FUJIROCK EXPRESS '25

LIVE REPORT - RED MARQUEE 7/26 SAT

CONFIDENCE MAN

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Posted on 2025.7.27 11:54

馬鹿馬鹿しさこそが世界を救う

フジロック2日目、グリーステージ大トリのヴルフペックがその卓越した演奏力と楽しさ満載のステージングで場をアゲにアゲた後はじまるは、妖しく罪深き深夜のクラブのお時間到来だ。

「TRIBAL CIRCUS」と銘打たれたレッドマーキーの1発目を飾るのはオーストラリアからやってきたコンフィデンスマン(Confidece Man)。2022年のグラストンベリー・フェスティバルでのステージで注目を浴び、フロントのジャネット・プラネットとシュガー・ボーンズが繰り広げる爆発的なパフォーマンス、フロアを問答無用に上げるビートで世界中のクラブを沸騰させている。今年の多彩な出演陣の中でも今目撃しておくべきアクトのひとつだろう。二人が踊る「CONFIDENCE MAN LOADING.」という動画が映し出され、集結したオーディエンスに準備を促している。

開演時刻にカウントがはじまり、ロケットが発射されたような爆発音とともに、ドラムとシーケンサーを担当するプロデューサーのレジー・グッドチャイルドとクラレンス・マクガフィーが登場。頭から全身覆われ黒子のような出で立ちなのでどちらがどちらか分からない。満を持してジャネットとシュガーの二人が姿を見せ“Now U Do”からスタートだ。さながらアニメの世界から飛び出してきたような不敵な面構えでフロアを見据え躍動する二人。のっけからジャネットは髪を振り乱し、縦横無尽踊りまくる。シュガーがそれに気後れしているかのようにジャネットについて動いているように見えるのが可愛らしい。一気にフロアが沸騰する。

すぐにはじまった‟ALL MY PEOPLE”。ステージから放出されるビートの圧も二人のエネルギーもどんどん高まっていく。大歓声の反応と上下に波打つ聴衆。ここ、レッドマーキーは完全に灼熱のダンスフロアと化す。ノイズの残響音が漂う中、シュガーがジャネットを持ち上げ回転させ、アクロバティックに締めた。

続くは“I Can’t Lose You”の冒頭でシュガーが早くも上着を脱いで上半身裸になって肉体美をさらす。ジャネットを太ももに乗せてスクワットをしたり、肉体的なパフォーマンスで魅せてきた。緑のレーザビームが飛びまくり、照明もアガるしかない演出で盛り上げる。中央で二人のポーズを決めた後、一端ステージ横にはけた。

プロデューサー二人による多幸感あふれるダンスビートがたまらない“Firebreak”へ。さぁクラブの時間のはじまりだぜ!と宣言しているかのようだ。ドラムビートがズシズシ腹にくる。二人の顔がドアップで映し出され、オーディエンスのダンスをさらに煽るのだ。

ジャネットとシュガーが中指を立てる映像が映し出されると、ステージに再登場したシュガーの肩パットとジャネットの胸を覆ったコーンが暗闇の中光っている。出た!これで二人が暴れ回るのだからフロアも爆発しないわけがない。我を忘れて踊りまくるのだ。

グラサンをかけ、ハンドルを手に運転しているかのようなポーズとともに発進する“C.O.O.L Party”。照明が二人を全身ピンクに照らし、妖しさのレベルをさらに上げていく。黒子二人による“BREAK IT DOWN(ON THE BASSLINE)の打ち込みダンスタイム。二人が今度はラフなスウェット姿に着替え、ビートに合わせて踊り倒すのだ。

“gossip”に移るとすぐに上のスウェットを脱いで、オーディエンスに向かってケツを振るジャネット。セクシーを通り越してお下劣だ。“Boyfriend(Repeat)”ではライヴでお決まりのアレ。みんなでしゃがんで床に手をつき、ためてためて爆発!ってやつ。“REAL MOVE TOUCH”がレゲエのトースティングとともにすぐにはじまる。狂ったように踊り狂う二人。とどまるところを知らないハイテンション。あれだけ動いているのにジャネットは涼しげな表情を浮かべている。無尽蔵のエネルギーだ。“SO WHAT”ではシュガーがジャネットを肩車。するとフロアから幾つも肩車が何体も出来上がるのだ。二人がフロアに降りて来てオーディエンスと触れ合い、盛り上がりもピークに達する。

ラストは白シャツを羽織りはじまった“Holiday”。宙を蹴り上げ、髪を振り乱し、回転して腕を回しまくる。トータル1時間、最後まで動きっぱなしの激アツステージを駆け抜けた。ジャネットとシュガーの表現は悪ふざけ満載で実に馬鹿馬鹿しい。これぞ、ザ・エンターテインメント。二人が全身全霊で表すパフォーマンスに触れ、身体は勝手に動き、思わず顔がほころんでしまうのだ。今、世界に必要なのは馬鹿馬鹿しさなのかもしれない。

[写真:全10枚]

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7/26 SATRED MARQUEEXSUMI