FUJIROCK EXPRESS '25

LIVE REPORT - RED MARQUEE 7/24 THU (EVE)

PARLOR GREENS

  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS
  • PARLOR GREENS

Posted on 2025.7.24 23:47

深夜に大輪の花咲かせるグルーヴ

待ちに待ったフジロックの前夜祭も22時半を回った。今宵4セット目のDJ MAMEZUKAが深夜突入のタイミングにドンピシャなビートで場を沸騰させた後、登場したのはパーラー・グリーンズ。「令和のブッカー・T &ザ・MGズ」と噂される米国からやってきたインストトリオだ。

暗闇の中、ギターのカッティング音が鳴るだけで大歓声が上がる。フロアはこれから繰り出されるであろうグルーヴに迎え撃つべく準備万端のようだ。

初来日にして初演となる本ステージ。深紅のトライバルな衣装をまとったジミー・ジェイムスが、気負いが一切ない余裕のMCでフロアに熱を投入していく。オルガンのいなたい音が鳴り響き“In Green We Dream”で開演した。のっけから唸りを上げまくるジミーのギターソロ。暴れ回るギターを支えつつもオルガンのアダム・スコーンとドラムのティム・カーマンが向かい合って真剣に音を撃ち合っている様を見て、早くもこのバンドの神髄を垣間見た気がした。

続くはミーターズよろしくグルーヴを繰り出す“West Memphis”へ。もうフロアには腰を揺らしている者だらけ。ティムによる手数の多い骨太なビートはさながらジョー“ジガブー”モデリストのようだ。流麗なギターソロの中、あまりに自然な流れで飛び出したのブラック・サバスの“War Pigs”のフレーズ。つい数日に亡くなったオジー・オズボーンに捧げる音色だ。ジミヘンの“Voodoo Chile”もさりげなく入れ込み、弾き倒しつつも巧みに憎たらしい技で絶妙に緩急をつけてくる。

3人が一斉に音を出力し迫りくるドリー・パートンの名曲“Jolene”。オルガンが物悲しいメインフレーズを奏で、グッとファンキーに練り上げられている。小気味よくドラムビートがドカドカ入りテーマにピタッと戻る構成がどうしようもなくきまっているのだ。ライヴバンドならではな阿吽の呼吸にはいつもゾクゾクさせられてしまう。

さぁ、本バンドの真骨頂。ブルーズ天国のはじまりだ。ジミーはストラトに持ち替え、“200 Dollar Blues”の王道ブルーズロックなフレーズを奏でていく。自らの演奏に悦に入るかのような顔芸も見事なもの。デヴィッド・ボウイのというよりもニルヴァーナによるカバーの方が今は知られているかもしれない“The Man Who Sold the World”にはじまった怒涛のお楽しみ名曲リフ&フレーズ集タイムへ。“War Pigs”のフレーズ再来から、まさかのニルヴァーナ“Smells Like Teen Spirit”を投下してサビの爆発パートへ突中!思わせての寸止め。ジミヘンの“Purple Haze”のリフを奏でた後飛び出したのがザ・ホワイト・ストライプスの“Seven Nation Army”。当然のごとく熱狂的な大合唱が巻き起こり、まさに今俺たちはフジロックの現場にいるんだ!と思い知らされた瞬間だった。その後もレッド・ツェッペリンの“Whole Lotta Love”のアレを奏で、歯でかき鳴らし、マイクスタンドに弦をこすりつけてとやりたい放題。オーディエンスをこれでもかと楽しませ締めくくった後の耳を直撃する割れんばかりの大歓声は今も鮮明に思い出せるほど。間違いなく今夜一番の盛り上がりだ。

3人それぞれがソロを互いに繰り出しているかのような達者で独創的な音がぶつかり合う、いぶし銀という言葉がぴったりの“Driptorch”を挟み、オルガンのタッチが軽快かつファンキーに進行するジョージ・ハリスンの“My Sweet Lord”で心地よく本セットの幕引き。最後は大歓声の中、記念撮影をしにこやかにステージを後にした。

初来日の初公演は大成功。居合わせたオーディエンスから送られる鳴り止まない拍手と歓声がその何よりの証拠だ。パーラー・グリーンズは、明日の夕方17時10分にヘブンに再登場する。しかも、予定されている演奏時間は今日の倍だ。ぜひ目撃してほしい。

[写真:全10枚]

TAGS
7/24 THU (EVE)RED MARQUEE