FUJIROCK EXPRESS '26

LIVE REPORT - RED MARQUEE 7/24 FRI

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Posted on 2026.7.25 14:23

さらに深いグルーヴへ。踊りを止めない金曜深夜の90分

直前のアクトであるTORO Y MOIと軽いハグを交わし、バックスクリーンに“Salute”の名前が登場すれば、まずは“double luxury”。例年よりも人が多く集まった金曜日のミッドナイト。肩慣らしと言わんばかりに、軽快なビートがRED MARQUEEを包んでいく。重心の低いキックを全身で感じながら、無機質なクリック音に反復するボーカルフレーズ。さまざまなサウンドが少しずつ重なり合い、Saluteの音楽が持つ特有の浮遊感が会場全体に広がっていく。まだ体力が有り余っていると見受けられる観客たちは思い思いに身体を揺らし、大きな拍手や指笛で答える。気持ちいい。言葉にしなくても、反応を見ていると空間全体で、皆同じような感覚になっていることがわかる。

その心地よいグルーヴを途切れさせることなく、マドンナ“Love Sensation”のリミックスを織り交ぜれば、会場は一気に熱量を帯びていく。マドンナの歌声を空間全体に響かせながら、UKガラージ特有の躍動感が溶け合い、更にギアを上げていく。Saluteのよさって、さまざまなジャンルをシームレスに行き来しながら踊りやすさは維持しつつ、決して単調になりきらないところだと思う。フロアの空気を読み取りながら、音を重ね、抜き、ピークを作っていく。この一連の流れが自然だからこそ、どんなに疲れていようが身体は自然に踊ってしまうのだろう。

自身の楽曲“Perfect”を織り交ぜながら、Reboot, Shokë“My Haus”、Luke Alessi“Yes Empress”と、ガラージを意識しながらもハウスやテクノのエッセンスを自在に操っていく。曲が変わったことに気が付かないほど滑らかなミックスは見事であった。気が付けば、目の前の音の洪水に身を委ねてしまう。
1時間半のステージも後半に差し掛かると、自身の楽曲を惜しみなく投下していく。“lift off!”、“heaven in her arms”、“Peach VIP”と、畳みかけ、フロアを更に深いグルーヴへと引き込んでいく。歓声もひときわ大きくなり、徐々に激しさが増しているようにも見えた。これは、単なる代表曲疲労のための時間ではない。この時間まで静かに積み上げてきた空気をきれいに回収していく流れは、彼のDJとしての構成力の高さを見せつけられている気がした。

ラストは“Joy”、BenMK“Take It Back”でWata Igarashiへとバトンは渡される。ピークを作るだけではなく、最後まで浮遊感を纏った高揚感を途切れさせることのないまま着地させていた。ジャンルを軽やかに横断しながら、最後までひとつのグルーヴを描き切る。音楽を聴くことや踊ることの純粋な楽しさを思い出させてくれる、金曜深夜にぴったりの90分間だった。

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7/24 FRIRED MARQUEE