LIVE REPORT - NAEBA SHOKUDO 7/25 SAT
HOT DOG EXPRESS
最後にはホットドック、召し上がれ!
フジロック2日目、苗場食堂のトリを飾ったのは(その後、ケミカル・ブラザースのトムがDJとして緊急出演しましたが)HOT DOG EXPRESSなるバンドだった。 プロフィールをみて、「あのバンドの変名バンドなのかな……いや、そうなんだろう」と思って22時45分の登場を待つ。
そして登場したのはスーツを着用した舟山カレーライス(Gt)、JUN(Gt)、ビッグフランク(Dr)の3人と、スーツを着てない粒マスタード栗原(B), 赤いケチャップの別所(Key)の計5人だった。そしてご機嫌なR&Bの“MEMPHIS TRAIN”(ルーファス・トーマス)を演奏し始まる。遅れてスーツを着たRYO THE HOT DOGが現れハスキーでソウルフルなヴォーカルを聴かせてくれる。続いて小気味いいテンポに改造されたウィルソン・ピケットの“MUSTANG SALLY”。テンポを落としたジェームス・ブラウンの“TRY ME”を「フジロックにソウルを注入しに来ました!」と熱唱する。
自分たちがやりたい古いR&Bやソウルのカヴァーを伸び伸びとやっている感じがすごく聴いていて気持ちがいい。その自由な空気を感じてお客さんたちも盛り上がる。原曲を知らなくてもRYO THE HOT DOGの気さくな振る舞いと楽しそうに演奏している姿でよいのだと思わせる。サム・クックの“TWISTIN’ THE NIGHT AWAY”やウィルソン・ピケットの“LAND OF 1000 DANCES”と盛り上がりをキープする。特に“LAND OF 1000 DANCES”ではRYO THE HOT DOGがステージを降りてお客さんたちの中に入って「Na, na-na-na-na!」と合唱になる。
「みんなが知ってる曲で歌いましょう」とベン・E・キングの“STAND BY ME”をやるけど、RYO THE HOT DOGが「癖があるとよくSNSに書かれます。でも自由に歌ってください」と歌い出しはみんな追いつけないけど。サビは合唱になった。楽しい。いろんな制約から外れて音楽を楽しんでいこうという気持ちがステージにもお客さんにもあった。ヴォーカルに専念したRYO THE HOT DOGが特に生き生きと歌っている姿は印象的だった。
レイ・チャールズの“WHAT’D I SAY”を経て、「大好きなバンドのカヴァーをします。そのバンドはこう言ってました『ホットドック召し上がれ!』」とTHE BAWDIESの“HOT DOG”ステージ前はモッシュ状態になって踊りまくった。この日が初めてのライヴで次のライヴの予定もない、でもまたどこかで観られるとよいなと思わせる。それがまたフジロック、特に苗場食堂なら最高だ。
