FUJIROCK EXPRESS '25

MOREFUN - AREA REPORT 7/24 THU (EVE)

初めてのフジロック体験記 #1前夜祭 れおれおにの場合

  • 初めてのフジロック体験記 #1前夜祭 れおれおにの場合
PHOTO BY石原レオ
TEXT BY石原レオ

Posted on 2025.7.25 02:46

憧れのフジロックに来たんだ

午前8時、越後湯沢駅
越後湯沢の気温は、すでに28℃。生ぬるい空気が駅のホームにこもり、日差しの下では朝だというのにじんわりと汗がにじむ。
はやる気持ちを抑えきれず僕は早足でバス乗り場へ向かった。すると目の前には、どこか懐かしさのある駅前と、遠くにそびえ立つ山々が広がっている。
同じく始発で到着した他の参加者たちと一緒に路線バスに乗り込み、いざ苗場へ。バスはくねくねと山道を登っていく。気圧で耳がこもり、苗場の標高の高さを実感した。
――僕は今、本当に、あの憧れのフジロックに来たんだと噛みしめた。

午前9時、苗場
気温は30℃。バスを降りた瞬間、暑さが増したような気がして一瞬たじろいだが、それもすぐに吹き飛んだ。
目の前には、真っ白な雲と澄んだ青空、川のせせらぎ、セミの声――まさに夏そのもの。一気にテンションが最高潮に。

キャンプサイト待機
午前9時で既に待機列には300組ほどが並んでいた。先頭の人いわく「水曜の19時から並んでいた」とのこと。そこまでするものなのか? と驚いたが、のちにその理由を痛感することになる。

テント設営
幸いにも、友人のアドバイスのおかげでAエリアの隠れた平地を確保できた。今日ほど平たい地面に感謝した日はないかもしれない。
設営を終え、一息ついて周囲を見渡すと驚愕した。前夜祭の時点で、キャンプサイトの好立地は埋め尽くされ、残ったのは斜面か遠く離れた僻地だった。何も知らず金曜からキャンプを選択していたら、果たしてどうなっていただろう。

前夜祭

日が落ち、心地よい風が吹きはじめた。
前夜祭に足を運んではみたものの、疲労はピーク。苗場音頭を見たあと、ヘトヘトで火打ちの湯へと向かった。
大好きなカネコアヤノさんの「湯船」を鼻歌で口ずさみながら、火打ちの湯に疲れを食べてもらう。
テントに戻り、遠くから聞こえる楽しそうな喧騒をBGMにゆっくり過ごす。湯上がりの体に夜風がやさしい。明日はどんな一日になるだろう?

書き手:れおれおに

四国の医学生で軽音学部に所属しています。フジロック1年生として頑張ります!いちばんの楽しみは、カネコアヤノさんです。フジロックに行くきっかけをくれた存在であり、僕にとって生きる意味そのものです。この特別なステージで、彼女の伝説を見届けたいです。

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