。時間がもうちょっとあれば。“Harmony Hall”そして“Hope”で終了。“Hope”ではメンバーがひとりずついなくなり、最後に残ったクリス・バイオがベースを置いてステージを去っていった。
Set List
Mansard Roof
Holiday
Ice Cream Piano
Classical
Connect
Unbelievers
Step
This Life
Sympathy
New Dorp
Capricorn
Gen-X Cops
Diane Young
A-Punk
Oxford Comma
Mary Boone
Harmony Hall
Hope
[写真:全10枚]