LIVE REPORT - NAEBA SHOKUDO 7/26 SAT
toconoma
Posted on 2025.7.27 14:01
小さな床の間から、こんばんは!
22時すぎの苗場食堂に人がびっしり!純国産インストバンド・toconomaの登場だ。2022年のヘブンに続き3度目となる出演。ミュージシャンとして長いキャリアを持ちながら、平日は社会人、週末はバンドマンとして活動していた彼らは、フリーランスの独立や飲食店の開業など、いろいろな人生の動きがあった。
「足腰が限界です。限界の者同士、さらに限界を目指しましょう」とスタートしたのは、“Evita”。「踊る準備、できてますか〜!」の煽りにあわせ、フジロッカーたちの限界足腰がみるみる復活していくのが見えた。ネオンのように輝くスペイシーなキーボードと、ハイハットのチキチキ感が心地良い“Futurez”は、太いギターが絡む終盤の展開にアゲられた。そのままのノリで“under warp”に映ると、ミニマルなフレーズがグルーヴの上できらめき続け、私達を踊らせまくってくる。オリエンタルな“Touch the moon”と、原曲よりも切なげな“Syncer”に、夜のチルタイムを感じずにはいられない。
終盤は、toconomaの大爆走だ。タイトなリズム隊がかっこいい“Vermelho Do Sol”、大クラップの中迎えた“Relive”。ラテンなキーボードソロ、最後の最後まで走り続けていく。大歓声の中、急遽アンコールが叶い披露された“yellow surf”は、それまでよりも音数少なく、シンプルなアルペジオのフレーズが際立つ1曲。静かなところからじわじわと音数を増やし、世界を押し上げていくようなダイナミックな展開で魅せていく。おちゃめに動くベースライン、ロマンチックなフレーズ。最後の細かなところまで聴きどころのあるラストだった。
「また苗場で会いましょう!」とメンバーたち。過去のヘブンでのステージも良かったけれど、ここ苗食のちょうどいい床の間感もクセになるなと思った。
[写真:全10枚]