LIVE REPORT - WHITE STAGE 7/25 FRI
ECCA VANDAL
Posted on 2025.7.30 00:10
可愛い、格好いい、怖いの3K!!
可愛いと格好いいと怖いが同居するライヴだった。南アフリカ出身オーストラリア育ちのエッカ・ヴァンダルは髪を青く染め、カワイイ系の生物がプリントされたTシャツを着て、チェックのミニスカートを履き、足元は鋲が埋められた黒いブーツという姿でステージに降臨した。
ドラマーとギター(&ベースなど)の3人が繰りだす音は凶暴なパンク、ギターが硬質なメタル、言葉を投げつけるヒップホップ、ポップに歌い上げるR&Bなどさまざまな要素が渾然一体となっていた。日本に来るのは初めてと嬉しさを表す顔は可愛いのに、ラウドな音をバックにして歌うだすと、彼女が持つ怒りが放出されたように激しい言葉を投げつけてくる。それは怖いくらいだった。この振り幅の広さは音楽的な印象にも直結して、ひとつのステージの中でも目まぐるしく変わっていく彼女をただ目で追っていくしかなかった。そのときには彼女の術中にハマり、サウンドの格好よさと相まってすっかり魅了されたのだった。
エッカ・ヴァンダルはステージ上を駆け巡り、踊り、左右と中央に置かれたお立ち台に登り、お客さんたちを煽って手を挙げさせて左右に振ったり手拍子を促す盛り上げ上手で、将来のスター性が十分にあることをホワイトステージの人たちは知ることになる。“EYES”で始まったライヴは、緩急をつけたもので、打ち込みで作られた音と生音が組み合わさって飽きさせず、ラストの“SORRY!CRASH!”まで約50分のライヴが嵐のように過ぎ去っていった。
Set List
EYES
LOOT
BLEED
DO IT ANYWAY
BLEACH
MOLLY
OKAY
THEN THERE’S ONE
DANCE IN DEBT
GHOSTS
VERTICAL WORLD
CRUISING
SORRY!CRASH!