MOREFUN - AREA REPORT 7/25 FRI
テント泊という非日常
すし詰めのキャンプなんて、FESでしか味わえない!
フジロックで複数日楽しもうとしたとき、近隣のホテルや宿を押さえる手もあるが、基本的にはキャンプが一般的。
つまり、深夜までドロのように遊んだら、這いつくばってここまで戻ってきて、やっと寝られるわけである。
苦しい。それは確かに苦しく、もう修行のレベル。でも、その大変さって、ずっと記憶に残っていて、
自分の武勇伝になったり、失敗談になったり。そういった記憶こそが色濃く心に刻まれるものだったりするよね。
昨今のキャンプ場は、くだんのブームにあやかり、区画整備も進んでいて、非常に過ごしやすいところが多い。
しかし、フジロックはどうだ。あるものは、仮説トイレと仮説水道のみ。なんなら、平場なんてほとんどなく、
大半が斜面で寝るという不便さ。そして、極め付けは、このすし詰めである。
でもね、それが楽しいんだよな。朝に夜できた生傷を確かめたり、太陽と共に目覚めたり(暑くてテントにいられない)、
たまに吹く風が死ぬほど気持ちよかったり、夜、急にグリーンでリハ始まってワクワクしたり、隣の人と急に仲良くなったり、
なんだか目が冴えてきちゃって、せっかく登ってきた坂道降ったり。
ここでしか経験できないことを挙げ出したらキリがない。そのどれもが、もう2度と経験したくないとは思えない。
それらは、フェスティバルがくれた嬉しい思い出となる。