LIVE REPORT - RED MARQUEE 7/27 SUN
DYGL
Posted on 2025.7.27 15:08
迷いを振り切って獲得した強さ
フジロック最終日、朝イチのレッドマーキーに登場したのはDYGOだった。朝にも関わらずたくさんの人たちがレッドマーキーを埋めた。DYGLは前夜祭の熱演も記憶に新しい。ブラック・サバス“Paranoid”のカヴァーで意表をついた。新しいアルバム『Who’s in the House?』からの曲中心で観ている人たちのDYGLへのイメージを一新したではないだろうか。
この日も新譜中心で、よりハードでヘヴィになった姿をみることができた。“Big Dream”から始まったライヴは、ギターが重たく鳴ってお客さんたちを掴み、後半はテンポが加速していって、ガレージというよりグランジ~メタル寄りになってきた感じである。2021年にフジロックに出演したときには、コロナ禍ということもあり、特に秋山は迷いの中にいた感じがしたけど、今は強い音を確信の中で鳴らすことができている。
秋山が「人類が作ったもののなかで最高なのが音楽、一番醜いものが戦争」と述べ、さらにあらゆる差別に反対するというメッセージを発する。これはデビュー時から一貫している秋山の姿勢である。最後は“Who’s In My House?”。ベースの加地は途中でサックスに持ち替えて吹きまくる。朝からレッドマーキーは盛り上がり、彼らが獲得した強靭さに声援を送っていた。
Set List
Big Dream
Just Another Day
101
Man On The Run
All Tomorrow
Let Me Be
This Minute
Who’s In My House?
[写真:全5枚]