FUJIROCK EXPRESS '25

LIVE REPORT - RED MARQUEE 7/24 THU (EVE)

DYGL

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Posted on 2025.7.24 22:39

心を鷲掴みにする世界観

フジロック2025の前夜祭、夜も深まってきた21時。DJ MAMEZUKA、The Panturasと続き3組目のアクトとなるのはDYGL。彼らの名前を数々目にしてきた筆者だが、恥ずかしながらライヴを見るのは初めて。これまで本祭でタイミングを逃し続けたが、ワールドワイドに活躍する彼らの演奏をいつかひと目見たかった。今日の前夜祭は絶好のチャンスに違いない。

DJ MAMEZUKAの終わるタイミングですぐやってきたDYGL。下手から下中洋介(Gt)、 鈴木健人 (Dr)、秋山信樹 (Vo,Gt) 、 嘉本康平(Gt)、加地洋太朗 (Ba)と並ぶ。まもなく始まったのは、なんとブラック・サバスのカヴァー“Paranoid” で、ヴォーカルは加地が担当する。彼ららしいストレートな熱さでもって披露される追悼に、会場はおもわず声と拳を挙げた。

そのままの勢いでザラザラとした音の粒子が会場を包む。“Big Dream”、“just another day”と来月発売のアルバムから新曲をドロップしていく。縦割りのメインフレーズ、カッティングがかっこいい。音像の合間に輝く秋山の力強い歌声が、確かなものとして聴衆を誘導していく。加地の強いベースラインに3本のギターが絡み合い、フレーズの強さを誇張していく。

“101”で、空間はさらにディープへ。体を揺らし叫ぶ、秋山の静かでいてダイナミックな表現が印象的だった。バンドは急加速して、さらに力強いフレーズを作っていく。“Man On The Run”では、跳ねるような鈴木のドラミングと渋い音色の加地のサックスソロが炸裂。細かく叫び、スタッカートをきかせた秋山の歌い口がリズミカルだ。

最後は歓声に包まれながらの“Bad Kicks”。ギターを掲げ、最後まで全力で演奏していった秋山は最後に「フジロック、みんな楽しんでいこうね〜!」とセリフを残し早々に去っていってしまった。あっという間すぎて、現実がうまく掴めない。ちょうどいいサイケ感、古すぎない今を生きるガレージロックの音像。彼らのパフォーマンスをスルーしていたことを惜しむほどの、ただならぬ魅力をビシビシと感じた。次のステージは最終日のトップバッターらしい。今日のこの続きを見たい。

[写真:全10枚]

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7/24 THU (EVE)RED MARQUEE