MOREFUN - AREA REPORT 7/24 FRI
モッシュピットの中でわかったこと
ハイスタのライブで思い出した貪欲さ
ハイスタのライブをグリーンステージのPA脇で観ていた。
3人の登場からテンションは爆上がりで、演奏されるすべての曲の歌詞が自然に口から出てくる。
ずっと待ち侘びていたフジロックでのハイスタ。
懐かしさも喜びもごちゃ混ぜで感情が目まぐるしかった。
ただ、このままでは「ただフジロックでハイスタを観た」だけの体験になってしまうような気がした。
それでは自分が納得できないと思った。
「悔いなく楽しみ切れた」と思えるためには、どうしたらいいのだろう。
思いつく方法はひとつしかなかった。
「前に行くしかねえ」
そうしたところで何がどうなるかなんてわからなかったが、ここから眺めているだけでは「ただフジロックでハイスタを観た」だけになってしまうことはわかった。
人をかき分けてモッシュピットへと突き進んでいく。
最前線の囲いの中まで進むと、先ほどまでとは比べ物にならないほど、たくさんの人たちの歌声が耳に飛び込んできた。
その瞬間、自分が何を求めていたのかを理解した。
僕は単にフジロックでハイスタのライブを観たかったのではなく、自分と同じようにこの日のライブを待ち侘びていた人たちと一緒に熱狂の渦に飛び込みたかったのだ。
ステージが見やすいとか、曲が聴きやすいとかは関係ない。
むしろ、突き上げられた拳の先に見える光景や、無数の人たちが張り上げる声に混ざって聞こえてくる歌が、ライブを自分だけの特別な体験にしてくれる。
それは自分が音楽やライブを好きになった理由そのものだった。
きっと何事も遠くで眺めてわかった気になっていちゃダメなんだろうな。
歳をとろうが、親になろうが、その場を楽しみ切ることには貪欲でありたい。
そんなことを心に誓うライブだった。
