MOREFUN - AREA REPORT 7/27 SUN
初めてのフジロック体験記 #5完結編 れおれおにの場合
PHOTO BYfujirockers.org
TEXT BYfujirockers.org
Posted on 2025.7.30 10:28
ここはただ音楽を聴きに行く場所じゃなかった
現地に着いてすぐに思った。
ここはただ音楽を聴きに行く場所じゃなかった。それは、自分で色を決めていく、大きなキャンバスのような場所だった。
川で涼んだり、木陰で休んだり、夜通し踊ったり、朝に森の中を走ったり。誰かの目を気にすることも、正解を探す必要もなかった。
どう過ごすかは、すべて自分に委ねられていて、それがどこか旅のようで、人生の断片を見ているようでもあった。
行動すれば、山下達郎を最前列で観ることだってできる。待ち時間に隣の人に声をかければ、国籍も年齢も関係なく、ただ同じ音楽が好きな者同士になれる。無茶なタイテも、気力と工夫でなんとかなる。そもそもフジロックに参加することもそう。一歩を踏み出すだけで、その何倍もの素晴らしい体験が返ってきた。
能動的に動いたぶんだけ、目の前の景色が変わっていく。気づけば、僕はこのフェスに夢中になっていた。
今まで体験してきたどのフェスとも違う、
静かで熱くて、自由で濃い――そんな場所だった。それが、僕がフジロックでいちばん強く感じたことだった。
リストバンド
強い日差しも、滝のような汗も、癒しの温泉も、突然の雨も、 感動の瞬間も——すべてを共に過ごしたこのリストバンド。 ふと目にするたび、 宝物のように詰まった記憶がよみがえってくる。 きっと何年たっても、 あの特別な夏を思い出させてくれるんだと思う。
新たなバトン
インスタのフジロックの写真を載せると、 友人からこんな反応があった。
あの場所で受け取った“熱”を、今度は僕が受け継ぎ、 誰かに渡していく番なんだと感じている笑
書き手:れおれおに
四国の医学生で軽音学部に所属しています。フジロック1年生として頑張ります!いちばんの楽しみは、カネコアヤノさんです。フジロックに行くきっかけをくれた存在であり、僕にとって生きる意味そのものです。この特別なステージで、彼女の伝説を見届けたいです。