LIVE REPORT - ところ天国 7/26 SAT
玉川大福 玉川鈴
フジロックで聞く「茶碗屋敷」
フジロック2日目、青空寄席にはたくさんの演者が登場する。この日の2番手は玉川太福だった。前日も3回、この日も3回の登場である。やる演目はすべて変えるそうだ。
始まるとき、曲師の玉川鈴とともに大きな蜂に逃げまどい、スタッフが蜂を殺虫剤で追い払う。今回観たのは「茶碗屋敷」。落語の「井戸の茶碗」を基にしているけど、浪曲風にアレンジしている。笑いどころもあるけど、武士の筋を通すという生き方を語る方が主眼となっているし、登場人物の名前も変更されている。
屑屋から買った仏像の体内から大金がでてきて、その金を持ち主に返そうとして……という人情噺である。演じている途中、カメラマンに向けて表情を作ったり、「天野屋利兵衛は男でござる……これはフジロック向けではないですね」とアドリブを入れたり、扇風機の向きを変えたりと、ライヴ感ある一席だった。玉川鈴の三味線も冴えて、音楽としても聴けるものだった。この後も2回登場し、その中には前日の神田伯山のラジオでイジられた玉川祐子(現在102歳!の曲師)のことを演じるそうだ。
投げ銭をおこなうと貰えるサイン入りカード
[写真:全10枚]