FUJIROCK EXPRESS '25

LIVE REPORT - RED MARQUEE 7/26 SAT

NIGHT TEMPO

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Posted on 2025.7.27 14:19

昭和100年の部屋にようこそ

時は昭和100年。愛すべきポップスを現代へ落とし込んだ昭和グルーヴシリーズも気づいたら20作を超えていて、フジロックの夜の顔としても定着しつつあるNight Tempo。過去は渡辺美里の“My Revolution”で爆上がりしたり、 FANCYLABOのお披露目、野宮真貴とのコラボがあったりと、何かと話題は尽きなかった。

今回は昭和グルーヴを中心としたシンプルなDJセットで、どちらかというと初出演時に近い印象だった。アニソン、ゲーム音楽、演歌の流れをもって、昭和グルーヴに突入する流れだった。

まずはアニソンコーナー。カードキャプターさくらの“Catch You Catch Me”、スラムダンクの”君が好きだと叫びたい”などから八代亜紀“雨の慕情”、石川さゆり“天城越え”などをカットアップしたアップテンポなナンバーが続き、展開はゲーム音楽へ。ドラゴンクエスト、ゼルダの伝説などミックスを次々と披露し、“Wonderland (feat. BONNIE PINK)”を挟むと、いよいよ昭和グルーヴタイムが始まった。

郷ひろみ“お嫁サンバ”、西城秀樹“YOUNG MAN (Y.M.C.A.)”ときて、みんなでYMCAの振りで踊る。ぶっちぎりで歓声が上がったのは、泰葉“フライディ・チャイナタウン”で、フロアは大合唱に包まれた。吉田美奈子“愛は思うまま”、杏里“Good Bye Boogie Dance”と、昭和グルーヴムードはより深みを増していく。八神純子”黄昏のBAY CITY”にさしかかったら、急に美空ひばり”お祭りマンボ”を挟む遊び心もあり、オメガトライブ“君は1000%”で二度目の頂点を迎えた。

ネットで自分がバズったきっかけになった曲の、オリジナルの方がいらしていて……と控えめなMCを挟み、「ネットカルチャーにはネットカルチャーの良さがあるから、曲やっちゃう?」と、“Plastic Love (Night Tempo 100% Pure Remastered)”。昭和100年のこのタイミングに、数々の偶然が回り回ってフジロックのNight Tempoが回収するという、ちょっとドラマチックな展開だった。

後半は、スペクトラム“トマト・イッパツ”、Wink“淋しい熱帯魚”などで、本日かける曲のネタ切れを宣言。高橋洋子“残酷な天使のテーゼ”、八神純子“みずいろの雨”など定番ソングを立て続けに披露して締めた。

TVにも出演し、お茶の間でも市民権を得た……と思っていたら日本に移住し、そちらの意味でも市民権を得たNight Tempo。日本にときめきを感じながら日々暮らしている彼の、より解像度の上がった昭和&平成の世界をまた見せてもらいたい。

[写真:全10枚]

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7/26 SATRED MARQUEEXSUMI