FUJIROCK EXPRESS '26

LIVE REPORT - WHITE STAGE 7/25 SAT

JOEY VALENCE & BRAE

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TEXT BYfujirockers.org

Posted on 2026.7.25 21:27

全てのマイナスがプラスになる瞬間

こんな音楽を聴いてると頭が悪くなりますよ!

と言われそうな存在。昔からそう言われるアーティストはいたし、なんならビートルズとかだって言われた(今じゃ信じられないけど)。直接的に影響を受けていると言われるビースティ・ボーイズだって初期はそうだ。

ジョーイ・ヴァレンス&ブレイはフジロック2日目ホワイトステージ17時50分に出演した。ホワイトステージは徐々に人が増えていき、始まるころにはそれなりに埋まっていった。

ヒップホップにドラムンベースやEDMの要素を取り入れたユニットであるけど、金持ち白人(ブレはラルフローレンのポロシャツを着ている)がパーティで暴れているようであり、それ以上でも以下でもない。ビースティ・ボーイズにあった思想もゼロぽい。

雑なトラック、雑なライム、雑な踊り、雑なサンプリング、雑なシンセサイザーの音色、やってんのかやってないのかよくわからない雑なDJ、1曲目と最後の曲が同じという雑なセットリスト、何度も繰り返す「メイクサムノイズ!」や「プッチョハンズインザスカイ〜」という雑なMC……しかし、その音楽やパフォーマンスを観ている人たちにマジックがかかり、全てのマイナスがプラスに転化したスペシャルな瞬間をホワイトステージを埋めていた人たちは目撃したのでなないか。それがパンクであり、ヒップホップだったはずである。

だから、あれだけの人たちがモッシュして踊ったのではないか。頭の悪そうな音楽の誘惑に抗うことができず、つい踊ってしまった最高の快楽をもたらしたことをホワイトステージの人たちは体験してしまったのである。ついでに言えば、ライヴが終わってから2人はステージを降りて最前列の人たちにセットリストを渡したり、ずっと端の方まで実に丁寧にファンサしていたのだった。

[写真:全10枚]

TAGS
7/25 SATWHITE STAGE